大学受験の勉強はいつから始めればいいの?【失敗しない大学受験】
第一志望校合格のためには、いつから受験勉強を始めるべきなのか。これは、大学入試を受ける人ならば誰もが考えることでしょう。今回は、志望校合格に向けて、受験勉強をいつから始めるべきなのかについてまとめていきます!
Contents
大学受験の勉強を始める時期
志望校から逆算を!
まず意識していただきたいのが、第一志望校合格のために必要な勉強時間は、自身が目指す大学によって異なるということです!自分が行きたいのは国公立大学なのか私立大学なのか、どれくらいの偏差値の大学を目指すのか。これらが、勉強を始めるべき時期に大きく影響します。
また、やみくもに勉強するよりは、目指すべきゴールを設定して、それに向けて勉強するほうが、同じ勉強時間でも質が違います。例えば、部活でランニングをしていても、いつ終わるのか分からず延々と走らされるよりも、20分間走りきろう!と予めゴールが決められている方が、その時間で最初から最後まで集中して力を出し切れるはずです。
したがって、自分が行きたい大学を高校1年生や2年生といった低学年のうちからピックアップすることが重要です!そうすることで、自然といつから受験勉強を始めればよいかがイメージしやすくなります。1つに絞る必要はないので、将来やりたいことと照らし合わせ、自分が目指す大学像をなるべく早く持つようにしましょう。
とはいっても、将来自分がやりたいことが漠然としていて、イメージできないよ!という方も多いかと思います。ですので、高校生の皆さんには、低学年のうちからオープンキャンパスに積極的に行くことをオススメします!
各大学で開催されるオープンキャンパスでは、先輩や教授の話を聞くことができ、将来のキャンパスライフをイメージするのに役立つはずです!
2022年度の全国の大学・オープンキャンパスの日程を検索できる学校情報サイト、「日本の学校」のリンクが以下になります。ぜひ、少しでも興味のある大学のオープンキャンパスの日程を調べ、実際に足を運んでみてください!まずは、将来通いたい大学のイメージを持つことから始めましょう!
国公立大学ー幅広い勉強が必要ー
さて、それでは、国公立大学合格を目指す場合にはどれくらいの勉強時間が必要なのか具体的に考えてみましょう。
国公立大学一般入試では、1月中旬に行われる、1次試験的な役割の「大学入学共通テスト」と、2月下旬に行われる、各大学個別の「2次試験」の各得点の合計で合否が決定されることがほとんどです。国公立大学の受験者は、まず共通テストを受験しなければなりません。
共通テストで受験すべき科目数は、志望する大学の学部や学科により一部異なりますが、多くの場合で5教科7科目の受験が必要となります。文系学部と理系学部のそれぞれの一般的な受験パターンを紹介します。
文系:外国語、国語、数学ⅠA、数学ⅡB、地歴公民から2科目、理科基礎から2科目=5教科7科目
※理科基礎は2科目合わせて1科目として集計されます
理系:外国語、国語、数学ⅠA、数学ⅡB、地歴公民から1科目、理科から2科目=5教科7科目
次いで、2次試験で課される科目について、文系、理系のそれぞれで見ていきましょう。2次試験は前期・後期の2つの日程に振り分けて実施されますが、今回は前期日程で課される試験科目についてです。受験する大学により多少異なりますが、前期入試では一般的に、次のようなパターンが多いようです。
文系:外国語、国語、地歴公民、数学から2〜3科目
理系:外国語、数学、理科から2〜3科目
ただし、文系学部でも一橋大学では、上記の4科目全てが必須であったり、理系学部でも名古屋大学では国語が課される学部があったりとこのパターンに当てはまらない大学もあるので、自身が受験する大学の募集要項をしっかり確認しましょう。
ここまで読んでいただくと、国公立大学を受験する場合は、共通テストに向けた5教科7科目の勉強と2次試験で課される科目の勉強を並行して行う必要があることがわかるはずです。
したがって、必然的に確保すべき勉強時間は多くなります。共通テストでも2次試験でも必要となる数学と英語の勉強は、高校1年生や2年生のうちから進めておき、文理選択を終え、具体的に志望校が固まり出す高校3年生からは、それぞれで必要となる科目の勉強も始めると良いでしょう!
共通テストと2次試験の仕組みや関係性についてもっと詳しく知りたい方はこちらの河合塾がまとめたページをご覧ください!
