医学部受験を辞めたい人へ。受験から逃げたい時の辛さや不安への対処法10選

医学部受験のメンタル対策

「医学部受験 やめたい」「もう無理だ」そう思ったことはありませんか。

大学受験は、今後の自分の進路を決定づける重大イベントです。

特に医学部受験では、大学受験で将来医師になることを決めることになります。

ですから、思い通りに行かなかったときや失敗してしまったときのことを考えて不安になってしまうのは仕方のないことです。むしろ、それだけ自分の将来のことを考えて真剣になれている証拠であるともいえます。

しかし、不安なままではなかなか勉強が手につきません。受験生の皆さんは不安に煽られるのではなく、医師になりたいという確固たる熱意のもと勉強する必要があるのです。不安になる気持ちも十分理解できます。今回は、そんな不安とうまく付き合っていくための方法を一緒に見ていきましょう。

「医学部受験なんて無理」多くの人が思うから安心して大丈夫

医学部に合格した人は「自分は絶対に合格できる」という確信があったのでしょうか。

大多数はそうではありません。

医学部はかなりの難関ですし、「無理だ!」と思うことはとっても自然なことなのです。

「まさか自分が受かると思っていなかった!」合格者の多くが思っている

医学部に合格して入学すると、同級生同士で医学部受験のことがよく話題にあがります。

その話を聞いていると「補欠○番で、例年だと回ってこないから諦めていたよ」「もう他の学部に入学金を支払った後に補欠合格の連絡がきてびっくりしたよ」

といった声がありました。

正規合格した人でさえも「なんで正規合格したか分からない」と言っている人が大多数でした。

「医学部に合格している」

=「受験したとき/する前から合格すると思っていた」ではないのです。

まずはそれを覚えておくだけでも心が少し軽くなると思います。

医学部受験をやめたいと思う理由は5つ

では、どうして医学部受験を辞めたいと思ってしまうのか考えてみましょう。

①周りと比べてしまっている

「周りの友達はこんなレベルの参考書は終えている」「友達はこの前の模試でA判定だったのに」と、他人と比較して不安になってはいませんか?受験勉強をしていると、自分のこと以上に他人のことが気になってしまうことがあります。というのも、特段進捗が早い人や飛び抜けた成果が出た人というのは話題になりやすく、どうしても目について無意識のうちに気にしてしまうのです。他人の進捗や成果に気を取られ、自分と比較して焦って不安になってしまうというケースがかなり多いように感じます。特に、進学校のような周りに優秀な人が多い環境ではこのように他人と比較してしまう人も多いでしょう。普段の会話の内容も勉強の進捗や模試の結果に関するものが中心だったりと、焦りが募ってしまうのも致し方ない気はします。

しかし、他人が成長しているのと同様に自分も成長はしているはずなのです。自分は成長していないんだ、と卑屈になってしまう人がいますが、実際にはそんなことはないはずです。ただ自分が今までやってきたことを自分自身が正当に評価してあげられていないのです。他人は他人、自分は自分というようにある程度線引きをしておかないと、自分の成長を客観視できずに不安になってしまいます。他人のことはさておき、自分の成長を評価してあげても良いのではないでしょうか。

②目標が高すぎて達成できない

みなさんの目標設定は適切ですか?ときに、無茶な目標を立てて、そのせいで追い詰められてしまっている人がいます。例えば、「毎日1日15時間勉強する」といったような非現実的な目標や、勉強を始めたばかりなのに「東大模試でA判定をとる」といったような身の丈に合わない目標を立ててはいませんか?もちろん、達成できるのであれば構いません。ただ、一部の例外的な人たちを除いて、多くの人にとっては無謀でしょう。無謀な目標を達成できなかったからといって不安になってしまうのは勿体無いです。いきなりハイレベルに達する必要はないのですから、受験期に到達すべき水準から逆算して、身の丈にあった目標を設定すれば良いのです。

目標設定においても、他人のことを気にする必要はありません。自分のことは自分が一番わかっているはずですから、最初から無理だとわかっている目標は立てないことです。自分のキャパを超えないような目標を設定し、たとえ達成できなかったとしてもあまり思い詰めないことです。なぜなら、途中経過がどうであれ最終的に合格できれば何の問題もないからです。

