【速報2022】国公立大学の医・歯学部の志願状況は!?北海道の国公立医学部

医学部入試情報

2022年の国公立大学入試も、いわゆる前期日程が終わり、合格発表を待つという段階になりました。

これから、国公立大学の後期日程入試に挑むという人もいるでしょうし、私立医学部の後期試験を受験するという人もいらっしゃると思います。合格した自分をイメージしながら、解ける問題を解いて自信と自己肯定感を強め、メンタルを調整しながら、うまく体調管理していきましょう!

国公立大学の医・歯学部の志願状況は?

さて、以前の記事で、国公立大学の志願状況を、国立大学と公立大学に分けて詳しく分析したり、前期と中期と後期に分けて詳しく見たりして、また倍率を前年と比較するなどして入試状況をリサーチしました。

今回は、国公立大学の医学部に的を絞りまして、志願状況や倍率、前年との比較などを分析していきたいと思います。

文科省発表の令和4年度国公立大学入学者選抜確定志願状況はコチラをクリック

まず、国公立大学医学部の全体的な志願状況について、概観してみましょう。

医学部と歯学部が合わさってデータが発表されていますので、「国公立大学の医学部+歯学部」という枠組みでの話になります(なお、正確には、国公立大学のすべての医学部と歯学部に加えて、筑波大学の医学群、東京大学理科3類、金沢大学の医学類をそれぞれ加えたデータとなります)。

医学部と歯学部の合計を見ますと、令和4年度入試において、国立大学では募集人員は6984人、志願者数は32000人、倍率は4.6倍となっております。志願者数がキリの良い数字になっているところが目を引きますが、医学部と歯学部を合わせた倍率として4.6倍という数字が上がっていますから、医学部人気が微減とはいえども、やはり激戦であることが窺われます。

それに対し、令和4年度入試における医学部と歯学部を合わせたデータで、公立大学については、募集人員は902人、志願者数は4076人、倍率は4.5倍となっております。公立大学のほうも、医学部と歯学部に関しては、国立大学に勝るとも劣らない難関であることが窺われます。なお、国立大学と公立大学を合わせると、医・歯学部の倍率は4.6倍となっております。

では、令和3年度と比べると、どのような結果になるのでしょうか。令和3年度においては、国立大学の医・歯学部の募集人員は7022人、それに対する志願者数は31601人、倍率は4.5倍となっております。

それに対し、令和3年度において、公立大学の医・歯学部の募集人員は913人、それに対する志願者数は3902人です。倍率は4.3倍と令和4年度に比べて若干低いですね。なお、令和3年度における、国立大学と公立大学を合わせた医・歯学部の倍率は4.5倍となっております。

以上のことより、国公立大学の医・歯学部入試は、令和4年度のほうが令和3年度よりも倍率が微増し、若干ではあるが難化したと結論付けることが可能だと思います。ただ、大きな変化はありませんでしたので、来年以降、国公立大学の医・歯学部を受験される方は、以上のような概況を頭にとどめておくとよろしいかと思います。

国公立大学の医学部の志願状況と前年比を個別に分析(北海道編)

では、紙面の許す限り、国公立大学の医学部を中心に、志願状況や倍率、前年比を大学ごとに見ていきましょう。

まずは、北海道の超名門、北海道大学です。医学部に関しては、前期日程が設定されており、募集人員は263人、それに対する志願者数は662人で、倍率は2.5倍をはじき出しています。前年の医学部の倍率が2.7倍ですから、わずかに易化したと言えるでしょう。それにしても、国立大学で、しかも超名門の大学の医学部の倍率が2.5倍と低めです。もちろん、学力に自信のある人たちがしのぎを削るハイレベル競争なのでしょうが、北海道に住んでいない人でも、学力を磨いて挑むに値すると言えるでしょう。

