【2023最新情報】海を一望できるキャンパス!南に開けた琉球大学医学部!

医学部入試情報

琉球大学は1950年に創立され、その後、保健学部や医学部が設立されるなど、長い歴史と伝統を持つ大学です。

琉球大学医学部は、現在、医学科と保健学科を有し、さらに医学研究科と保健学研究科という大学院プログラムも提供しています。

しかし、琉球大学医学部の魅力は単にその教育プログラムだけではありません。この地域独自の環境を活かした実習が充実しており、学生たちは沖縄ならではの経験を積むことができます。

琉球大学医学部では、沖縄に特有な気候や歴史についての講義が数多く行われています。豊かな自然環境の中で医学を学ぶことは、知識と実践を融合させる絶好の機会であり、充実感に満ちた学びを提供しています。

琉球大学医学部は、その豊富な実習機会と独自のカリキュラムにより、学生たちにとって魅力的な選択肢の一つです。沖縄の素晴らしい環境とふれ合いながら医学の知識を習得することで、将来の医療の現場で活躍するための柔軟な基盤を築くことができるのです。

柔軟でありながらも高いレベルを維持

ユニークな研究も第一線!

琉球大学医学部の大きな特徴の一つとして、離島地域や海外での実習に力を入れていることが挙げられます。公式サイトには以下のようにあります。

島嶼県沖縄の地域医療を充実させるため、平成21年度から沖縄県と協力して沖縄県出身の学生を地域枠として医学科に受け入れ、離島地域病院実習を含む地域医療教育に力を入れています。一方、国際医療の場でリーダーシップを発揮できる医療人材を養成するために海外での臨床実習を導入しています。

沖縄の大自然に抱かれてリフレッシュしつつ、幅の広い柔軟な医師になりたい人に向いていますね。

ですが、琉球大医学部のすごさは、これだけではありません。「研究面」「診療面」「社会貢献」の3つの側面で、学部学生のうちから専門的なトレーニングを積むことができるのです。

まず、研究面についてです。

がん、脳疾患、循環器疾患などの先進的な研究に加え、わが国で唯一の亜熱帯気候下に位置する島嶼県という沖縄の地域特性に根ざした特色ある研究に力を入れています。具体的には、熱帯・亜熱帯環境下での感染症研究、長寿県沖縄の復興を目指す長寿医学、急速な生活習慣の変化にともなう代謝疾患、生活習慣病の予防、狭い婚姻圏に由来する遺伝性疾患、琉球列島の成り立ちと関連した人類遺伝学、東南アジア地域での国際保健などの領域で活発な基礎的・臨床的研究を進めています。

琉球大学医学部なら、ガンや脳疾患といった現代病や生活習慣病についてはもちろんのこと、沖縄の地ならではの第一線の医学研究にも携わることができます。

たとえば、沖縄の長寿文化の復活を目指す「長寿医学」は興味深いですし、日本では琉球大学が最も進んでいるでしょう。また、熱帯地域や東南アジアでの国際保健についての基礎研究や臨床研究も、日本の最南端・最西端の大学だからこそ一流なのですね。

さらに面白いのは、「狭い婚姻圏に由来する遺伝性疾患」と「琉球列島の成り立ちと関連した人類遺伝学」といった遺伝研究です。かつて繰り返された血族同士の婚姻についてや、沖縄県民のルーツをたどる研究など、興味が尽きることがありません。

将来は医師になりつつ、こういった教育・研究に関わっていけることは、多くの人にとって一生モノの財産になります。

平成末期に設立された3つのセンターが診療や臨床を支える

診療面については、公式サイトに以下のようにあります。

エイズ診療拠点病院、がん診療連携拠点病院、肝疾患診療連携拠点病院などの指定、骨髄移植センターの設置により感染症やがん、心臓・循環器疾患、肝疾患、肝移植や骨髄移植などの高度医療を担うとともに、離島医療を含む地域医療の充実にも寄与しています。また、卒後臨床研修病院としてRyuMICプログラムを推進しており、他の病院群では出来ない臨床研修プログラムを提供しています。

とりわけ、平成時代の終わりごろに設立された3つの施設である「再生医療研究センター」「おきなわクリニカルシミュレーションセンター」「沖縄県地域医療支援センター」は、医大生や医師のキャリア形成を支援すると同時に、医師不足を解消する役目も果たしており、医療系学生から医療従事者に至るまで様々な形で活用されています。

