私大専願なら共通テストを受けない選択はあり?受けるべき人を解説!

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私立大学にのみ出願する時に問題になりがちな「共通テストを受けるかどうか」問題。
「どうせ学校で強制的に受験させられるのだからしっかり対策して臨んだほうが良いのかな」「時間の無駄になるなら受けないほうが良いのかな」と迷う人も多いでしょう。

 

今回の記事では、私大専願でも共通テスト受験をおすすめする人、そうでない人のタイプを解説します。
自分がどんな受験をしたいか考えて、共通テストを受験するかどうかを決めましょう!

 

私大専願なら共通テストは必要ない?メリットとデメリット

 

国立大学を受験したいなら、共通テスト受験はほぼ必須となります。
しかし、私立大学は多くの場合「一般入試」「共通テスト利用入試」の両方を採用しています。

 

つまり、私大専願の場合は共通テストを受けなくても一般入試で受験できるため、必ずしも共通テストに出願・受験する必要はありません。

 

私大専願で共通テストを受けている場合、一般入試の他に共通テスト利用入試も使えるため、以下のようなメリットがあります。

 

・1つの学校に対する受験機会がより増える
・一般入試の日程的に併願が厳しい学校にも併願可能
・一般的な私大入試より早いので試験慣れできる
・共通テスト利用入試は受験料が安い

 

その反面、共通テスト利用入試は国立受験組・より上位の大学を受験する層の「滑り止め」に利用されることが多く、以下のようなデメリットもあります。

 

・要求される偏差値や倍率が一般入試より高くなりがち
・一般入試より募集人員が少ない
・共テ対策に時間を取られる

 

共通テスト利用入試のメリットを活かしたいならば、私大専願でも共通テストはしっかり対策して高得点を狙うべきですし、デメリットが気になるのであれば共通テストはあえて受験する必要はありません。

 

「私大受験で共通テストを受けるべきかどうか」はその人の受験に対する考え方やスタンスによって異なってくるのです。

 

共通テスト受験がおすすめなタイプ

 

私大専願で共通テストもしっかり対策して受験しておくことがおすすめなのは「より少ない手間で、より多くの大学を受験したい」人。
共通テスト対策という手間はかかりますが、それだけで全国の大学に一気に出願できるのが共通テスト利用入試の魅力です。

 

絶対に浪人したくない人

「浪人したくない・できない」という人は共通テストも受験しておくことでよりチャンスを掴みやすくなります。
理由は「より多くの大学を・より多くの回数受験できるから」。

 

大学への合格可能性を上げるためには、「受験機会を増やすこと」も重要になります。
一般入試だけよりも一般入試と共通テスト利用入試両方を受験したほうが(若干でも)合格可能性は高くなりますし、共通テスト利用入試を使うことでより遠方・スケジュール的に難しい大学にも出願できます。
滑り止め校もより多く受験できるため、試行回数を増やしたい人に向いています。

 

また、あまり考えたくないことですが、受験した学校がすべて不合格だった場合にも共通テストは有用です。

 

不合格が分かった時点で出願が間に合う学校を探し、一般受験する……というのはスケジュール的にも精神的にも大変です。
共通テストを受験していれば、点数を参照することで合格可能性の高い学校が分かりますし、出願するだけなので負担も少なくなります。

 

一般試験で課されない科目が得意な人

一般入試で使われる科目がどうしても苦手、どう頑張っても点が伸びない……という人は、状況によっては共通テスト利用入試を使うことで大逆転できる可能性があります。

 

明治大学の文学部と理工学部を例にして説明しましょう。
(以下、明治大学2022年度一般選抜要項を参照しています)
2022年の明治大学の入試では、学部別入学試験で文学部・理工学部を受験したい場合以下の科目を受験しなくてはなりませんでした。

 

文学部 国語(国語総合・現代文B・古典B)
外国語(英語・ドイツ語・フランス語から1つ選択)
地理歴史(世界史B・日本史B・地理Bから1つ選択)
理工学部 外国語(英語・ドイツ語・フランス語から1つ選択)
数学(数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B「数列・ベクトル」)
理科(物理(物理基礎・物理),化学(化学基礎・化学)から各3題,計6題出題し,そのうち任意の3題選択

 

しかし、共通テスト利用入試(前期日程・3科目方式)の場合、受験科目は以下のように変化します。

 