少し話がそれますが、北海道と言えば、ラーメンや海鮮(カニ、ホタテ、エビ、ウニなど)がおいしそうですよね~。想像しただけでも、よだれが出ます。

続いて、北海道の医科大学です。旭川医科大学は、医学部しか擁していませんが、前期日程と後期日程の両方で入試を行っています。そして、前期と後期の双方において、昨年と大きなギャップが生じていますから要チェックです。

まず、旭川医科大学医学部の令和4年度入試のデータです。前期日程は、募集人員は80人、それに対する志願者数は240人であり、倍率はちょうど3倍になっております。ジャストミートと言いたくなるようなキリのいい数字です。では、後期日程はと言うと、募集人員はたったの18名なのに、それに対して313名もの受験生が志願しています。結果的に倍率は17.4倍と、極めて高くなっており、日本の入試制度の特徴を強く打ち出していますね。

ここで注目したいのは、令和3年度との比較、すなわち前年比です。令和3年度においては、旭川医科大学医学部は、前期日程の倍率が4.7倍、後期日程の倍率が12.6倍なんですよ。したがって、前期日程入試に関しては、かなり入りやすくなったという事が言えますし、逆に後期日程入試に関しては、かなり入りにくくなったということが言えます。前期日程と後期日程で全く別物の入試であることは間違いないですが、このように倍率の変動の激しい医学部であるとマークしておくとよいでしょう。

次は、同じく極北の大地の医科大学である、札幌医科大学の医学部です。令和4年度は、前期日程のみで、募集人員は75名、それに対する志願者数は280名で、倍率は3.7倍となっております。なお、前年の倍率も同じく3.7倍ですよ。

札幌医科大学には保健医療学部もあり、同じく前期日程のみなのですが、参考のために数字を見てみますと、募集人員は72名、それに対する志願者数は153名で、倍率は2.1倍となっていますから、募集人員はほぼ変わらなくても、医学部のほうが倍率が高いことが窺えます。

北海道には国公立大学医学部が3つある

なお、北海道にある国公立大学の医学部は、上記に挙げた3つのみとなります。

ただ、北海道大学と旭川医科大学が国立大学、札幌医科大学は公立大学であるという違いあります。細かなことですが、北海道の医学部へ進学を考えている人は、覚えておきましょう。それぞれ、大学の由来や発祥、創設経緯を調べると面白そうですね。

これから東北地方の国公立大学医学部を見ていくと中途半端になってしまうこともあり、今回はキリがいいので、ここらで締めくくりたいと思いますが、令和4年度は旭川医科大学の倍率が大きく下がったため、前年と同じ倍率だった札幌医科大学が、北海道の3つの国公立大学医学部で最も高倍率となりましたね。北海道在住の地元の人が地域枠の諸優遇措置を狙って出願が集中したためではないかと考えられます。

なお、国公立大学医学部の中で、旭川医科大学が入りやすいと言われる理由については、以下の記事をご覧ください。旭川医科大学は定員の半分が、いわゆる推薦入試・AO入試であること。旭川医科大学は、共通テストの配点が60パーセントを超えているため、基礎が固まっていれば合格を狙えること。それでいて、共通テストボーダーは低いことなどが詳論されています。

旭川医科大学が入りやすい理由についてはコチラをクリック

そして、札幌医科大学医学部の詳しい事情については、以下の記事をご参照ください。定員や倍率の変化を中心に、地域枠優遇の事情や、一般枠で受ける場合の倍率事情や注意点などについて述べられています。

札幌医科大学医学部の詳しい入試事情についてはコチラをクリック

本日ご紹介した3つの国公立大学医学部のホームページは、以下の文字列をクリックすると閲覧できます。

北海道大学医学部医学科のホームページはコチラをクリック

旭川医科大学のホームページはコチラをクリック

札幌医科大学のホームページはコチラをクリック

では、以上の内容を参考に、皆さんも興味に応じていろいろと調べたりして医学部について見識を広め、どこの医学部を受験・併願するのか、受験校探しや併願戦略の一端にしていただければ幸いです。

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