③できないことに焦点を当てすぎ

人間は、どうしてもうまくいったことよりもうまくいかなかったことの方が印象に残ってしまいます。例えば模試で、数学と英語の成績が伸びていても、国語で大コケしてしまったら後者の方ばかり気にしてしまうのではないでしょうか。何かで失敗したとしても、もし普段から本気で勉強に取り組んでいるならば成長している側面は必ずあるはずです。もちろん、反省をすることは大切です。現実を客観視し、次からどうすれば良いのかは真剣に検討すべきです。ただ、うまく行かなかったことを引きずる必要はありません。弱点を強化できて成長できてラッキー、くらいに捉えましょう。

④成績が伸びない

勉強を頑張っているのに成績が伸びない時期がありますよね。一般的には、現役生は部活を引退してから成績が上がる、または夏をこえて秋ぐらいに成績が上がるなどと言われています。しかし受験が近づくにつれ、他の受験生も実力を付けているので相対的に成績が上がりにくくなります。頑張っているのに結果が付いてこないと、果たして自分の努力は意味があるのか、無駄ではないのかとつい考えてしまいがちです。

また、成績が伸びないと焦ってしまい、計画性のない過密スケジュールになりがちです。

スケジュール管理は受験勉強において重要ですが、細かく決めすぎてしまうと、完璧主義な人ほど1つ狂うだけで勉強自体に嫌気がさしがちです。スケジュールについての記事もありますので、こちらの記事をご参考ください。

⑤勉強に疲れたから

毎日勉強していると心も体も疲れてきて、もう諦めたくなることがあります。私も受験生の秋以降、何度も「受験勉強が苦しすぎて今にもやめたい」という気持ちになりました。当たり前のようにみなさんは毎日勉強をしていると思いますが、実は毎日勉強を続けるのはとても大変で、そして立派なことです。まずは、いつも頑張っている自分を認めてあげましょう。

成績が少し下がったからといって落ち込んだり、上がったからといって過剰に喜ぶことはあまりよくありません。

なぜなら、感情だけでなく行動に結びついてしまう場合が多いからです。

例えば、「数字で1問間違えた、英語と理科は置いておいて数学ばかりやろう」「英語の偏差値が1上がった、英単語はもういいや」というのが悪い例です。

模試の結果はとても参考になりますが、あくまで解答用紙に目を向け、数字に左右されないようにしましょう。

⑥家庭の経済的な事情があるから

受験にはとてもお金がかかります。受験する学校ごとに受験料、交通費、宿泊費、そして合格してからの入学金、授業料、引越しなど、数え上げるときりがありません。例えば遠方の大学を受験し、入学するまでに平均で約200万円かかると言われています。さらに私立大学医学部は入学金だけで100万円から200万円かかるところが多く、一般家庭の受験生にとって厳しい金額でしょう。

医学部受験をやめたい時に試したい10の対処法

①成績が伸びない時はやり方を変えてみよう

頑張っているのに成績が伸びないときは、環境や方法を変えてみましょう。たとえば、勉強の場所を変えて集中力を高めたり、新しい勉強方法を試したりするのが効果的です。

おすすめの勉強場所はこちらをご参照ください。

いろいろな勉強方法がある中で、私がこれまで試してきた方法たちをご紹介しますね。

・毎日全科目を少しずつ勉強する

・特定の科目だけを3日かけて集中的に強化する

・To Doリストを作り、勉強内容を可視化する

・勉強時間管理アプリを使う

・朝4時に起きる

・間違えた問題を集めたノートを作る

・歴史の授業プリントのキーワードを修正テープで隠す

・教科書を繰り返し読む  etc…

いろいろな勉強方法を試してみて、自分に合うやり方を見つけましょう。

②勉強に疲れた時は思い切ってちょっと休んでみる

勉強に疲れ、もう受験を諦めたいと思ったときは、一日勉強をしない日を作ってしっかり休息を取るのがおすすめです。しっかり休むことで、次の日には受験勉強を継続する力が回復するはずです。一日勉強しなくても成績にあまり影響ありません。受験勉強においては、休むときと頑張るときのメリハリがとても重要です。

