藤田医科大学医学部の特徴は!?他大学との違いや入試難易度のまとめ

医学部入試情報

こんにちは。皆さんは、藤田医科大学という大学をご存知ですか?新型コロナウイルスの流行当初、いち早く感染者の受け入れを開始したことが報道され、名前を聞いたことのある方もいるのではないでしょうか。

今回は、その藤田医科大学の特徴についてお伝えしていきます。

藤田医科大学とは!?

藤田医科大学は、愛知県にある私立医科大学です。愛知県の中でも豊明市という名古屋市のベッドタウンに位置しており、名古屋へのアクセスが良い一方で、緑が多く自然豊かな立地にあります。大学周辺にはスーパーマーケットやコンビニエンスストア、飲食店などが点在しています。

愛知県の中では、名古屋周辺と、栄という繁華街の周辺に数多くの飲食店や商業施設が集まっています。大学からバスや電車を利用して、名古屋には30分ほど、栄には1時間ほどでアクセスできるので、遊ぶ場所には困らなさそうですね。

藤田医科大学医学部の偏差値

藤田医科大学は1968年に開学された新設の医科大学で、医学部医学科、医療科学部、保険衛生学部から構成されています。

2021年度の入試偏差値は、65.0となっています(河合塾医進塾HPより)。ただし、これは一般入試を利用した時の偏差値なので、愛知県地域枠やふじた未来入試、共通テスト利用入試の偏差値はまた違うものとなります。

医学部の中で御三家と謳われる慶応義塾大学・慈恵会医科大学・日本医科大学や、近年人気が上昇している順天堂大学と比べ、藤田医科大学の偏差値はそれほど高くはありません。

2021年度の私立医学部ボーダー偏差値一覧はこちら!

2021年度の同じボーダー偏差値の私立大学医学部には、東北医科薬科大学、国際医療福祉大学、杏林大学、帝京大学、東京女子医科大学、東海大学、金沢医科大学、愛知医科大学、関西医科大学、兵庫医科大学、久留米大学、福岡大学等の大学があります。各大学の特色や校風、過去問を見てみて、これらの大学の中から併願校を検討してみるのも良いかもしれませんね。

【参考】河合塾医進塾 医学部入試情報2022 私立大学医学部偏差値一覧

藤田医科大学医学部の受験科目

医学部入試で合格を勝ち取るには、勉強ももちろん大切ですが、自分に合った入試方式や志望校を選定することも重要な要素になります。知人の医学生の中でも、理科は医学部入試に到底太刀打ちできるレベルではなかったものの、得意科目の配点が高い医学部を選択して受験することで合格することのできた人もいました。

藤田医科大学の入試区分には、一般入試(前期・後期)・愛知県地域枠、共通テスト利用入試(前期・後期)、ふじた未来入試の3つがあります。

それでは、それぞれの入試方式について解説していきましょう。

一般入試(前期・後期)

一般入試は前期と後期の2回行われます。大半の人は、この入試方式で受験するのではないでしょうか。一般入試は愛知県地域枠の入試も兼ねており、一般枠とは別に前期・後期各5名の愛知県地域枠の募集がなされています。

一次試験の学科試験は、

・外国語(コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ、英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱ)/ 配点200点

・数学(数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B)/ 配点200点

・理科2科目(物理・化学・生物から2科目選択、それぞれ基礎も含む)/ 配点200点

によって行われます。一次試験に合格すると二次試験の面接に進み、面接の配点は5段階評価で40点になります。

共通テスト利用入試(前期・後期)

共通テスト利用入試は、名前通り共通テストの結果によって選考される入試方式です。前期と後期で選考方法が少し異なるので注意しましょう。

一次試験では前期・後期ともに、大学入学共通テストの以下の科目が用いられます。

・国語(現代文のみ)/ 配点100点

・外国語(英語、リスニングを含む)/ 配点200点

・数学(数学1・A、数学2・B)/ 配点200点

・理科(物理・化学・生物から2科目選択)/ 配点200点

次に二次試験についてですが、前期の場合、二次試験は面接(配点は5段階評価で40点)のみになります。後期の場合、面接(配点は5段階評価で40点)に加え、総合問題(配点300点)が評価に加わります。

ふじた未来入試

最後に紹介するのは、ふじた未来入試です。

この入試方式の特徴として、入試が11月に行われること、入試科目に理科が含まれていないこと、現役生と一浪生の募集に限られること、合格した場合は入学の確約(特定の条件を満たした場合を除く)と卒後の勤務場所に縛りが生じることが挙げられます。

一次試験の科目には、

・英語(コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ、英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱ)/ 配点100点

・数学(数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B)/ 配点100点

・小論文

が用いられます。二次試験では講義課題、面接が課され、一次試験の小論文と二次試験の講義課題、面接を合わせて、200点の配点となります。

【参考】藤田医科大学 学生募集要項 2022年度版

藤田医科大学医学部の学費

藤田医科大学の学費は、6年間の総額で30,526,000円となっています。国公立大学の医学部と比較すると高いですが、全国の私立医学部の中では11番目に安い額となっています。

医学部の学費ランキングはこちら!

1学年目の納入金は入学金や授業料、実習費を含む学納金が6,300,000円、学友会、同窓会費等を含む委託徴収金が296,000円となっています。2年目以降は学納金が4,700,000円、委託徴収金が86,000円となっています(藤田医科大学公式HPより)。

【参考】藤田医科大学 学納金・奨学金・FUJITA学援ローン(医学部)

藤田医科大学医学部の特徴①

藤田医科大学医学部の特徴として、多彩な設備があります。大学に併設されている大学病院は国内最多のベッド数を誇り、多数の症例を扱うので、実習に出た際にも豊富な経験を積むことができます。さらに、教育病院としてばんたね病院、七栗記念病院、岡崎医療センター、地域包括ケア中核センターがあり、研修で見学することもあります。皆さんは、ダヴィンチという手術支援ロボットを知っていますか?なんと、藤田医科大学には、全国初であるダヴィンチの訓練施設があるんです。施設では実際の手術の見学や、技術の習得を行うことができます。

さらに、大学内には自習室や図書感もあり、大教室も開放されています。勉強場所に困ることはありません。

藤田医科大学医学部の特徴②

藤田医科大学医学部では、専門職連携教育を目的とした、アセンブリ教育が行われています。低学年のうちから他学部と交流することで、互いの職種に関する理解を深めることができます。座学だけではなくフィールドワークを行うこともあり、受け身ではなく、主体的に活動できる点が特徴です。

医学部では医学部の中で人間関係が完結してしまうことがありがちですが、他学部との関わりを持てる機会が大学から提供されている点はとても魅力的です。アセンブリの授業を通して、広い視野の涵養を目指したいですね。

藤田医科大学医学部のまとめ

いかがだったでしょうか。

藤田医科大学医学部の入試では、突飛な問題というより、基礎的な内容に関連した問題が出題されることが多いように感じます。まずは教科書レベルの内容に穴がないように勉強することが大切です。面接に関しては、大学の理念や、アセンブリ教育等の大学が力を入れているカリキュラムについて理解してから臨むとよいかもしれません。藤田医科大学医学部は、豊富な設備や実習があり、医学生としての学習の機会に恵まれた大学だと思います。

受験生の皆さんの健闘をお祈りしております!

 

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