勉強の目標はどうやって立てる?現役医学生がポイントと立て方を解説します!

医学部受験のメンタル対策

 

新学期が始まってから1ヶ月が経ちましたね。

「今年は勉強頑張るぞ!」と意気込むそこのアナタ。きちんと明確な目標は立てていますか?

「医学部合格を目指してとにかく勉強しなきゃ…!」そう思って闇雲に勉強を始めても、最初のうちは頑張れるかもしれませんが、なかなか長続きしません。なぜなら、「医学部合格」という最終的な目標を設定するだけでは目標達成に向けた過程の見通しが立たないからです。

今回はせっかくのやる気を無駄にしないための、具体的な目標の立て方についてご紹介したいと思います。

目標設定のコツ

目標を設定する上では、以下の3つのポイントを意識してみると良いです。

目標を細分化する

「目標」と言われて真っ先に思いつくのは、「○○になる」「○○試験に合格する」などといった最終的な目標でしょう。

「○○試験に合格する」といった期限のある「大きな目標」を達成するためには、その過程にいくつかの「小さな目標」を設けてそれを達成していく、という方法をとることで最終的な目標達成へ向けた計画の具体性が増し、達成しやすくなります。

例えば受験生の皆さんの場合、「○○大学医学部に合格する」という最終的な目標がある方が多いと思います。この目標を達成するためには、

「○○模試で偏差値△△取る」

「○○大学の数学の試験で△点取る」

といった1年間、あるいは数か月間かけて達成するべき長期的な目標が立てられると思います。

次に、

「○○模試で目標の偏差値を取るために、△月の定期試験で◇点取る」

「○○大学の数学の試験で目標点を取るために、△月までに××問題集を2周回す」

といった1ヶ月間、あるいは数週間かけて達成するべき中期的な目標へと落とし込んでみてください。

中期的な目標を立てた後は、実際に目標を達成するための、より具体的な目標(短期的な目標)を立てましょう。

短期的な目標はできる限り具体的に

短期的な目標は1週間単位・数日単位などで定め、それをもとに1日ごとにやるべきこと(タスク)を配分していくと良いです。

例えば、「○月○日~○月○日 ◇◇問題集を△ページ解く ◆◆単語帳を▲ページ覚える」

といった1週間の目標をもとに、「毎日◇◇問題集を5ページ解く」「毎日◆◆単語帳を3ページ覚える」

のように1日でどれくらいの量をこなせば期限内に間に合うか計算して割り振っていきます。

中・長期的な目標にも言えることですが、短期的な目標を設定する際には、「△ページ」のように数値や「○○問題集」のように固有名詞を用いて、できる限り具体的な内容になるようにしましょう。

例えば「英語の勉強を頑張る」という目標では、実際に目標を達成したと客観的に言えるのか判断することができませんよね。また、「○○問題集をやる」「英語の勉強を3時間やる」のように数値・固有名詞のどちらかが欠けた目標設定では、期限内に目標を達成することが難しくなってしまいます。

受験生時代、「毎日10時間勉強する」「数学を5時間勉強する」のように時間を目標として設定している方を周囲でよく見かけましたが、個人的にはおすすめしません。これでは「10時間勉強する」という勉強する行為そのものが目的になってしまっていて、「問題が解けるようになる」という目標を見失っているからです。「勉強する」という行為はあくまで「手段」であり「目標」ではないことを覚えておいてください。

達成可能な目標設定を

人間誰しも、成功体験が得られないとやる気が失せてしまいます。何事も、頑張って成し遂げることができたという成功体験を重ねることで「もっと頑張ろう」という意欲が湧きますよね?逆に、どれだけ頑張っても達成することができないと何事も継続することが嫌になってしまうでしょう(勉強のように苦痛を伴うものなら尚更ですよね)。

中・長期的な目標は高く設定しても良いですが、短期的な目標や日々のタスクには、努力すれば達成可能な目標を設定するようにしましょう。短期的な目標、中期的な目標、長期的な目標と順にクリアしていくことで、最終的な目標の達成に近づいていると実感できるはずです。

タスクの中で優先順位を付け、「これだけは必ず今日中に終わらせるぞ!」というものを設けるのも一つの手ですよ。優先順位の付け方については以下の記事が参考になると思います。

目標の変更ってアリ?

短期的な目標に関して言えば、アリだと思います。

短期的な目標をもとに実際にタスクをこなしてみて、思ったよりも勉強が進まなかったということもありますし、予定外のイベントが発生して(体調を崩した、急な外出の予定が入ってしまった、など)数日潰れてしまった、ということもあるでしょう。

私の場合、まずは2~3日単位で(短期的な)目標を設定し、タスクをこなしてみて、実際の自分のペースがどれくらいなのかを調べます。今のペースでちょうど良いと感じたらそのまま1週間単位で目標を設定しますし、オーバーワークだと感じた場合は少なめに、やや物足りないと感じた場合は多めにタスクを設定し直します。

コツとして、毎日100%の力で取り組まないと達成することができないようなぎゅうぎゅうのスケジュールを想定するのではなく、予め余裕を持った短期的な目標を設定しておくと、いざというときに修正がしやすいのでおすすめです。予備日や予備時間を設けてみても良いでしょう。

一方で、中期的・長期的な目標、最終的な目標は余程のことがない限り変更しない方がいいでしょう。

例えば、受験勉強を進める中で「このままじゃ志望校に合格できないかも…」と不安に感じ、現在志望している大学よりも1ランク下の大学に変更しようかなどと迷うことが出てくるかもしれません。もちろん、直前期になってから検討することが必要になる場合はありますが、高校3年生の春や夏といった早い段階で志望校のランクを下げてしまうと、勉強に対するモチベーションの低下につながってしまう恐れがあります。

目標を立てて効率的に勉強を進めましょう!

いかがでしたか?

具体的な目標を定めることで、その後の勉強計画がスムーズに立てやすくなりますし、何より目標達成へ向けた道筋がはっきりすることで、勉強に対するモチベーションもかなり上がると思います。

受験勉強に向けてはもちろんのこと、定期試験や英語資格試験の勉強の際にもぜひ参考にしてみてください◎

なお、目標を立てたあとの勉強計画の組み立て方については、以下の当サイトの記事をご参照ください↓

 

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