共通テストの対策はいつから始める?
その前にすべきことも解説!

医学部入試情報

受験生の多くが受ける共通テスト。

試験前には対策をしなければならないとわかっていても、「個別試験の対策をできるだけしたい!」と思うとつい共通テスト対策は後回しになりがち。
あるいは「気になるから早く過去問や予想問題に手を付けたいけれども、早すぎることってあるの?」と思っている人もいるかもしれません。

 

そこで、今回の記事では「共通テストの対策はいつから始めるべきか」について解説します。
効果的な共通テスト対策ができ、かつ個別試験対策にも時間が取れる開始時期について知り、効率よく対策をしましょう!

共通テスト対策はいつから始めるべきか

 

共通テスト対策をいつから始めるか、の答えはズバリ「11月頃」。
「もっと早くから対策したい!」と思うかもしれませんが、早くても10月後半からの着手でOK。
共通テストでしか使わない教科であれば、12月からでも間に合います。

 

なぜ11月かというと、できるだけ国立二次や私立の一般試験など、個別入試対策に時間をかけて対策をするため。
共通テストしか入試を受けないのであればもっと早くから共通テストのみに絞った勉強をすればいいのですが、ほとんどの人はその後に控える国立大学の二次試験や私立大学の一般入試も受けるでしょう。

 

メインとなる個別入試に夏までは全力で取り組み、共通テスト対策は秋口から個別入試対策と並行して進める形で取り組むようにします。

 

本格的な対策を始める前にするべきこと

 

「共通テスト対策は11月からでOK」というのは「過去問や予想問題集に取り組んで本番のような演習を行うのは11月から」という意味。
何もせずに11月まで放置しておいていい、という意味ではありません。

 

11月になってから慌てなくて良いように、何を準備しておくべきか知っておきましょう。

 

共通テストを1度見ておく

共通テストがどんなものか、過去問や予想問題などで一度確認しておきましょう。
難易度や内容のイメージがあるのとないのとでは心構えが変わってきます。

 

過去問はわざわざ購入しなくとも、大学入試センターのサイトや、共通テスト翌日の新聞などで手に入ります。
今の自分の実力と問題の様子を知るためにも1度は挑戦しておきましょう。

 

この「共通テストを知っておく」ことには、早すぎるということはありません。
高校1〜2年生でも、解ける範囲で挑戦してみるといいですよ。

 

必要科目とボーダーラインを調べておく

共通テストの対策は11月から行いますが、共通テストの出願はその前、10月の初旬に締め切られます。
社会や理科の受験科目は出願時に決めておかなくてはならないため、志望大学でどの受験科目を利用するのかはそれまでに調べておくようにしましょう。

 

その際は、志望大学・志望学科だけをチェックするのではなく、隣接する学科や「上位志望ではないけれども状況によっては共通テストを利用するかもしれない学校」などまで幅広く調べておくのがコツ。

 

より汎用性の高い科目選択をしておけば、共通テスト出願後でも「志望校・学科を変更する」「共通テスト利用受験をする学校を追加する」などの手段が取れる場合があります。
もちろん、より難易度の低い科目を選ぶことで、出願できる範囲は狭まりますが高得点を狙う方法も戦略としてあり。

 

また、ボーダーラインを知っておくことで、自分がどの程度を目標にすればいいのか、戦略を立てやすくなります。

 

基礎固めをしておく

共通テストの対策をする前にいちばん大切なのが「共通テストを解けるくらいの知識を身につけている」こと。

 

共通テスト対策は演習タイプ、つまりアウトプットの練習になります。
基礎的な知識がついていないのにアウトプットだけしても点数は伸びません。

 

高校3年生の理想的なスケジュールは以下の通りになります。

 

夏休み前:教科書+基礎問題集
夏休み〜10月:応用問題集+個別試験対策
11月〜12月:共通テスト対策と個別試験対策
1月:共通テスト対策、共通テストが終わったら個別対策に戻る

これに従い、主要教科は11月には基礎ができているようにしましょう。

 

ただし、文系の数学や理科、理系の公民科目など、共通テスト以外で使用しない科目はここまで時間を掛けて基礎固めをしなくてもOK。
10月頃から、共通テスト対策用問題集・参考書(「面白いほど取れる」シリーズ、「わかる!」シリーズなど)で復習をしておき、11月から演習に入れるようにしておきましょう。

 

解く時の注意点

 

基礎知識を活用し、共通テストの問題傾向に即した解き方をできるようになれば、共通テストの点数は伸びていきます。
以下ではそのために、共通テスト対策をする際に気をつけたいことを解説します。

 

時間配分を気にする

共通テストの失点理由で多いのが「時間が足りなかった」というもの。
時間配分を意識しながら共通テスト対策をすることで、制限時間内に解ききる練習をしましょう。

 

時間配分を考える際は、まず「自分がどれくらいの時間で解けるのか」を計るところから始めます。
自分がどのような問題に時間がかかり、逆にどんな問題であればすぐ解けるのかを数値化することで、時間配分の比率を知るのです。

 

次にそれを制限時間と比較し、「何分以内に解ききるのか」を大問ごとに設定します。
時間を意識しながら問題を解くことで「最後まで終わらなかった」「得意な部分があったのに手を付けられなかった」という失敗を防げますし、一問に引っかかって無駄に時間を消費してしまうこともなくなります。

 

苦手分野を潰していく

共通テストの演習を行うときには、点数だけではなく「どの分野ができていなかったのか」にも気をつけましょう。

 

共通テストの過去問や予想問題を解いたときに間違えてしまった部分は、その部分の解答を確認するだけでなく基礎問題集などに戻ってその範囲の解き直しをすることが大切です。

 

間違えてしまったということは、知識や理解の部分で何かしら甘い部分があったということ。
ただ答えを確認するだけでなく、今一度基本に立ち返って問題集を解き直しておくことで基礎のヌケモレをなくせます。

 

間違えてしまった問題は印をつけておき、そこだけ後で解き直して定着できているかどうかを確認しましょう。
「なぜ間違えてしまったのか」「どのように考えたら正解できたのか」をノートなどにまとめておけば、後で自分の苦手分野だけを見直せます。

 

個別試験対策と並行して行う

共通テストは対策は入試において重要ですが、一番のメインとなるのは大学ごとの個別試験。
そのため、共通テスト対策に「時間を掛けすぎない」ようにしましょう。

 

共通テストはセンター試験から思考力を問う問題に変化したことで、より二次試験や個別試験に近い形式になりました。
そのため、しっかりと二次試験や個別試験対策をしておけば、共通テストでも得点が取れる実力が身につきます。

 

共通テストは個別試験とは別の試験なのではなく、同じベクトル上にある試験なのです。
聞かれ方などは違うかもしれませんが、教科書や参考書の内容を正確に理解していればどちらでも正解できるでしょう。

 

ですから共通テスト対策は「共通テストの形式や時間配分に慣れる練習」です。
むやみに共通テスト専門の問題集や参考書に時間を使わず、二次試験や私大対策と共通テスト対策を並行して進めるようにしましょう。

 

適切な時期に共通テスト対策をしよう!

共通テストの試験対策は、高校3年生の11月頃開始がベスト。
それまでに共通テストに必要な知識の基礎固めや、どの科目を使うかを調べたりしておき、スムーズに問題演習に入れるようにしておきましょう。

 

実際に共通テスト対策をする際には、時間配分と苦手分野をなくすことが大切。
「知っていたことだけれども聞かれ方に戸惑ってしまって答えられなかった」「できる問題だったけれども時間が足りなかった」ということのないよう、しっかり準備していきましょう。

 

 

 

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