私立大学ー科目を絞り、強みを生かすー
次いで、私立大学合格を目指す場合にはどれくらいの勉強時間が必要なのか具体的に考えてみましょう。
私立大学の一般入試では、共通テストの受験は必要ではありません。各大学各学部独自の入試を受験し、その得点で合否が決定します。一発勝負ですね!
2月上旬から中旬にかけて試験を行う大学が多く、日程が被らなければ、複数の大学を受験できるます。国公立大学の入試は全大学が同日に行うので、複数校出願することはできません。よって、国公立と私立を併願する受験生も多くいます。
私立大学が一般入試で課す科目も、それぞれの大学と学部で様々ですが、一般的に文系、理系で次のようなパターンが多いです。
文系:外国語、国語、地歴公民または数学から3科目
理系:外国語、数学、理科
また、中には学部と特色に合わせて、入試科目をさらに絞ったり、特定科目の配点を高くするなど特徴的な入試方式を持つ大学もあります。1つの学部・学科を受験するにしてもいくつかの入試パターンがあるのが、私立大学の特徴と言えるでしょう。ですので、その中から自分の得意科目を生かすことで合格への道はグッと近づきます。
このように、私立は国公立に比べて受験に必要な科目数が少なく、入試パターンも多様性があります。国公立大学に比べると、合格までに必要な勉強時間には余裕があるかもしれません。
しかし、有名私立大学では、科目数が限られている分、とても難易度の高い入試問題が出題される傾向が見られます。私立大学を目指す場合にも、低学年のうちから勉強を始め、数学と英語の基礎を固め、3年生からは各大学の過去問の対策に取り組むことが望ましいでしょう!
私立大学の入試制度については、河合塾のこちらのページでわかりやすくまとめられているので、ぜひ参考にしてください!
また、受験する大学の学部・学科で必要な科目を詳しく調べる際には、こちらの旺文社の大学受験パスナビがおススメです!国公立や、私立、学部学科からの検索だけではなく、選択した教科のみで受験できる大学を絞り込んで検索することもできます。志望大学の募集要項と併せてお使いください!
早い方が有利
さて、ここまで、国公立大学と私立大学のそれぞれについて、入試方式から必要な勉強時間について考えてきましたが、どちらを目指すにせよ、早い方が有利であることがわかっていただけたのではないでしょうか。
特に、どちらの大学を目指すにしても、共通して言えることは、低学年のうちから数学と英語だけでも勉強しておくことが大切だということです。この2科目は共通テスト、国公立大学2次試験、私立大学入試と、大学受験でずっとついて回ります。
志望校がまだ明確に決まっていなくとも、将来避けては通ることができない科目なので、低学年のうちから取り組んでしまうのが得策です!数学や英語は学習すべき項目が他の科目と比べても多いので、勉強を先延ばしにするのは、あまりおススメできません。
まだ行きたい大学もはっきりしていないからと言って、ずるずると先延ばしにしてしまうと、いざ志望校が決まり、本格的に受験勉強を始めたとき、他の科目に取り組む時間を確保できなくなってしまいます。将来の自分の選択肢を広く持つためにも、勉強は早く始める方が有利です!
高3からでは難関校には間に合わない?
ここまで読んで、まずい、高校3年生だけどまだ受験勉強始めてない…しかも行きたいのは難関大学…終わった、と思っている高3受験生の方。まだ諦めるには早いです。
高校生活は、部活に文化祭や体育祭、ほかにも恋愛など、その3年間でしか味わえない経験がたくさんあります。私も思う存分満喫してきました。胸を張って最高の高校生活だったと言えます!
だからこそ、絶対に行きたいと心に決めた志望校があるのなら、それを簡単に諦めてほしくないです!まだ高校3年生は始まったばかりですし、ここで諦めてしまうと、あの時部活したり遊んだりせずに勉強してればよかったと、自分の高校生活に悔いが残ってしまうかもしれません。皆さんには、どちらも両立してもらいたいです!
結果的に、私は浪人してしまいましたが、振り返ると、高校生活を満喫しながらでも、現役合格できたのではと思うことがあります。私の周りにも、高校3年生の秋まで部活をして、文化祭に参加しながら、国公立大学医学部や旧帝大に現役合格した同期がいました。彼らに共通していたのは、限られた時間で、最短距離で志望校合格を目指す、ということでした。
次の項で、具体的に最短距離とはどういうことなのかを見ていきながら、今からでも志望校に現役合格する道を探っていきましょう!
