参考書の買い過ぎはNG?適切な冊数の参考書を選ぶ方法を解説!
勉強していると「この参考書だけでは足りない」「今やっている参考書は自分に合わない」と感じて参考書の買い足しをすることはよくあります。
しかし、「参考書を1冊に絞ろう」「参考書の買い過ぎはよくない」ともよく言われるため、「自分は買いすぎなのだろうか」「どのくらいの参考書の数が適切なのだろうか」と戸惑ってしまったことはありませんか?
今回の記事では、参考書について「買い過ぎは本当に良くないのか」「買い過ぎを防ぐために何をすべきなのか」を説明します。
不安になるとつい参考書を買ってしまいがち、人に勧められるとつい他の参考書にも手を出してしまいがち、という人は参考にしてみてください!
Contents
「参考書を買いすぎるのは良くない」というのは本当?
「参考書がたくさんある」ということは「それだけ勉強している」のと同義であるように思われるため、参考書を買い過ぎてはいけない、というのは一見変な言説のように見えます。
そもそもなぜ「参考書の買い過ぎは良くない」と言われるのか、そのデメリットを知っておきましょう。
参考書を買っただけで満足してしまう
よくある理由の1つが「参考書の購入だけで、実際に勉強しなくなってしまう」というもの。
当然ですが、参考書は購入するだけでなくその後活用しなくては意味がありません。
しかし、参考書を購入するという行為はそれだけで勉強の大きなステップを踏んだような感覚になるため、「勉強がうまく進んでいない」「自分は勉強をしていない」という焦りや不安感を解消する効果があります。
そのため、買って不安感が解消されてしまうとそれだけで勉強した気分になって満足してしまい、その後はただ本棚に並べているだけになってしまいがちです。
「参考書をたくさん買ってはいけない」というルールを設けておかないと、勉強に不安を覚えるたびに参考書を買って安心するだけになってしまう可能性があります。
つまり、参考書を買うだけ買って、実際の勉強に結びつかなくなってしまう恐れがあるのです。
どの参考書も中途半端になってしまう
飽きっぽい人や不安の強い人にありがちなのが「購入した参考書に手を付けるのだけど、どれも完璧にやりきれなくなってしまう」現象です。
こちらは勉強に不安を覚えて参考書を新たに買うと、すぐにそれを使って勉強しはじめます。
しかし進めているうちに「おすすめされたあちらの参考書のほうが良いかもしれない」「自分にはこの参考書は合っていないのではないだろうか」と考えてしまい、すぐに他の参考書に手を出してしまうタイプのことです。
もちろん本当に自分にあっていない参考書をチョイスしてしまった場合は早めに見切りをつけて他の参考書にすることも大切なのですが、問題はその頻度が多いこと。
ちょっとやっては別の参考書、またちょっとやっては別の参考書、と参考書を渡り歩いてしまうので、多くの参考書を使った割に参考書の内容が頭に入らず最終的に薄い知識や思考力しか身につかなくなってしまいます。
「参考書をクリアすること」が目的になってしまう
中には何冊も参考書を購入するうちに「学力を上げ志望校に合格すること」ではなく「参考書をクリアする・批評する」ことが目的となってしまう人もいます。
「参考書マニア」と言われるタイプです。
このようなタイプは「〇〇の参考書はここが良い / ここがダメ」と事細かに参考書についての知識を持っているのに、あまり試験の点は高くない……というのが特徴。
参考書をたくさん持っていて、実際にそれぞれを使って勉強していても「自分の学力」ではなく「参考書についての知識」を深めることが目的になってしまっているのです。
多くの参考書を買って「どれが自分に合っているかな」と比較して考えることは大切ですが、そちらがメインになってしまい、自分の勉強が疎かになってしまっては本末転倒です。
「買いすぎること」ではなくその後の使い方が問題
参考書を買いすぎるデメリットを見てみると、「沢山購入すること」そのものではなくその後の使い方や心がけが問題であるということがわかります。
つまり、参考書が家に沢山あったとしても、以下の場合は問題ないのです。
・沢山ある参考書のうち、実際に勉強に使うものは絞っている
・沢山ある参考書を全て有効活用している
(見かけ上の冊数が多いだけで、それぞれの役割が異なっているケース)
参考書が何冊もあると、「苦手な部分の類題をもうちょっとやりたいな」と思った時にすぐに挑戦できたり、解説の意味がピンとこない時に他の参考書を参照することで納得できたりというメリットもあります。
むやみに沢山購入する必要はもちろんありませんが、参考書の買い過ぎが即、悪いというわけではありません。
「やり込むべき参考書」がきちんと選別できており、しっかりその参考書を使って勉強できていれば良いのです。
買いすぎを避けるためのポイント
「参考書が沢山ある事自体はダメではない」とは言っても、そんなに使わない参考書は購入を控えてお金を節約したい、と考える人は多いでしょう。
参考書の買い過ぎを避けるために、購入時に考えるべきポイントを紹介します。
目的が被っていないかを考える
参考書を無駄なく購入する上で一番大切なのは「同じ目的のものを何冊も買わない」ことです。
参考書や問題集は、同じ目的であればどの本をとっても内容はほぼ同じです。
「今ある参考書が合わなくて切り替える」といった理由がない限り2冊目以降はやる必要がありません。
例えば英語なら、単語帳・文法書・文法問題などの参考書や問題集は各1冊あれば十分。
長文などの問題集も基礎固め用と標準レベルの問題、必要に応じて応用レベルの問題の3冊があればよいでしょう。
ただし、過去問などの演習用問題集は別です。
3年分より5年分、5年分より10年分の過去問を解いたほうが良いので、「過去問に慣れる」といった目的が一緒であっても、自分がきちんとこなせる限りにおいてより多くの問題に取り組みましょう。
1冊を完璧にできる時間を考える
「今ある参考書を終わらせるまでにどれくらいの時間がかかるか」「この参考書をやるのに必要な時間はどの程度か」を考えれば、自ずと参考書を購入する数を減らせます。
ものにもよりますが、問題集や参考書を完成させるには3回程度繰り返し解き直す必要があります。
そのため、1冊につき大体2〜3ヶ月の期間を見ておかなくてはなりません。
「この参考書気になるな」と思ったら、購入する前に入試までに残っている時間とそれまでにやらなければならない最低限の問題集を回すために必要な期間を比較してみましょう。
おそらく、「これ以上参考書を回す余裕はない」という結論に達する人が多いはずです。
志望校と自分の能力を考える
志望校が決まっているのであれば、自分の現在の偏差値・学力と志望校合格のための能力を比較することで「自分が合格のために必要とする参考書の冊数」が分かります。
というのも参考書は「自分の学力を志望校レベルにまで引き上げるため」に使うものだからです。
「今の自分に合っている問題集・参考書」と「一般的に志望校合格に必要と言われている問題集」を比較し、必要であればそのギャップを埋めるものを探すだけで、これからどんな問題集や参考書を何冊やればいいのかの目安が分かります。
教科ごとに行い、志望校の出題傾向に合わせた問題集までリサーチするのがコツです。
「自分の現在地〜志望校」までの道のりの中にない問題集は、基本的にやる必要はないため、参考書を絞って購入する上での手がかりになるでしょう。
参考書は「覚えきる」ことを優先しよう
単に参考書を買いすぎてしまうことではなく、その参考書を上手に活用できないことが「参考書を買いすぎてはいけない」の真意。
手を付ける参考書は数を絞り、代わりに何回も繰り返し問題を解くことで完璧に内容を身につけるようにしましょう!
実際にどの参考書を使ったら良いのか知りたい人はこちらの記事をどうぞ↓
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