【目的別にやさしく解説!】医学生が教えるとっておき数学問題集と勉強法
少しずつ暖かくなり、春を感じる季節となってきました。
大学受験も終盤に差し掛かってきています。
それと同時に、この春から受験勉強を1年間頑張ろうと思っている人も多いと思います。
前回は、そんな方々に向けて一番よく質問を受ける「大学受験勉強のスケジュールの立て方と管理方法」について、紹介しました。
しかし、「大学受験勉強のスケジュールの立て方と管理方法」が分かったとしても、実際どのように学習を進めていけば良いのかわからなければ、受験勉強は進みません。
受験勉強において重要なのは、「良い教材を用いて、正しい勉強法で学ぶこと」と「なぜ、この勉強をしているのかをしっかりと把握しながら、学習を進めること」です。
前回の記事では、夏までの勉強の進め方を浅く広く全科目に渡って、紹介しました。
今回は、数学に焦点を絞って、具体的な参考書とその使い方と目的を紹介しながら、勉強法をお伝えしていきたいと思います!
Contents
受験までの大まかなスケジュール
4月から学習をスタートすると仮定すると、多くの塾や予備校は以下のようにスケジュールを組んでいます。
4〜6月(前期):基礎固め
7〜8月(夏休み):4〜6月の復習
9〜11月(後期):入試問題演習
12月:共通テストの対策
1〜2月:過去問演習
独学で学習を行う場合も、以上のような王道のスケジュールをもとに、自分の勉強計画を立てることが最良であると思います。
それでは、次に、各段階において、どのような参考書・問題集を、どのように使っていくのかを具体的に解説していきたいと思います。
「4〜6月(前期):基礎固め」に最適な問題集・勉強法
4〜6月(前期)に行う基礎固めが最も重要な段階であると言っても過言ではありません。基礎が疎かになっているな、抜けているなと思ったら、この段階で用いた参考書に戻るので、何十回と見返すことになる参考書・問題集となります。
この段階で用いる問題集で最も重要となるのが「問題数が少ないこと」です。
問題数が多い問題集は、網羅性が高い反面、何回も問題集を反復学習することが困難になってしまい、なかなか定着しないことが問題点としてあります。この段階で用いる参考書は、網羅性をある程度、捨てて、本当によく出る定番の問題(定石問題)にだけ焦点を絞った問題集を選択することをお勧めします。
また、「計算量が多い問題集」もおすすめしません。高校で一斉購入する問題集の多くは、計算量が多い傾向にあります。
計算量が多い問題集は、計算力が上がる反面、問題数が多い問題集と同様に反復学習に適しておらず、この段階の問題集としては適切ではありません。
計算量、問題数ともにコンパクトに収まっていながら、定石問題がしっかりと載っている問題集を紹介していきたいと思います。
数学が好きな人・得意な人→一対一対応の演習シリーズ
問題数が程よく、一問一問の問題の質がとても高くて勉強になる問題集です。そのため、反復学習もしやすいです。
計算量も極めて少なく抑えてあります。
デメリットとしては、問題が多少難しいのと数学を理解している人向けに解説が施されているので、数学が苦手な人には厳しい問題集かもしれません。数学が得意な人にとっては、とても端的な解説で理解がすんなりとできると思います。
数学が苦手な人→厳選!大学入試数学問題集理系262
この問題集のポイントは、問題数が262題と少ないことです!それにも関わらず、網羅性が抜群です。
解説も丁寧ですので、万人におすすめすることができる問題集となっています。
もっと問題数が少ない方がいい人、やる気が続かない人→理系数学 入試の核心 標準編
この問題集のポイントは、もちろん問題数が驚愕の150題と極めて少ないことです!
正直、少なすぎる気もしなくはないですが、本当に重要な問題は網羅されているので、かなりおすすめの問題集です。
私のように、やる気が続かない人にとっては、夢のような問題集ではないでしょうか?笑
解説も丁寧ですので、万人におすすめすることができる問題集となっています。
「7〜8月(夏休み):4〜6月の復習」に最適な問題集・勉強法
1年間で一番時間のある期間だと思います。悔いが残らないように一生懸命勉強しましょう!
まず、4〜6月で使った問題集を隅々まで、復習してください。この復習とは、問題集に載っている問題のどれが出されても、パッと解き方が説明でき、計算を実行し、正しい答えを出せることを言います。かなりの時間を要すると思います。
そして、夏休みの最後に、志望校の過去問を解いてみましょう。現時点で志望校の過去問を把握し、どれぐらい取れるのかを把握しておくことはとても重要なことです。
「9〜11月(後期):入試問題演習」に最適な問題集・勉強法
これまで、身につけてきた基礎を入試本番に出会う未知の問題で発揮する練習がこの期間です。
この期間の問題集は志望校が決まっている場合、過去問でも良いと思います。
しかし、私立医学部や一部国公立大学医学部のように問題に癖が強い大学を志望している場合や共通テストの点数次第で受ける大学が変わってしまう場合は、以下の問題集を解いて、演習することをおすすめします。
やさしい理系数学
名前に反して、優しくないのでご注意ください笑
別解が豊富に載っているので、別解も合わせて学習できるかと思います。
問題数が200問と少し多いところが欠点かもしれません。
理系数学入試の核心 難関大編
たった60題しかないですが、歯応えのある問題ばかりですので、良い練習になるかと思います。
この問題集と過去問という組み合わせも良いのではないでしょうか。
「12月:共通テストの対策、1〜2月:過去問演習」に最適な問題集・勉強法
過去問を解きまくることにつきます。
共通テストの過去問としては、みなさんがよく買う赤本とよばれるものではなく、青本とよばれている駿台が出している過去問題集が解説が丁寧でおすすめです。
最高の結果は、最高のスタートダッシュから!
医学部をはじめとする難関大学の受験において、最も重要な科目が数学です。
そして数学の学習において最も重要なのが「基礎固め」です。
この4月から、自分に合った問題集を選びとって、それを何回も学習し、基礎を固めることで、誰でも合格は掴み取れます!
最高のスタートダッシュを今切りましょう!
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