医学部現役合格生おすすめ英単語帳はこれ!
ただでさえ勉強量が多い医学部受験生。
膨大な数の英単語はできるだけ効率よく覚えたいですよね。
駿台全国模試の英語で全国偏差値80.2を取った私がおすすめする英単語帳をご紹介します。
Contents
圧倒的おすすめはこの1冊! (ある程度基礎が固まった人向け)
『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁』
タイトルに「東大」と入っていますが、医学部を視野に入れるレベルの方はこの単語帳を使いましょう。医学部をはじめ難関大では苦手意識を持ちやすく覚えにくい難単語が注釈なしで当たり前に出題されます。問題を解くことは言うまでもなく、限られた時間内にいくつも出題される長文を読み切るためには基礎となる単語・熟語をいかにスラスラ理解し読んでいけるかが勝負の分かれ目となります。この単語帳のメリットを以下に挙げました。
『鉄壁』のメリット
・テーマ別の構成
この単語帳は大まかなセクションで区切られ、それぞれテーマが決まっています(例:SECTION#1 重要な・ささいな)。大まかなテーマでまとめられているため、膨大な単語・熟語も1つ1つ紐づけながら覚えていくことができます。さらに各セクションはいくつかの小単元に分かれているため、少しずつ覚えていくことができます。
・豊富なイラスト
例えばincludeとcontainはどちらも日本語に訳すと「含む」という意味ですが、includeは「中身の一部として含む」、containは「中身全体として含む」という意味の違いがあります。このような単語をすべて言葉で覚えようとするのは無理がありますが、『鉄壁』ではイラストで解説されているので視覚的に記憶に残すことができます。
・重要度ランクに分類
**最重要単語(共通テストレベル)
*重要単語(国公立2次試験レベル)
無印 難単語(難関大レベル)
このように3つの重要度ランクに分類されているため、時間がないときや基礎を固めたいときの勉強の目安になります。
・Review Test
セクション最後にはReview Testが掲載されており、知識の定着の具合をその都度自分で確認しながら勉強を進めることができます。
CDでさらなる定着を!
単語はただ見て覚えるだけでは定着しません。長文を読むときは無意識に頭の中で発音していませんか?難解な長文をスラスラと読み進めていくためには、単語の読み方・発音を頭に入れておく必要があります。そのためには別売りのCDで繰り返し発音を実際に聞き、覚えていくのが確実です。私は単語専用の廉価モデルのウォークマンを購入し、毎朝の通学時間に電車で聞くようにしていました。満員電車ではコンパクトな単語帳を開くのも厳しいときが多かったので、この方法はかなり役立ちました。電車はうるさいのでノイズキャンセリングをおすすめします!余談ですが、英単語だけでなく古文単語もこの方法で身に付けました。
アプリも!