最短距離で勉強をしていこう
これまで、高校1年生、2年生のうちから勉強を始めよう!早い方が有利!と繰り返してきましたが、早く始めた方が有利なだけであって、高校3年生から受験勉強を始めていては、もう間に合わないという訳ではありません。
とはいっても、3年生から受験勉強を本格的に始めた方は、圧倒的に時間がありません。やみくもに参考書や問題集を買って、ともかく解くというような非効率な勉強法はやめましょう。大切なのは自身の志望校に合格するために必要な勉強を正しく取捨選択することです。
志望校の過去問をチェック!傾向と対策をつかむ
まず、志望校の過去問を直近の数年分見てみましょう。必ずしも解く必要はありません。ここで、志望校の傾向を掴むことが大切です。各科目で毎年出題されている分野はないか、英語では英作文が出題されているかなどを確認することで、具体的に自分が合格するために何をすべきなのか、到達すべきゴールが明確になります。
大学入試の過去問といえば赤本ですが、赤本にはその大学の入試問題の傾向と対策も掲載されているので、そちらもこの段階でぜひ目を通してください!
さて、志望校の傾向が掴めれば、各科目の勉強を進めていくうえで、特に力を入れなければならない分野がわかります。それぞれの科目の全分野を、高い水準まで引き上げようとしてももう間に合いません。入試合格には満点を取る必要はありません。合格するためには、どこに時間を割き、力を入れて勉強すべきなのか対策を立て、その分野を徹底して勉強しましょう!
夏休みまでに共通テストレベルの完成を!
いきなり国公立2次試験や私立入試の問題は解けません。まずは、各科目の基礎を夏休みまでに固めましょう!
そこで目指して欲しいのが、夏休みまでに共通テストレベルの問題が解けるようになることです。2次試験や私立の問題は、教科書レベルを超えた応用的なものが多いので、基礎が曖昧なままでは解けるようになりません。
難しい参考書や問題集にいきなり手を出して、悪戦苦闘するのではなく、まず、教科書を読み知識をインプットして、共通テストあるいはセンター試験の過去問やそれに準ずる問題集でアウトプットするのが良いでしょう。私立志望の場合でも、基礎レベルの演習として、この方法はおススメです。
基礎レベルの問題集として特におススメなのが、駿台予備校が出版している「短期攻略」シリーズです。1か月で共通テスト対策を完成させることを目指した問題集で、各科目で予備校教師の解説付きです。また、基本知識の確認事項も掲載されているので、共通テスト直前の見直しにも使えます!
高校の教科書を読んで知識を入れ、その範囲の短期攻略シリーズを解くというサイクルを夏までの3カ月間繰り返せば、基礎は確実に身につくはずです!駿台文庫の短期攻略シリーズについてはこちらをチェックしてください!
秋からは志望校対策!
夏までに基礎が固められたら、いよいよ志望校対策です!
秋から冬にかけて、実際に志望校の過去問を解き、解説を読む、この繰り返しで志望校の入試問題の傾向に慣れながら、基礎で培った知識を応用問題で使えるようにしましょう!
できるだけ多くの年数の過去問を解くことが望ましいですが、近年の傾向に慣れるためにも、直近の3〜5年分は必ず解きましょう。
応用レベルの参考書や問題集に触れる時間はほとんど残されていないので、実際の入試問題で応用力を養うことになります。その中で、特に自分が苦手だったり、毎年出題されているような分野に関しては、過去問とは別で応用レベルの問題集の該当分野のみ解き、演習量を確保すると良いでしょう!
大切なのは諦めないド根性
最後に精神論をぶつけるようですが、いつ勉強を始めたにせよ、1番大切なのは、大学入試の試験会場で「解答やめ」と言われる、最後の瞬間まで諦めないことです。
受験勉強をしていると、ツラくなり、どうしても逃げ出したくなるような時は誰にでもあります。そんな時は1度休んでリフレッシュするのもいいでしょう。
受験はマラソンのような長い長い道のりを行くものです。いつから勉強を始めるのか、しっかりペースメイクして、「絶対に第一志望校に合格するんだ!」という強い気持ちを持ち、それに向かって最後まで諦めずに頑張ってください!
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