③さまざまな奨学金について情報収集する

経済的に豊かでなくても大学を目指すことは十分可能です。おすすめの奨学金制度をいくつかご紹介します。

①各国公立大学の授業料減免制度(両親の収入証明が必要)

②日本学生支援機構奨学金

住民税非課税世帯を対象に給付型の奨学金と、多くの大学生が利用している貸与型の奨学金があります。詳しくはこちらのウェブサイトをご覧ください。

医学部を目指す場合

③地域枠

地域枠のメリットとデメリットについて、こちらで解説しています。

④自治医科大学(卒後出身県で9年勤務する代わりに、学費無料)

⑤防衛医科大学校(卒後9年間指定の施設で勤務する代わりに、学費無料、さらに月額約11万円の手当が支給される)

⑥産業医科大学(入学時に6年間の学費総額2300万円貸与し、卒後9年間産業医として勤務すれば返還免除)

⑦慶応義塾大学、北里大学、国際医療福祉大学などの特待生

⑧その他民間の奨学金

奨学金ごとに金額や卒後の条件が異なるので、しっかり情報収集しましょう。医学部には奨学金を借りている同級生がたくさんいます。経済的な事情で進学をあきらめる前に、制度について知っておくことが必要です。

④一旦考えを保留にする

落ち込んでいる時に重要な決定をしてはいけません。体調や気分が一時的に不安定になっているときに、諦めたくなってしまいがちです。ふとやめたい、と思ったときは一旦答えを保留にしましょう。しばらくすると考えが変わるかもしれません。

また、ひとりで悩んでいると、頭の中で問題はますます大きく膨らんでいきます。家族や先生、信頼できる友人に相談することで、悩んでいた問題が実はそんなに深刻な問題ではないと気づくことができるでしょう。人に話すことで、悩みは小さくなっていきます。

⑤1日だけ勉強しないことに専念する

好きな音楽を聴く・友だちと雑談するなど、自分の好きなことをするのも良いです。

ただし、マンガ、ゲームやスマホはオススメしません。勉強でひたすら目を使っていたのに、休息中まで目を使うのは得策ではないからです。

休むことに罪悪感を持っている人は少なからずいて、休んでいるつもりでも気が休まっていないことがあります。

集中するためにはメリハリが大事です。やるなら「リフレッシュデー」として割り切って、思い切り楽しみましょう。

⑥信頼できる人に相談する

「もう無理。勉強できない。」

そう思ったときは誰かに相談するとよいかもしれません。

そのときは、泣き言に付き合ってくれて、よいアドバイスをくれる人に相談しましょう。

無理だと思ったときに、勉強していないあなたが悪いと責められたら、さらに辛くなってしまいますよね。

相談するときは、誰に相談するかが一番重要です。

塾や学校の先生や友達、親など、自分の話を聞いてくれそうな人に相談しましょう。

他にも受験の相談についての記事があります。ぜひ読んでみてください。

受験の相談って誰にするべき?相談するまでの3ステップ。

 

⑦綺麗な景色を見に行く

いつもと違う景色を見に行ってもよいかもしれません。

私の高校では、受験時代に煮詰まって、学校をズル休みし、海を見に行った先輩がいました。

ズル休みするのは、よくないかもしれませんが、普段と違う風景を眺めるとよいと思います。

新しい景色を見ることで、脳も刺激されます。

「無理だ」と思ったら雄大な景色を見に行きましょう。

こちらの記事では、大自然の景色を見ると脳は活性化すると書かれています。リンクを貼っておくので、気になる人はぜひ見てみてください!

⑧自分にとって適切な計画かどうかを見直す

実現することが不可能な計画に向かっていませんか。

私は受験時代によくこのような状況に陥っていました。

例えば、自分で勉強の計画を立てるとすると、

非現実的な計画を立ててしまう→目標が適切でないので達成できない→「もう無理だ」と自信を失う→もっと頑張らなきゃと思う→さらに無茶な計画を立ててしまう→達成できない、、、

という、ただただ自分が自信を失っていくループにはまってしまっていました。

受験では、ゲームのようにわざとハードモードをプレイする必要はありません。

今自分が勉強している内容や量が、自分に合っているものか確認してみましょう。

そして、合っていないようなら計画や勉強内容を変更するとよいでしょう。

重要なことは、自分にとって適切な計画を設定するということです。

⑨受験や医療に関する映画を見て、モチベーションを回復する

映画の世界でも、勉強や目標に向かって頑張っている人を見ると、私たちは心が動かされます。

特に医療系の作品は、医学部受験生にとってはかなり響きます。

医師が主人公である作品を見ると、現実が全く同じというわけではありませんが、「自分もこうなりたい!」とモチベーションが上がってきますよ!

