【速報2022】関東地方北部の国立大医学部の充実度を斬る!最新の公式情報をもとに徹底分析!

医学部入試情報

私は、大学院生の頃は、海外の研究者との交流が多かったこともあって、よくビールを飲んでおり、ビールを飲んでいるときが爽快でした。でも、今はお酒をやめており、良く晴れた日にウォーキングやサイクリングに出かけ、爽やかなそよ風に吹かれ、太陽に照らされる眩しい新緑を見ることができれば、それだけでもう何も要りません。

さて、関東地方北部には、どのような国立大学があるのでしょうか。宇都宮大学、茨城大学、埼玉大学は全て国立大学なのですが、とても残念なことに、これらの大学には医学部はありません。

その代わり、群馬大学には医学部があります。筑波大学には、「医学群」という名称のもと、医学部が置かれています。実際、群馬大学医学部と、筑波大学医学部は、山梨大学医学部と並んで、「首都圏にある医学部」として狙い目ですし、「穴場」の医学部であると考えられることもあります。本日は、関東北部の国立大学医学部として、筑波大学医学部と、群馬大学医学部を、分析・紹介していきます。

筑波大学医学群の最新情報

公式データに基づく最新入試情報

筑波大学には、「医学群」が置かれており、これが医学部に相当します。そして医学群は、医学類、看護学類、医療科学類の3つに分かれており、それぞれ、「医師」「看護師」「医療検査技師など」の国家資格を取得できます。したがって、医師になれる医学科に相当するのは、「医学類」になります。

では、まず、この「筑波大学医学群」の最新入試データを分析します。2022年、医学群は、前期日程のみの入試実施です。募集定員は、医学群全体で117名であり、それに対する志願者数は296名となっており、その倍率はしめて2.5倍です。この倍率は、全国の国公私立の医学部と比較しても、かなり低いものになっています。旧帝大の医学部が、ハードルの高さから多くの受験生が挑戦を敬遠することにより、比較的、低い倍率になっているのと同じです。

こういった、倍率が低いという点からの「ハードルの低さ」も、穴場の医学部と呼ばれる所以なのです。ただし、前年の医学群の倍率は3.0倍ですから、ある程度の変動があります。受験生は、難易度や倍率の急な変化に驚いて惑わされないよう、心の準備と共に入試対策や併願準備を入念に行うと良いでしょう。

なお、筑波大学の他の学群(いわゆる学部に相当)と比較してみると、人文・文化学の前期日程が3.2倍、社会・国際学の前期が4.4倍、人間学の前期が4.1倍、理工学の前期が3.2倍、情報学の前期が3.1倍ですから、奇しくも医学群の倍率は、これらの他の学群よりも低くなっております。倍率の低さという表面的な魅力にひかれた受験生が多数志願してくるまでは、ある程度チャンスであると言えます。

医師国家試験合格率などの医学部情報

では、こちらの筑波大学医学群医学類(いわゆる医学部医学科に相当)の国家試験合格率は、どうだったのか気になりますよね。それは、公式ホームページでも謳われているように、極めて高い合格率となっており、「驚嘆すべき筑波大学医学群」と言っても過言ではありません。

厚生労働省の発表による2022年の医師国家試験合格率によりますと、筑波大学医学群にあっては、出願者数が150名、受験者数が148名、合格者数が147名で、合格率は99.3パーセントと非常に高いです。病欠か何かで受験できなった人も、合格する実力があったと考えると、ほぼ全員が合格している算段になります。

なお、新卒者の合格率は99.3パーセントで、1名のみ不合格ですが、既卒者の合格率は100パーセントであり、奇跡といってよいほど高いです。「奇跡」という言葉を使っては筑波大学に失礼ですが、往々にして既卒者の合格率が50パーセントを下回ることを考えれば、筑波大学医学群の体制的・体質的な万全さ、協力的な関係を築けているチームワーク、教授陣の優れた叱咤激励、医学生たちの人間的な完成度など、差別なく手を取り合って医学に取り組んでいるヒューマニズムが分析されます。

筑波大学医学群医学類の公式ホームページには、教育カリキュラムを中心にして医学類の特徴が豊富に紹介されています。とりわけ、平成16年度に抜本的なカリキュラム改革を行い、自己学習能力や問題解決能力の涵養が最重視されているという点が目を引きます。つくばエクスプレス開通で通学しやすくなった「研究学園都市つくば」では、世界最先端のサイエンスの研究・実践・教育が行われています。

筑波大学医学群医学類の公式ホームページは、以下のリンクカードよりご覧ください。

群馬大学医学部の最新情報

公式データに基づく最新入試情報

群馬大学医学部は、「人間性豊かな医療人」の育成を目標として掲げています。とりわけ、「研究マインドを発揮できる医師」と「全人的治療を獲得した医療人」の育成を目指しています。

そんな群馬大学医学部ですが、最新入試データはどうなっているのでしょうか。2022年、群馬大学医学部は、前期日程と後期日程の双方において入試を実施しています。前期日程は、定員が142名、志願者数が459名で、倍率は3.2倍になっています。前年の倍率が2.4倍ですから、約1.5倍になったわけで、倍率の低さをチャンスと踏んだ受験生の志願が殺到した様子が分析できます。

なお、後期日程は、定員が34名、志願者数が263名で、倍率は7.7倍です。ラッキーセブンの倍率になっていますが、前年の後期日程の倍率は8.6倍ですから、こちらは難易度ダウンとなっています。

医師国家試験合格率などの医学部情報

では、「首都圏の狙い目の医学部」である群馬大学医学部の国家試験合格率が気になりますよね。2022年の医師国家試験においては、出願者数・受験者数が124名、合格者数は118名で、合格率は95.2パーセントとなっています。95パーセントを上回っているというのは、国立大学医学部としては高いほうですし、全国の医学部の中でも屈指のレベルの高さです。

なお、新卒の合格率は99.1パーセント、既卒者の合格率は68.8パーセントです。既卒者の合格率も高いほうですが、とりわけ新卒者の頑張りに目を見張るものがあります。

首都圏で国公立医学部に通いたいという受験生は、筑波大学と並んで、群馬大学もマークしておくと良いです。筑波大学は総合大学としてもネームバリューが高いため医学部が優秀なのも当然のように思われますが、群馬大学医学部も立派な一流の医学部です。

群馬大学医学部医学科は、「Science(科学的知識・能力)」「Ethics(倫理観と社会貢献)」「Skill(医療技術と研究技術)」の3つをスローガンに掲げています。また、医学部保健学科においては、学生1人に対し教員(チューター)1人が割り当てられ、生活・学業の双方できめ細かい指導がなされているほか、教員が専攻の枠を超えて学生の相談に乗っています。

医学科においても、保健学科においても、地方の医学部ならではの充実度が感じられ、注目に値します。教員も学生も、都会の喧騒や刺激から離れて、充実した医学・医療環境を創出しようと、力を合わせて努力していることが分析されます。

群馬大学医学部の公式ホームページは、以下よりご覧ください。国家試験合格率、取得可能資格、卒業生の進路など、多岐にわたる情報が掲載されています。

群馬大学医学部医学科の公式ホームページは、以下よりご覧ください。学生インタビュー、卒業生インタビュー、学生ライフスタイル、データで見る医学部医学科など、こちらも充実した内容を誇っており、地方の医学部だからと言ってスルーするわけにはいきません。

なお、今回の記事で引用した、官公庁発表の公式データについては以下のページをご参照ください。上が、厚生労働省による「医師国家試験 大学別合格者状況」です。下が、文科省による「令和4年度 入学者選抜確定志願状況」です。

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