医学部の部活は入らなくても大丈夫?入らない場合のメリットとデメリット

現役医大生の実情

医学部ではほとんどの人が部活に所属します。

とはいえ、中には最初から入らない人や途中で辞める人もいます。

部活に入りたくないと思っている方や入るか迷っている方に向けて、部活に入らないことのメリットとデメリットをご紹介します。

部活に入らないことのメリット

 

お金が浮く

大学生活では想像以上にお金がかかります。学費・食費・交通費・参考書代・交際費・パソコンやipad代などは容易に想像がつきますが、それ以外にも試験の受験料や再試代、実習着や白衣代などさまざまなことにお金がかかります。1人暮らしの方はさらに家賃や生活必需品の分も上乗せされます。その上部活までやるのは経済的な負担が大きい場合も多いです。部活に入らないことで余計な出費が減り、その分を参考書代や交際費に充てられるのはかなり大きなメリットです。私はせっかくもらった入学祝いをすべて部活の道具のために使ってしまいました。必要なものだったため仕方ないことですが、思い入れのあるお金ですのでもっと他のことに使いたかったなと若干後悔しています。またせっかく稼いだバイト代を行きたくもない部活のイベントに吸い取られるのもかなりのストレスでした。部活を選べば医学部生のバイト代でも費用をまかなうことは可能ですが、無駄な出費が嫌な人やバイト代を好きなことだけに使いたいという人は部活に入らないという選択もよいでしょう。

自由な時間がたくさんできる

医学部の部活は無駄に出席に厳しい場合が多く気軽に休めないことがほとんどですので、部活に入るとかなりの時間を奪われることになります。私の部活は月木土に加えて祝日や長期休暇に練習がありました。平日は18時から21時半過ぎまであり、練習場所が自宅から遠かったため帰ったら夕食は取らずお風呂に入ってすぐ寝るといった生活でした。土曜日は午前だけの日や午後だけの日もありましたが、祝日や長期休暇は朝9時から夕方5時頃までみっちり練習する日がほとんどでした。それに加えて日曜日は大会があり、夏には合宿や東医体があり、新歓や追いコンがあり…とかなり多忙な日々を過ごしました。もっときつい部活は山のようにありますので(中には週8練以上の部活も!)、大学の授業と部活のみの生活が嫌な人は多忙な部活を避けるか入らないことをおすすめします。バイトや趣味、資格の勉強、株式や投資の勉強など学生時代にやっておいて損のないことは他にいくらでもありますので無理に部活に入って無駄に時間を奪われることもありません。忙しいと言われる医学生の大切な自由時間は有意義に使いましょう。

体力面でゆとりができる

部活の活動時間は主に放課後と休日ですので、授業が終わったらしっかり体を休めたいという方は無理に部活に入る必要はありません。特に低学年のうちは授業がさぼれないことが多く、実習もかなりハードですのでその上さらに部活をやるとなるとかなりの負担がかかります。低学年は荷物持ちや準備など任されることも多いので体力に自信のない方はきついと感じてしまうかもしれません。また引退のない部活もありますので、高学年で病院実習が本格的に始まってからも部活に参加しなくてはならない場合があります。集合時間が早いことも多々あるため、深夜練のある部活の部員などは本当に大変な思いをするようです。

面倒な人間関係を避けられる

どのコミュニティーにも1人や2人、苦手な人はいるものです。もちろん部活も例外ではありません。苦手な部員に気を遣って部活に参加するのは大変ストレスですので人間関係が面倒なのが嫌な方は部活に入らないのもアリです。またどこであっても先輩や後輩に出会ったら挨拶をするというのが暗黙のルールになっています。あの時無視しちゃったかなと案じたり、挨拶したのに無視されたんだけどと言われたりすることもあり地味にストレスです。あまり人と関わらずに静かに大学生活を送りたいという方が医学部にいても何も問題はありませんので、そういった方は無理に部活に入ってストレスを溜める必要はありません。

部活に入らないことのデメリット

ここからは部活に入らないことのデメリットをご紹介しますが、簡単に言えば部活に入るメリットの一部がなくなるということですので軽くご紹介するに留めます。部活に入るメリットも自分の努力次第で部活に入らずに得ることも可能ですので、部活に入らないデメリットはほとんどありません。部活に入ることのメリットは以下をご参照ください。

縦のつながりができない

上のリンクで詳しくご説明した通り、特に先輩とのつながりは大事です。私の大学では1年生から6年生まで各学年2人ずつとチューターの先生が班になり、年2回会合を持つという大学公認のイベントがあります。そこで先輩と知り合うことはできますが、年2回の会合以外でも関わるほどの関係にはなりませんでした。部活や同好会などどこにも所属せずに先輩と仲良くなるにはそれなりに自分から働きかけないと難しそうです。私の大学では過去問や簡単な資料は学年ドライブで共有されるので、部活に入らなくても最低限はなんとかなります。しかし過去スケッチや参考書など部活内でしか共有されないものも多かったので、その点は大変ありがたかったです。

話題に困ることがある

大学に入りたての頃は新歓についての話題で持ちきりです。そんなとき、最初から部活に入らないと決めていると話題についていけなくなってしまうかもしれません。また実習で部活について聞かれることは非常に多いです。困ったときは部活の話題を振ればなんとか場を持たせることが可能なことが多いからです。さらには病院見学や就活の面接の時の格好の話題にもなります。他に話の引き出しがたくさんある方は良いですが、コミュニケーションに自信がない方は部活に入っておくととりあえず共通の話題で和やかに話をつなげることができ、気まずい沈黙を回避することができます。

途中で辞めたらどうなるの?

冒頭でも言及しましたが、部活は途中で辞める人も一定数います。早い人では1年生で入部して数日で辞めた人もいます。またある部活は私の学年で5人部員がいましたが、幹部学年が終わった後に1人を残して全員辞めました。基本的には部活を辞めても何も起こりません。部活に入ることのメリットを失い、入らないことでのメリットを得るだけです。先輩や後輩との関係が悪くなることもありますが、それは人によります。多くの人は他人に構っている余裕はないので(笑)、辞めたからといっていじめられたという話は聞いたことがありません。私は辞めた後輩にもたまたま会ったときは他の後輩と一緒にお昼を奢りましたし、たいていの場合は無難な関係が続くと思われます。部活を辞めた同級生が実習で先輩に会って気まずいという話をしていましたが、当の先輩はまったく気にしていなかったようで普通の関係のまま無事に実習を終えたそうです。

私の部活では辞める時は全員の前で土下座をして謝らなければならないという噂が入部前に流れていました。しかし実際は全くそんなことはなく(先輩方の努力の賜物でだんだん部活自体ゆるくなってきたのもありますが…)、特に何事もなく退部した後輩も何人かいます。私は惰性で続けてしまいましたが、どうしても合わないなと思ったときや時間とお金を他のことに費やしたいと思ったときなどは後悔しないためにも辞めるという選択をしてもよいと思います。

部活には入らなくても大丈夫!

いかがだったでしょうか。医学部の試験は過去問さえあればなんとかなります。部活にも同好会にも委員会にも何も所属したくない!という方は情報をくれる友達だけは必ず作り、自分の時間を謳歌してください!

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