医学部の実習はきつい!?実習期間や生活模様を大公開!

医者のキャリア

みなさんこんにちは。

今日は、医学生の醍醐味でもある病院実習についてお話したいと思います。

実習とはどんなものなのか想像できる人もそうでない人も、一見の価値あり!?

医学部の病院実習とは?

医学部生が医師になるために欠かせない勉強は沢山あります。

その中でも6年間の大学生活の中で最も学ぶことが多いのが、病院実習です。

病院実習は主に4~6年の間に1~2年、大学病院や地域の中核病院、または診療所などで実際の医療現場を見学する実習のことです。期間や開始時期は大学によってもバラバラですが、概ね4年生の秋ぐらいから始まり、約1年ちょっと行われます。見学する診療科は様々で、私の大学ではほぼ全ての科を1,2週間かけて見学しますが、診療科を網羅的に見学しない大学もあります。

実習の内容は診療科によって様々です!各科を通して大体共通していることは、担当患者さんが1人割り当てられ、その人について勉強してレポートを書くということです。

例えば

年齢・性別
主訴(最初に病院に来た理由)
現病歴(主訴が起こってから、この病院にかかるまでの経過)
既往歴(今までかかったことのある病気)
生活歴(喫煙歴・飲酒歴)
アレルギー歴
検査所見(血液検査、超音波検査、心電図、CT/MRI、など)
病名
[手術をしたなら術式と術中所見]
考察(診断の根拠やその病気に関する最新の知見など)

について書いていきます。患者さんに直接お話を伺い、普段の生活で困っていることや大切にしていること、治療への思いや身体所見(身体に出ている症状)などをとることもあります。

私の大学ではコロナ禍ということもあり、残念ながら患者さんに直接お話を伺うのが難しい状況ですが、大学によってはガンガン病室に行くこともあるそうです(笑)

1人の担当患者さんについて勉強することで、その疾患について症状や必要な検査、治療法などを網羅的に理解することができます。そして何より、目の前に困っている患者さんがいることで、今まで座学で勉強していた頃よりも知識が頭にスルスルと入ってきます!

「あ、この病気ってこの検査してたよね!」とか「あ!この症状、思い出した!!」みたいな感じで、点と点が繋がっていく感覚になります。

実習は体を動かして勉強する分、とても身についているな〜と感じますね。

実習はきついってほんと?

みなさんは病院実習と聞くと「キツそう」という印象を受けるかと思います。それについて詳しく書いていきますね。

①身だしなみについて

服装は、上がケーシーという白いユニフォームに、下は黒ズボン、というのが定番です。これは接骨院の先生なんかがよく着ている服ですね。中にはスクラブで実習するという大学もあるそうです。これは手術に入る先生が着ている服装ですね。

髪型ですが、清潔感が大事です。男性は良識の範囲内(笑)の長さで、女性は肩につく長さであれば結ぶようにと言われています。また爪も短くし、ネイルはしないです。化粧はしている子もいますが、あまりにも派手にしている人はいません。看護学生と違ってそこまで厳しいルールもないです。靴は黒いスニーカーであればなんでもいいですし。

②朝の集合時間について

これは科によって全く違います。〇〇内科という名前の診療科であれば、私の大学は比較的集合時間が遅く、9時くらいでした。一番早いのは外科で、7時30分に集合ということが度々あり、身体が眠ったまま病棟に行く、ということもありました。

ですがすべての外科系診療科の集合時間が早いわけではないですし、1週間の中でも集合時間がまちまちですので、そこまでつらいというわけではありません。

③手術見学について

手術見学は病院実習の中でもとても貴重な体験です。目の前で刃物を使って人を治す技を見ることができます。

手術の何が辛いの?と思われる方もいるかもしれません。私は、腰が辛かったです(笑)

手術は朝の8時くらいから始まるものもありますし、それが終わったらまた次の手術がその手術室で行われます。

見学する手術時間や件数にもよるのですが、私は朝の8時から夜の7時までオペ見学をした時は腰が死にそうになりました。間で1時間の昼休みがあったのですが、短時間では腰が回復しませんでした…その教訓から、次のオペには腰に巻くコルセットを持っていくようになったのはいい経験です(笑)

病院実習は知識と技術の統合

いかがでしたか?病院実習の雰囲気が少し伝わりましたか?

医学部受験の勉強をしていると、覚えなくてはいけないことが山ほどあって本当に大変だと思います。

医学部に入学してからもそれは変わりません。膨大な知識を頭に詰め込むことに苦戦しますが、実習に参加するようになると、バラバラに入っていた知識が集合していくような感覚になります。オペ見学をすると、オペで求められる知識が理解できるようになり、体の構造の知識も思い出す機会となります。

今は受験勉強で大変な時ではありますが、医学生になった時の実習を楽しみに乗り越えていってください♪

ピックアップ記事

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

【2023年版】 現役医大生が選ぶ医学部予備校おすすめTOP5