【速報2022】首都圏ではないけど東京通勤圏に近い国公立医学部って?

医学部入試情報

私も、今までの人生を振り返ると、高校生の時が一番忙しかったです。一方、大学生の時は、夏休みが長かったので、しっかり休養し、旅行したり体を鍛えたりできました。当メディアは、頑張っている高校生、大学受験生を全力で応援します。

さて、今の世の中は、物事を黒か白かで判断することを求められます。でも選択肢は、もっと沢山あるはずなのです。芸術というのは、物事をより客観的かつ精密に見る素地になります。芸術に触れ、他者を深く理解する力をつけることで、考えに深みが増し、人としての幅が広がります。私は現在、マンションに住んでいるので、住宅事情から電子ピアノもアップライトピアノも置いてないのですが、子供の頃からピアノで弾いていた曲の楽譜を眺めるのがマイブームです。特に気に入っているのがチャイコフスキーの『四季』というピアノ組曲で、室内楽や管弦楽に編曲しても美しい佳曲ぞろいです。

さて、本日は、「首都圏からはギリギリ外れるけれど、東京に近くて、かつ優秀である国立大医学部」を紹介・分析します。具体的には、信州大学医学部を取り上げます。なお、「首都圏」とは一般的に、関東地方の都県に山梨県を加えたものを指し、東京・神奈川・千葉・埼玉の4県を指す「東京通勤圏」とは別物ですね。

東京に近いエリアで国公立大医学部を探している方は、必見の内容です!

信州大学医学部の最新情報

公式データに基づく最新入試情報

信州大学は、長野県の松本市にある国立大学の総合大学であり、長い歴史と伝統を有しています。信州大学は松本にあるため、東京圏からのアクセスの便が良く、JRなら都心から2時間ちょっとで行けるほか、バスであれば片道1000円ちょっとで行けます。長野という風光明媚な観光地にあこがれて進学する人も多いため、医学部も東京の高校からの進学者が比較的多いです。

さて、東京通勤圏から近い点は山梨大学医学部と同じでも、山梨大学よりは東京から遠い信州大学。倍率などはどうなっているのでしょうか。

2022年の最新データによると、信州大学医学部は前期日程と後期日程の双方で入試を実施。前期日程においては、募集人員が199名、志願者数が754名、倍率は3.8倍です。それにしても、募集人員が200名ではなくて199名というのは、なんとも微妙ですね。これを印象づけて信州大医学部の事を覚えてもらえればと思います。なお昨年の倍率は4.1倍で、一貫して4倍前後と高めであることが分析できます。この原因としては、東京通勤圏からの受験者はもちろんのこと、北陸地方や中京圏からの受験者も多いことが分析できます。

なお、後期日程は、募集人員は僅か12名で、それに対する志願者数は170名、倍率は14.2倍。昨年の倍率は14.1倍とほぼ変わらずで、一般的な国立大医学部後期日程と同様の様相を呈しています。

国家試験合格率などの医学部情報

では、そんな信州大医学部の情報を紹介します。

まず、最新の国家試験合格率は、出願者数が133名、受験者数が131名、合格者数が124名です。合格率は94.7パーセントであり、あと少しの所で95パーセントに達しますから、優秀であると言えます。なお、新卒者の合格率が96.1パーセントであり、新卒生が頑張っている様子が分析できます。

なお、信州大学医学部は6年間を通して松本キャンパスで学ぶことに特徴があります。また、面接の基準が緩く満点が取りやすいために、結果として、面接で厳しい点を付けられる傾向にある再受験生にも寛容になっています。

同大学医学部医学科の基本理念や教育理念としては、非常にレベルの高いものが多数掲げられており、国立大学の医学科として、人間的なバランスが良く、かつ全ての分野において秀でている医師の育成が目標になっていることが分析できます。具体的には、「豊かな人間性と高い倫理観、並びに優れた課題探求能力を。広く社会に貢献できる医師。医学の真理の奥深さを究め、先端的医療に対する科学的基盤の構築。優れた研究成果を広く世界に発信し、諸外国の研究者との研究協力を推進。国際水準を上まわる医学、医療、保健。福祉の地域貢献」といったものです。

信州大学医学部医学科の公式ホームページは、以下よりご覧ください。

 

医学科卒業時の到達目標など。自己研鑽に意欲がある受験生に最適

信州大学医学部は、基本理念・教育理念も大変水準が高いものですが、「効率的な医学知識、技術の伝達、医療者に相応しい行動規範の修得、高い志の涵養」を目標にした6年間の学びの後における、「医学科卒業時の到達目標」として、さらにレベルの高いものが多岐にわたって詳細に定められています。

具体的には10項目に及ぶもので、少し長くなりますが、見出しを列挙すると以下のようになります。①医学・医療における倫理性。②医学知識と問題解決能力。③診療技能と患者ケア。④コミュニケーション能力。⑤チーム医療の実践。⑥医療の質と安全の管理。⑦社会における医療の実践。⑧科学的探究。⑨生涯にわたって共に学ぶ姿勢。⑩信州に学び、患者と共に歩む姿勢。

上記10項目のうち、「社会における医療の実践」「科学的探究」「生涯にわたって共に学ぶ姿勢」の3つは、国立大学を卒業した理系エリートに求められる、より一般的な、自然科学的・研究者的な側面に立脚するものです。

その一方、「信州に学び、患者と共に歩む姿勢」とは、信州の独自かつ多様な医療環境を理解し適応することを求めているものであり、地域医療に貢献する姿勢を求めるのは国公立大学医学部としては珍しくないものです。でも、それと同時に患者と共に歩む姿勢も求められており、常に患者目線で、患者の気持ちを考えられる、偉ぶらない医師像も要求されているのです。たしかに、私が子供の頃は、威張っている医師や高圧的な医師も多かったものですが、最近はめっきり居なくなりました。信州大のような大学医学部の努力の賜物です。どんな患者だって、自分の痛みや苦しみを理解してくれて共感してくれる、親身に寄り添ってくれる医師が良いのは間違いありません。

そして、前半の1番目から6番目までは、現代という複雑で難儀な時代の医療に求められる要素を網羅したもので、言うなれば「何ら問題ない、パーフェクトな医師」を養成したいというファカルティ側の意欲の発露です。つまり、「信州大学医学科を卒業するということは、医学面・医療面で完璧に仕事できる医師・医学人を輩出することである」というマニュフェストです。

したがって、自己研鑽が好きな人や、自分に課題を課してレベルアップしていくのが好きな人、多くのハードルや壁を乗り越えることに生き甲斐を感じている人には、ピッタリの環境であると言えます。また、少し俗っぽい言い方ですが、「意識高い系」の人にも適した教育環境である可能性が高いです。その一方で、できるだけ困難を避けたい人や、体調がすぐれず多くのことにチャレンジするのが苦手だという人には、あまり向いておらずツラい思いをする可能性が高いです。

少し曖昧でファジーな表現であると感じられたかもしれませんが、「大学」で6年間学ぶ以上、たとえ医学部であっても、文学部や商学部や経済学部と同様に、学風や雰囲気や諸理念は、滞在環境や「受けるインスピレーション」に大きな影響を及ぼし、「居心地の良さ」や「勉学へのモチベーション」や「QOL」や「卒業後の飛躍」を大きく左右します。

「医学科卒業時の到達目標」については、以下のページに、より詳細に規定されていますので、ご覧になってみてください。

以上、いかがでしたか。東京通勤圏から「ビミョーな」近さにある信州大学・信州大学医学部の事を、ぜひ忘れないでおきながら、志望校選定をしてみてください。

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