大学受験でするべき基礎固めとは?【夏は受験の天王山】

医学部対策の勉強法

最近は、これから来るはずの梅雨を飛ばして、もう夏を感じるような日々が続きますね。皆さん元気にお過ごしでしょうか。

大学受験では、「夏を制する者は、受験を制す」という言葉があります。高校や予備校の通年の授業がなく、まとまった時間が確保できる夏の間に、基礎科目を完成させることが、秋以降の応用力の養成、そして志望校合格に繋がります。

基礎を疎かにしたままでは、共通テストや志望校の過去問を満足に解くことはできません。焦って、難易度の高い問題集を最初から解こうとしても、初期スキンで、ボス戦に挑みに行くようなものです。春から夏にかけて、各科目の基礎を固めて、秋、冬に応用力を磨く準備をしましょう!

大学受験でいう基礎とは?

そもそも、大学受験において基礎とは、どの程度の学力を指すのでしょうか。

共通テストを作成している大学入試センターは、問題作成の基本的な考え方を、「令和 5 年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト出題教科・科目の出題方法等」の中で以下のように公開しています。

”大学入学共通テスト(以下「共通テスト」という。)は,大学(専門職大学,短期大学,専門職短期大学を含む。以下同じ。)への入学志願者を対象に,高等学校(中等教育学校及び特別支援学校高等部を含む。以下同じ。)の段階における基礎的な学習の達成の程度を判定し,大学教育を受けるために必要な能力について把握することを目的としている。”

このように、共通テストは、高校の段階における基礎的な学習の達成の程度を判定する試験であることから、大学受験における基礎とは、共通テストの問題を解くことができる程度の学力としていいでしょう!

以下に、令和5年度の大学入学共通テスト出題教科・科目の出題方法等及び大学入学共通テスト問題作成方針のPDFページを載せておくので、気になる方はぜひご覧ください!

夏までに基礎を固めておこう

基礎力とは何かを具体化できたところで次に、基礎固めはいつまでに終えるべきかを考えていきましょう。

見出しのタイトルにもあるように、基礎固めは夏までに完了するのが望ましいです。もちろんそれよりも早いに越したことはありません。

2か月近く高校や予備校の通年の授業が休みになり、まとまった時間の取れる夏は、これまでの自身の勉強を振り返り、各科目の基礎を徹底的に見直し、抜けを無くす最後のチャンスです。高校3年生でまだ、すべてのカリキュラムを終えておらず、未履修の範囲がある科目は、高校の授業に先んじて基礎だけでも終わらせておくことをおすすめします。そうすることで、秋以降にスムーズに応用問題の演習に入れます。

入試までまだ時間はあるのに、なぜ夏までを基礎の勉強の区切りとするのか疑問に感じる方も中にはおられるかもしれません。その疑問にお答えしましょう!

大学入試が始まるのは、共通テストを皮切りに1月半ばからですが、夏休み明けの9月からは、それぞれの志望校や共通テストの過去問を実際に解き、応用力を養う時間に充てる必要があります。基礎の完成を先延ばしにすればするほど、過去問演習の時間が無くなり、基礎力を測る共通テストはまだしも、各大学が行う2次試験の問題に太刀打ちできなくなるのです。

やはり、十分な時間を確保できる夏までを基礎力を磨く期間として区切り、受験勉強の計画を立てていくことを強くおすすめします!

逆に、まだ基礎も満足に固められていない段階で、難しい問題集や志望校の問題を解こうとする必要はありません。急がば回れという言葉もあるように、夏まではじっくり基礎の勉強に向き合っても、志望校合格には十分間に合います!

やばい…まだ受験勉強なにも始めてないよ…

そんな高校3年生の受験生でも現役合格を諦めるにはまだまだ早いです!この時期からでも目指せる志望校合格への道はこちらの記事をぜひご覧ください!

具体的な基礎固めの勉強方法

基礎固めは夏までに!ということはわかっていただけたでしょうか。次は具体的にどのように基礎の勉強をすればよいかを紹介します。

普段の授業を大切にしよう!

まず、大前提として、普段の高校や予備校の授業を真面目に受けることです。

高校のカリキュラムに沿った授業で、教科書レベルをものにすれば、最低限の基礎は理解できていることになります。

また、ほとんどの予備校は、前期授業で各科目の基礎講義を行い、後期に応用問題の演習や解説を行うといったカリキュラムを組みます。前期は、授業を受けその復習をすれば基礎は十分に固められます。

基礎の問題集をやりこもう!

とはいえ、高校では、夏までにはカリキュラムの都合上、未履修の範囲があったり、予備校でも、ひとによっては理解が不十分な範囲があったりと、基礎の勉強は完ぺき!という人は少ないでしょう。

そこで、夏休みの間に、これまでの勉強を見直し、弱点を克服して、基礎を盤石なものにするのです。

高校で配布された問題集やプリントの復習を行うもよし、予備校の前期に扱ったテキストを復習するもよしです!

いろいろな問題集に手を出すのではなく、まず、1冊の使い慣れた教材をやりこみ、完ぺきにして、抜けが無いかを確認し、不安な範囲を無くしましょう!

そのうえで、夏休みにおすすめの自己学習の問題集として、おすすめの教材を紹介します!

それは、駿台文庫の「短期攻略」シリーズです。1か月で共通テスト対策を完成させることを目指した問題集で、各科目で予備校教師の解説付きです。教科書や参考書を読んで、その該当範囲を解き、解説を読み復習する、といったサイクルを1か月続ければ、高い学習効果が得られるはずです!

1か月以上のまとまった時間が取れる夏休みにもってこいの問題集です!以下に駿台文庫のリンクを掲載します!基礎の完成にぜひ活用してください。

人生で1番成長できる”熱い”夏にしよう!

夏は受験生の中で大きく差が開く季節です。志望校合格までの勉強計画をしっかり立てて、周りの誰よりも勉強した夏にしてください!その努力の成果が秋以降に模試の成績としてあらわれるはずです。頑張ってください!

ピックアップ記事

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

【2023年版】 現役医大生が選ぶ医学部予備校おすすめTOP5