【速報2022】風光明媚なだけじゃない!東京寄りの実力派の国立医学部である浜松医科大学

医学部入試情報

私は、仕事関連以外では、母以外に話し相手が余りいないという、典型的なコロナ生活を送っています。でも、ヨーロッパに留学していた時期に知り合った人とは、今でもEメールでやり取りを続けていて、英語、ドイツ語、フランス語を駆使してメールを書いていますよ。

いよいよ本格的な夏がやってきました。一昨年、去年は、夏が来るのがうっとうしかったのですが、今年は夏の到来に少しウキウキしています。もし私が「人生の夏」(青年期の後の時期)を過ごせているのであれば、何事にも全力で取り組んでいきたいです。

さて、「東京に近い国公立医学部」として、これまでに、首都圏に含まれる穴場の山梨大学医学部と、ギリギリ首都圏外だけど穴場である信州大学医学部を紹介・分析してきました。以下のリンクより当該記事をご覧ください。

本日は、その流れの続きとさせていただきまして、浜松医科大学を紹介・分析いたします。

浜松医科大学の最新情報

浜松医科大学とは、どんなところ?

まず、「金沢医科大学が私立大学」であるという連想から、浜松医科大学も私立大学なのでは、と想像された方もいるはずです。実は、浜松医科大学は、静岡県浜松市にある国立大学なのです。「浜松医大」などと略され、やはり、とりわけ東京に近いことで親しまれており、その名を知られています。

医学部と医学系研究科のみ(もちろん附属機関は沢山あります)の、いわゆる「単科大学」でありながら、国立大学であるという点が非常にユニークですね。しかも、公立大学ではなくて、国立大学なのです。その沿革も非常にユニークで、1974年に浜松医科大学が発足した時は、医学部医学科のみでした。その後、1995年になって医学部看護学科が設立されました。

上述の独特なあり方については、浜松医科大学が、もともとは静岡大学医学部として静岡市に設置される構想だったことに由来しています。

浜松医科大学に進学した後輩の声としては、「医学の単科大学だからこそ、国立大学のアカデミックな雰囲気を否応なしに感じ、それが医師を目指すというモチベーションにつながる」といったものや、「自由な雰囲気で、全員が同じ目標を目指して医学を学んでいるため、学年ごとに連帯感があり、勉強以外でもスポーツなどが盛んで、多才で人間的にも面白い人が多く、一緒に勉強したり遊んだりと協力し合える」といったものがあります。

6年間の学費総額は、3,496,800円と、他の国公立大学と一律であり、非常にリーズナブルになっています。この記事を読んで浜松医科大学に興味を持ったら、ぜひ併願検討校の一つとして検討してみてください。

公式データに基づく最新入試情報

では、そんな魅力あふれる浜松医科大学の最新入試情報を、公式データに基づいて紹介・分析します。

浜松医科大学医学部は、2022年は前期日程と後期日程の双方で入試を実施しており、文部科学省が発表した公式データによると、定員は、それぞれ115名と15名です。合わせて130名と少なめですが、キリが良いのだか悪いのだが、微妙な数字です。

前期日程は、115名の定員に対し343名が志願し、倍率はちょうど3.0倍です。前年の倍率が3.8倍でしたから、減少・易化といえます。

それに対し後期日程は、15名の定員に対し135名が志願し、倍率はちょうど9.0倍です。ここで注目したいのは、後期日程の前年の倍率です。それは、なんと23.8倍なのです。あまりに高い倍率をみて敬遠した受験生が多かったため、後期日程の倍率は大きく下がったのだと分析できます。

その他の観点から見る浜松医科大学医学部の難易度や入試

浜松医科大学医学部の難易度を、別の観点から見てみましょう。医学部医学科の前期日程は、第1段階選抜は共通テストのみで、900満点中、620点が合格最低点です。最終的に、総合得点において、1150点満点中、774.2点が合格最低点です。

医学部医学科の後期日程は、第1段階選抜は共通テストのみで、900点満点中、784.5点が合格最低点です。最終的に、総合得点において、1250点満点中、1051.8点が合格最低点です。

これだけを見ても、応募が殺到する医学部医学科後期日程は、医学科前期日程や看護学科と比べて相当の難関であることが分析できます。

また、医学部医学科の配点についても紹介します。医学科の前期日程は、一般枠も地域枠も、共通テストが「英語100点、数学100点、国語100点、理科100点、地歴公民50点」の計450点です。2次試験は、「英語200点、数学200点、理科200点、面接100点」の計700点です。先ほど申し上げた、「前期日程の総合得点が1150点」というのは、共通テストの点数と2次試験の点数をそのまま合計したものです。

なお、医学科の後期日程の入試科目の配点についても触れておきますと、共通テストが「英語200点、数学200点、国語200点、理科200点、地歴公民100点」の計900点で、2次試験は「小論文が100点、面接が250点」の計350点で、総合得点は先ほど申し上げたように1250点となるわけです。医学科の後期日程は、「共通テストの得点重視、2次試験は小論文と面接のみ」という、国立大学医学部医学科の後期の典型的なパターンです。ですが、面接の配点が250点と非常に高いので、受験を考えている人はくれぐれも留意してください。

上述の入試科目と配点につきましては、最新データは大学から正式に発表されるものをご参照ください。

そして、河合塾が提供するデータによりますと、医学部医学科の前期日程においては、一般枠も地域枠も、ボーダー得点率が76パーセントであり、ボーダー偏差値は65.0です。

医師国家試験合格率などの医学部情報

では、魅力的なだけでなく実力派でもある、そんな浜松医科大学の医師国家試験合格率はどうなっているのか、気になりますよね。

厚生労働省が正式に発表したデータによりますと、2022年は、出願者数が125名、受験者数が125名、合格者数が121名と、優秀な健闘ぶりです。合格率は、96.8パーセントです。医師国家試験の合格率が95パーセントを上回っている医学科は決して多くなく、優秀な医学部の証です。

なお、新卒者の合格率は99.2パーセントと非常に優れている一方で、既卒者の合格率は25.0パーセントとなっていますから、ぜひ決してあきらめることなく努力を続けてほしいものです。

なお、浜松医科大学の公式ホームページは、以下よりご覧になれます。医学部講座一覧、附属図書館、教育研究施設から、国際交流、キャンパスライフ、入試情報に至るまで、膨大な情報が網羅されていますから、少しでも受験を考えている人は、必ず閲覧しましょう。大学説明会(オープンキャンパス)や、地域連携事業(社会貢献事業)、医学雑誌掲載論文、医療シンポジウムといった、医学関連の最新ニュースも随時更新されており、医学部受験生は必読です。

浜松医科大学が打ち出しているポリシーとしてとりわけ特徴的なのが、「国際感覚を有する医療人の育成」「世界に発信する光医学研究」「革新的な産学連携」です。多くの国立私立の医学部を見ても、「国際感覚」や「世界に発信する研究」といった国際性を前面に打ち出しているところは多くありません。グローバルに活躍・研究したい受験生は、ぜひとも注目してみてください。

また、光医学研究のリーダー養成や、光を用いた最先端医療の研究は、浜松医科大学が最も力を入れている分野の1つであり、なかなか他大学では見られないものですので、興味のある受験生は要チェックです。

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