文学部 必須 国語
外国語(英語(リーディング/リスニング)・ドイツ語・フランス語・中国語韓国語から1つ選択)
4教科16科目から1科目選択
(理科①は2科目で1科目分)
地理歴史(「世界史B」・「日本史B」・「地理B」)
公民(『倫理,政治・経済』)
数学(「数学Ⅰ」・『数学Ⅰ・数学A』・「数学Ⅱ」・『数学Ⅱ・数学B』)
理科(「物理基礎」・「化学基礎」・「生物基礎」・「地学基礎」・「物理」・「化学」・「生物」「地学」
理工学部 外国語(英語(リーディング/リスニング)・ドイツ語・フランス語から1つ選択)
数学(『数学Ⅰ・数学A』・『数学Ⅱ・数学B』)
理科(「物理」・「化学」・「生物」「地学」から1科目)

 

 

つまり、文学部なら「国・英・」や「国・英・」、理工学部なら「英・数・」といった、一般受験では不可能な科目の組み合わせでの受験が共通テスト利用入試なら可能になるのです。

 

一般的には一般入試より難しくなりがちな共通テスト利用入試ですが、科目を変えることによってそれ以上の得点差を出せるのであれば問題ありません。
「世界史はダメだが数学Ⅰなら満点を狙える」「化学はボコボコだけれども生物なら敵なし」あるいは「英語の文法問題は苦手だが、単語力と読解力があるため長文やリスニングは得意」といった、偏った得点パターンの人や元国立志望の人はむしろ有利になれるでしょう。

 

どちらも中途半端になってしまい得点が伸びないという状況に陥ってしまう可能性もあるため、安易に勉強科目を増やしたり変えたりすることは禁物です。
しかし一般入試では合格が難しかった学校に合格できるケースもあるため、自分の得点状況・併願校で使う科目などを勘案してチャレンジしてみると良いでしょう。

 

共通テスト利用入試で併願校を考えるときも、この「共通テストだけで使える科目があるかもしれない」という視点を持っておくと、受験できる学校の幅が広がりますよ。

 

共通テストを受けなくても良いタイプ

 

逆に、私大専願で共通テストを受ける必要があまりないのは「多くの大学を受験する必要がない人」です。

いくつかの大学しか受験しないのに共通テストを受けるとなると、共通テスト対策にかける時間に対してのメリットが薄くなってしまいます。
それよりも個々の大学に対しての対策をしっかり行ったほうが合格に近づきます。

 

志望校に入れなければ浪人を視野に入れている人

「絶対に行きたい学校」が決まっており、そこに合格できなければ浪人もやむなし、と考えている人は何校も併願校を受験したり、共通テストを使って自分が合格できる大学を探す必要はありません。

 

基本的に共通テスト利用入試で合格を勝ち取れる人は(上記の科目ごとの偏りが激しい人などを除き)一般入試でも十分に合格できる実力を持っています。
共通テスト利用入試は「安全圏の大学から楽に合格を勝ち取るための入試方法」としての側面が強いため、滑り止めが必要ない人であれば、共通テストをわざわざ受ける必要もないのです。

 

共通テストの対策をしない分、志望校対策を綿密にでき、より志望校合格の可能性を高められるでしょう。

志望校対策にだけ専念したい人

センター試験から共通テストになって出題傾向が変わってきたこともあり、今までのように一概に「共通テスト対策は同時に私大の一般入試の対策にもなりうる」とは言えなくなっています。

 

例えば、共テでしか利用しないリスニング対策や、特有の問題形式である長い問題文を読み慣れることに時間を取られてしまう場合、頑張って勉強してもあくまでも「共通テスト対策」にしかなりません。
うまく勉強のバランスを取れないと、「共通テスト利用入試は要求されるハードルが高すぎて超えられなかったし、一般入試は共通テスト対策に時間をかけすぎてしまって思うように点が伸びず、結局どちらでも合格できなかった」ということになってしまう可能性があります。

 

併願校を含め共通テスト利用での合格があまり現実的でない場合は、最も難易度の低い一般入試に向けて個別の対策をしたほうが合格に近づきます。

 

共通テストを受けるかどうかはよく考えよう!

「私立専願でも共通テストを受けるべきかどうか」は人によって意見が割れるところでもあります。
「共テ利用入試は難易度が高いのに、そこまで対策する意味はあるのか」「でもチャンスが増えるのなら受けておいたほうが良いのでは」と迷う人も多いでしょう。

 

ポイントは、共通テスト利用入試は基本的に要求されるレベルが高く「自分の第一志望の受験には向かない」ということ。
「滑り止めを楽に / 複数押さえておきたい」「より多くの大学を受験したい」という人は受験しておいたほうが良いでしょうし、「自分が心に決めた第一志望以外は視野にない」という人は共通テストを受けてもあまりメリットはありません。

 

自分の受験スタイルに合わせて、共通テストを受けるかどうかを決めましょう!

 

 

 

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