医学部に入って後悔するのは何故?向いてない人の特徴3選

医者のキャリア

医学部で後悔する理由は?

日々、懸命に受験勉強に取り組んでいる皆さんには、ひょっとすると「寝耳に水」かもしれませんが、「医学部に入って後悔している人」は、私の経験上、他学部に進学した人よりも多い気がします。

せっかく医学部に入ったのですから、後悔しても夢を追い続けるしかないのですが、今日は、医学部を目指している人や、医学部を受けようか迷っている人、医学部受験に不安を感じている人のために、「医学部に入って後悔することがある場合の理由」や「医学部に入ると後悔する人の特徴」について解説します。

収入も多いけど、労働時間も多い

医者は、将来性や安定性があり、ステータスもありますが、肉体的な消耗の激しい激務が続くと言えます。

労働時間も長く、夜勤などもあり、深夜に起こされて働かなければならないこともあります。

医学部の狭き門をくぐり、6年間の学業を立派に終えて無事に国家試験に合格した、人格のある素晴らしい医師でも、激務や過労から過食に走ってしまい肥満症や糖尿病にかかった人の例を、私はたくさん知っていますよ。

医学部に入ってからの勉強量も多い

医学部という狭き門を突破した人でさえ音をあげ、さじを投げたくなるほど、医学部に入ってからの、専門的な医学分野の勉強量や暗記量は、とてつもないものがあります。

月曜日から金曜日まで、毎日1限から5限まで必修が入っており、1つでも単位を落としてしまうと留年になります。

遊ぶ時間が取れなくてストレスが溜まっているのに、「留年」という重圧とも闘いながら6年間を切り抜けなくてはなりません。

医学部に入学して、医学という学問の膨大さや深遠さに自信を打ち砕かれ、上記のようなストレスを抱えている医学生に、さらに追い討ちをかけるものがあります。

それが、「閉鎖的で狭い医学界」特有の人間関係や環境からくるストレスです。

医者になってからも、(医学界は)狭い世界ですが、医学部にいるうちから外界と断絶されているため、付き合いたくない先輩と絡んだり、会いたくない同期と毎日顔を合わせたりしなければなりません。

もちろん、「この人が、あの人と別れた」「あの人が、この人にフラれた」などというニュースは、瞬く間に学年中に広まり、6年間、そういう噂やレッテルと一緒に過ごさなくてはなりません。

昨今は、スマホと向き合う時間が長いなど、個人主義的傾向が強く、交友関係が狭い、いわゆる「ひとりっ子」タイプの若者が多いので、さらに苦労することが多いと思います。

こんな人は医学部に向いていない

上述の内容をまとめると、「医学部に入ってから膨大な勉強量をこなす覚悟や勇気のない人(医学部合格で安心してしまって、そういう努力をできない人)」、「医学にもともと興味のない人」、「医師になってから激務をこなす覚悟や体力のない人」、「医学生の時や医師になってから狭い世界での人付き合いがうまくできない人」などは、医学部に向いていないと言えるでしょう。

医学部を考えている受験生や社会人の人は、今一度、医学部に入ってからの苦難と重圧について、考えをめぐらしてみてください。私の見解では、精神的・肉体的な「粘り強さ」や「タフさ」も大事だと思います。

それを乗り越えられる人なら、医学部のいばらの環境も「自分を鍛え上げてくれるパラダイス」となり、医師になってからも多くの人に感謝され続けるバラ色の人生が送れるでしょう。

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