mikanというところからアプリがリリースされています。音声とテストがセットでリーズナブルに購入できます。ただ、本と併用するのが基本のようです。
『鉄壁』まとめ
基礎がある程度固まってきた方は、遅くても高3手前には『鉄壁』を使い始めましょう。これ1冊でも相当なボリュームがありますので、毎日コツコツと少しずつ進めてください。今も手元にある受験生時代の単語帳は『鉄壁』だけです(笑)。それほど愛用し、英語の得点の支えとなっていました。大学3年生の時に英語と中国語しか話せない留学生と3週間一緒に実験をやる機会があったのですが、その時も記憶の彼方だった英語力を復活させるのに大活躍してくれました!表紙に大きく「東大」「鉄緑会」と書いてあり主張が激しいのでちょっと…と思った方!市販バージョンの『鉄壁』はカバーを外すと割とおしゃれな英文字の表紙になっていますのでご安心ください。
『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁 鉄緑会英語科 編 KADOKAWA』
その他高校で使っていた単語帳(基礎がまだ固まっていない人向け)
私の圧倒的おすすめ単語帳は『鉄壁』ですが、基礎がまだ固まっていない方がいきなりこれに手を出すと挫折します。共通テストレベルの単語もイマイチ自信がない…といった方はまずは基本的な単語からきっちり覚えていきましょう。易しい単語から掲載されている単語帳を2冊ご紹介します。
英単語ターゲット1900 旺文社(共通テスト~国公立2次・難関大レベル)
表紙に犬のマークが印象的なブルーのカバーの単語帳です。大学入試に出る順に掲載されているのが特徴的です。1900の見出し語が100語ごとに区切ってあり、メリハリのついた勉強ができます。何事も終わりがみえるとやる気が出るものです。今日はこの100個を覚えよう(100個一気に覚えるのは大変ですので30個や50個でも構いません)などと区切りのいい勉強でモチベーションを保つことができます。見出し語やその意味、例文の音声が聞けるダウンロードサービスが無料で付いてくるのも魅力的です。共通テストレベルの単語から国公立2次試験・難関大レベルの単語も収録されているので幅広いレベルの単語を1冊で覚えたい方におすすめです。本自体コンパクトで持ち運びしやすいので満員電車でも片手で読めるところも良いです。
データベース4500完成英単語・熟語 桐原書店(MARCHレベル、英単語をこれから学ぶ人向け)
基礎からしっかりと学びたい方向けです。データCD-ROMが付いているので英単語と例文を聞いて学ぶことができます。こちらも『鉄壁』と同様にテーマ別にまとめられているので系統的な勉強が可能です。勉強は基礎が大切!と受験生なら耳にタコができるほど聞かされているはずですが、私の英語の得点が伸びたのもこのような基礎が身についていたからだと思います。ただメインで使っていたのはターゲットのほうなので基礎はできるだけ早めに固めてレベルを上げていくのがよいです。
番外編:医学英語の単語帳は必要?
結論から言いますと、必要ありません。
医学部入試の英語では医学に関係する長文が出されることが多いです。医学関係の専門用語が多く出てくるため、読み進めるのだけでも一苦労な文章が出題されたりします。しかし、多くの専門用語には日本語の注釈がついていますし、注釈がない単語はみんな分からないので差が付きません。医学部受験は一部の大学(「卒業生子女枠」など)を除いて科目数も多く、科目に偏りなく力を付けることが求められます。現役生と浪人生の差は理科で付くとも言われます。マニアックな医学英語を勉強する時間と労力があるなら理科に時間を割きましょう。数学に自信がないなら問題集を1問でも多く解いて力を付けてください。
それでもどうしても医学英語を勉強したいという方向けに、大学に入ってから購入した(させられた)1冊をご紹介します。
語源で学ぶメディカル・イングリッシュ550 平井美津子著 南雲堂
「語源で学ぶ」とタイトルにあるように、医学英語は単語をパーツごとに語源から理解するとスムーズに覚えられます。例えば、gastroduodenostomy(胃十二指腸吻合術)という単語は、gastro(胃)+duodeno(十二指腸)+stomy(外科的開口部)という3つのパーツから構成されています。それぞれのパーツを最初に学ぶことで他の色々な単語の理解に役立ちます。この単語帳はパーツごとに解説されているため、医学英語の入門に最適です。ちなみに私の大学では1年生の英語の試験でintestinum duodenum digitorum(十二指腸という意味のラテン語)が書けないと落ちるという名物試験があり、教授のあだ名はデュオディーナムでした(笑)。
医学部受験の英単語帳まとめ
医学部受験に役立つ参考書として番外編含め4冊をご紹介しました。中でもやはり『鉄壁』は医学部受験生はじめ全難関大受験生必携の英単語帳です。手当たり次第やみくもに色々な単語帳に手を出すのではなく、厳選した2~3冊程度の単語帳を完璧に仕上げてください。どんなに頭のいい人でも反復しないとどんどん忘却していきます。繰り返し繰り返し、根気よく勉強に励んでくださいね。
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