沖縄県での医学・医療に興味のある人はぜひ調べてみると良いです。

国際交流、地域医療、医師不足解消から生涯学習に至るまで、さまざまなパースペクティヴに応じた教育・研修を行っている琉球大医学部の公式サイトは以下よりご覧になれます。

入学を目指し努力する価値の多い医学部

全国平均を上回る医師国家試験の合格率

琉球大学医学部の医師国家試験合格率は、2022年は新卒が93.6%、既卒者を含めると91.4%でした。

そして、2023年の国家試験は、新卒が97.6パーセント、既卒者を含めると95.6パーセントと極めて高くなっています。

医学部の教職員全体が国家試験合格に向けて一丸となっている態勢を反映した高い合格率であり、看護師、保健師、助産師もそれぞれ100パーセントに近い合格率ですので、受験を考えている人は参考にしてみて下さい。

また、2025年初頭に、医学部と病院が「宜野湾市 西普天間地区」に移転する予定であり、沖縄のきらめく海を一望できるキャンパスだということです。

医学科に限らず、医学部全体として、みんなで協力し合って成長していくスタンスが好きな人に向いています。

東南アジアや南太平洋とのパイプが太い

医学科と看護学科を合わせた医学部の理念としては、以下のように明示されています。

沖縄特有の風土にも対応した地域保健・地域医療教育の充実を図っています。さらに、「南に開かれた国際性豊かな医学部」を目指し、近隣の東南アジア・南太平洋地域でみられる医療問題にも取り組むことができる国際的な人材の育成にも力を入れています。

医療技術がいかに先進的な進歩を遂げようと、医療の基盤をなす知識・技術をおろそかにはできません。さらに、これらに加えて大切なのは「考える力」を養うことです。医療には、患者さんが抱える問題を医療面からはもちろん、社会的な背景を含めて様々な角度から分析し、解決することが求められています。

上記の文章からも読み取れるように、国立大が育てるエリート医療者という側面もありつつ、地理的に東南アジア等に近いことから得られる関係性や知見、開けていく視野といったものは大変魅力的です。

沖縄という地の利を活かして医学を学びたい人は、ぜひあなた自身のインスピレーションやパースペクティヴを大切にして下さい。とりわけアジア・太平洋地域に興味があり、それらの地域との接点を得たい人にとっては絶好の環境です。

では、「医学科を卒業して医師免許を取った後はどうなるの?」と気になっている皆さん! 医学科の主な就職先としては次の機関・施設が挙げられていますので参考にして下さい。

琉球大学病院、那覇市立病院、豊見城中央病院、沖縄協同病院、中部徳洲会病院、沖縄県立中部病院、中頭病院、ハートライフ病院、沖縄県立南部医療センター、こども医療センター、名古屋大学付属病院、熊本医療センター、九州厚生年金病院、札幌徳洲会病院、東海大学付属病院

医学科の志願倍率は6倍を超える

医学部生の定員や入学状況については以下のページにまとめられています。

とりわけ医学科は定員が約110名と少なくないにもかかわらず、志願倍率が6倍を超えています。沖縄という最南西の島しょ部にありながらも、「わかりやすいコンセプトやカリキュラム」といった特長が受験生を惹きつけています。

また偏差値も、医学部医学科の前期は62.5で、共テ得点率は79%と高いです。(なお、医学科の後期の共テ得点率は84%です。)

ですが、医学科入学生112名のうち沖縄出身者は63名であり、東京、愛知、大阪、兵庫、福岡など全国各地から入学生が見られます。全国に開かれた医学科として、有志が各地から集まってきており、沖縄にゆかりがないからと言って受かりにくいわけではありません。

面接試験では「医師志望動機」「高校時代の趣味や部活など」「理想の医師像や希望診療科」といったオーソドックスな質問を尋ねられるようで、沖縄についてはあくまで感想程度の質問を通して人柄を知りたいだけのようです。

沖縄への情熱をそこまで買うことがないフェアな面接であると言えますが、それだけに医師志望動機などの定番の質問については回答を練っておく必要があるでしょう。

そして最後になりましたが、琉球大学が、令和6年度入試の日程を発表しています。

皆さんのご武運をお祈りしていています。

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