看護師から医者へのキャリアチェンジ?看護学部4年で医学部再受験を決意した事例
医師になるためには医学部に通わなくてはならないもの。
そのため、「他学部を卒業したけれど、やっぱり医師になりたい!」と再受験を目指す人もいますよね。
そこで今回は、看護学部卒業後に医学部に通う先輩からお話をお伺いしました!
再受験の理由について深くお伺いしましたよ。
今回インタビューした医大生の先輩はこちらの方!
【お話を聞いた方】
Fさん
【学校・学年】
杏林大学医学部 5年生
【現役・既卒】
再受験(看護学部卒業)
Contents
看護学部からの再受験の理由
看護学部を目指した理由は家庭環境から
– 最初は看護学部に通われたんですよね。
はい。
都内の高校に通っており、4年制の看護学部に進学しました。
看護学部在学中に医学部進学を決め、4年生の時から塾に通いました。
卒業後1年浪人し、医学部に合格しました。
– なぜ看護学部に進学したのですか?
祖父と誕生日が同じで、家族皆から「祖父の生まれ変わり」と言われてきました。
それが生命倫理に興味を持つきっかけでしたね。
命を扱う人への畏敬の念がありました。
特に暖かくて優しい印象の看護師をかっこいいと感じ、看護学部を志望しました。
医学部再受験の理由は自分のなりたい医療者像が変化したこと
– 医学部を再受験したのはなぜですか?
なりたいものが変化したからです。
アメリカなどには、「ナースプラクティショナー」という、看護師だが診察をして処方箋を書いたり、投薬をできたりする仕事があります。
医師と看護師の中間のような存在ですが、日本で同じことをやろうと思うと医師免許が必要となったからです。
– ナースプラクティショナーに興味を持ったきっかけはなんですか?
受験生の時に、ニュースで「日本でもそういった看護師の資格ができる」と耳にしたのがきっかけです。
でも、看護学部に入学した後で、その資格は行える医療行為が限定的だと知りました。
そんな時、看護学生時代の実習で出会ったサークルで地域医療を見に行く実習がありました。
そこで患者や家族、地域を包括的に診断する家庭医の先生と知り合う機会があり、その先生の姿は一番自分のなりたい医療者像に近く、また私が理想とするナースプラクティショナーにも近いと感じ、医学部を目指すことにしました。
再受験で合格するまで
続いて受験の様子と記憶に残った面接、受験生に伝えたいことについて話していただきました。
再受験に悩む人や自分に喝を入れたい人、ぜひ読んでみてくださいね。
2年間にわたった医学部受験
– どんなふうに受験しましたか?
塾に通って1年目、つまり看護学部4年の時ですね、その時は国家試験が2月にあったのでそちらをメインにし、医学部受験をやめようと思っていました。
ですが塾の先生の勧めもあり、岩手医科大学と金沢医科大学を受験しました。
2年目は1日に14時間勉強していましたね。
岩手医科大学・金沢医科大学・杏林大学・東北医科大学・国際医療福祉大学・獨協医科大学・近畿大学医学部・東京女子医科大学の8校を受験し、すべて1次試験を突破しました。
二次試験は日程の被りがあったため、東北医科大学以外を受験しました。
面接では再受験についての質問も
– 面接では再受験について聞かれましたか?
はい。
杏林大の面接官の先生が、意表を突く質問をしてきました。
「いつ医学部受験を考えたか?」
「大学4年の春です」
に対して、
「なぜ退学しなかったのか?」
と聞かれたのです。
「金銭的にもサポートしてくれた両親に卒業という形を見せたかった」と考え、そう答えました。
面接は皆緊張しているので、予想外のことにも落ち着いて対処できるかが大事かなと感じました。
受験生へのメッセージ
– 受験生に伝えたいことはありますか。
何をしたいのか考えて受験したほうがいいです。
また、日々の積み重ねが結果に出てきますので、小さなことでも気を抜かないようにするのが大切です。
例えば、塾の友達同士でお昼ごはんを食べたり、帰りにご飯を食べに行ったりコンビニに寄ったりしますよね?
その時間は何分かかっているでしょうか。
「1回は大したことない」と思っても、毎日毎日積み重なるとかなりの時間になるはずです。
1日の予定を見直し、死ぬ気で勉強してください。
杏林大学医学部の公式サイトはこちらからどうぞ。
杏林大学医学部の合格受験体験記として、よろしければ以下の記事もご覧ください。
神奈川生まれ、東京育ちで、東京医科歯科大学医学部に在学中のライター。
バックパッカーとして世界を旅したいという夢を持つ。
服の好みが数ヶ月単位で変わることが悩み。
受験生時代の得意科目は古文と生物。普段は優柔不断だが、物理から生物に鞍替えすることは1日で決断した。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。