私は医学部に入ってからも、テスト前や気合いを入れたい時に、「コードブルー」や「キムサブ」などを見てなんとか乗り切っています。

オススメの映画はこちらの記事に詳しく紹介されているので、ぜひご覧ください!

 勉強疲れを防ぐために日頃からできること3つ

1、正しい姿勢で勉強する

勉強中は、常に前かがみの姿勢になりやすく、集中するほど前のめりになってしまう人も多いのではないでしょうか。

姿勢が悪いまま勉強を続けていると、首や肩、腰に負担がかかりやすく、身体的な疲労を蓄積する原因となります。慢性的な疲労から勉強中の疲れを引き起こすことも多いため、日ごろから疲れを溜めないよう、正しい姿勢で勉強に取り組むよう心がけましょう。

2、7時間睡眠を心がける

一般的には、睡眠時間は7時間が適切とされています。以下のサイトに睡眠時間について詳しく書かれているので、ぜひご覧くださいね。

疲れにくい体をつくるためには、睡眠時間をしっかり取ることも大切です。体をしっかりと休める習慣をつければ、勉強中に感じる疲労も軽減できます。

また、脳は、学んだ学習内容を記憶として睡眠中に定着させるといわれています。つまり、睡眠不足が続くと、記憶できる量が少なくなり、多くのことを学んでも忘れてしまう可能性が高くなるのです。

勉強効果を高めるという意味でも、睡眠時間の確保は必要不可欠です。毎日しっかり睡眠を取るためにも、起床時間、就寝時間を決め、規則正しい生活を送るようにしましょう。

3、食事は朝昼晩しっかり食べる

健康な体づくりには、質のよい食事も欠かせません。勉強中はエネルギーを使うため、食事をきちんと摂り、長時間の勉強に耐えられるエネルギーをチャージしておきましょう。脳の栄養となるブドウ糖を得るためにも、炭水化物は特にしっかりと摂るようにしましょう。

また、ビタミンBやビタミンCが不足すると、目が疲れやすくなり、勉強への集中力も下がりやすくなるとされています。ビタミンBは豚肉や納豆、カツオなどから、またビタミンCはフルーツや野菜類、いも類などから摂取できます。栄養バランスが整った食事を意識して、毎日3食きっちり摂りましょう。

医学部受験は長期戦!メンタルケアを大切にしよう

今は「もう無理だ」と思うかもしれません。しかし、学習曲線というものは直線的ではありません。突然成長する可能性も大いにあります。

勉強していくなか、成績が上がらずに心が折れるときもあります。医学部受験は長期戦になる可能性が高く、途中で諦めたくなる気持ちもよく分かります。

自分の将来のためにもがき苦しんだ経験も、時間が経てば懐かしく感じられます。

合格/不合格、正解/不正解、偏差値、などなど受験は白黒はっきりした世界です。ときに深く傷つき「自分には無理」と思ってしまうこともあるでしょう。

しかし、そこで諦めず最後までしがみ続けた人にしか見えない景色があります。

受験勉強を初めてから受験が終わるまで失敗しない人は誰1人いません。模試の成績が落ちたり、停滞期に入ったり、苦手教科が克服できなかったりと多かれ少なかれ何かしらの「失敗」を経験します。

完璧主義な人ほど1回の失敗で「もう無理だ!」となりがちです。

「結果よければすべてよし」ということわざがありますが、どんな失敗をしても、最終的に医学部に合格すれば笑い話として他人に話せるようになります。

皆さんが望む場所に到達し、思い描いたように学業に専念できるよう、応援しています。

ピックアップ記事

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

【2026年版】 現役医大生が選ぶ医学部予備校おすすめTOP12