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【速報2022】自由な学風!国語で古典も課される京都大学医学部医学科の入試

Exam Information
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北陸や西日本の医学部を紹介しているうちに、私も旅に出たくなりました。私がドイツの博士課程で師事した音楽学者は、ドイツ音楽学会の会長であり、「高校の倫理の教科書」にも載っているユルゲンハーバーマスと友人でした。そして彼らは、よく日本に旅行に来ていました。彼らは、関西国際空港を使って、京都を観光したのち、北陸に入ります。

彼らは、北陸4県を鉄道で旅した後、新潟県から山形県に移り、東北地方を旅するのが、いつものコースでした。彼らのお気に入りのグルメはラーメンと牛タンでしたが、北陸では海の幸を楽しみつつ、東北ではエゾシカの肉など貴重で高級なものも楽しんでいました。

さて本日は、そういった学術研究も盛んな京都大学医学部を分析・解説します。東京育ちの人には馴染みがないかもしれませんが、いわゆる「京阪神地区」には、京都大学医学部、大阪大学医学部、神戸大学医学部が軒並み揃っています。

京都大学医学部の最新情報

京都大学ってどんなところ?

京都大学については、言わずと知れた、東大と並ぶトップレベルの大学ですので、あまり語る必要はないと思います。昔から学生の自主性を重んじる学風で、学生への姿勢も学生達も自由闊達かつリベラルであることが知られています。また、国際的にも最先端の研究大学であるため、各種の施設や研究所の改組・合併・編入が繰り返し行われています。

また、吉田キャンパス、宇治キャンパス、桂キャンパスという3つのキャンパスが、すべて京都府内に置かれているのも特徴です。そして、「総合人間学部」という学際的な学部があるほかは、文学部・教育学部・理学部・工学部と言ったオーソドックスな学部で占められており、医学部には「医学科」と「人間健康科学科」の2つの学科があります。

なお、人間健康科学科には、先端看護科学コース、先端リハビリテーション科学コース、総合医療科学コースという3つのコースが敷かれています。俗にいう「医学科でない方の学科」ではありますが、なにせよ京都大学のものですから、やはりレベルは高いですし気になるところです。

京大の公式サイトには、「受験生サポート」や「資料請求」のページもあります。是非参考にして、士気を高めてみてください。

公式データに基づく京都大学医学部の最新入試情報

では、文科省や大学が公表した最新の公式データに基づいて、京都大学医学部の入試状況を分析していきます。

最新の令和4年度(2022年)入試において、京都大学医学部は、医学科、人間健康科学科ともに前期日程のみで入試を行いました。人間健康科学科のほうが倍率が高くなったのですが、これは医学科のほうが募集定員が多いことによるものだと分析できます。

具体的に見ていきますと、医学科は106名の募集人員、人間健康科学科は78名の募集人員で、医学部全体で184名の募集と半端な数字ではあります。医学科には265名が志願し、確定志願倍率は2.5倍であり決して高くありません。265名のうち第1段階選抜の合格者数は251名で、247名が最終選抜を受験しています。最終選抜の倍率は2.3倍であり、こちらも高くありません。最終的に109名が医学科に合格し、全員が入学しています。

なお、人間健康科学科は、78名の募集に対し217名が志願し、確定志願倍率は2.8倍と決して高くはないのですが、同大学医学科の倍率を上回っています。217名全員が第1段階選抜に合格し、そのうち199名が最終選抜を受験し、85名が合格しました。2名が入学を辞退し、83名が入学しました。最終選抜の倍率は2.6倍です。

最終的に医学科と人間健康科学科を合わせて192名が京大医学部に入学しており、募集人員の184名をかなり上回っています。京都大学としても思わず入学させたくなるような優秀で頭脳明晰な受験生が多かったと分析できます。

ちなみに、京都大学公式サイトは、特別な方法で、「受験生の方」に向けた情報のみを閲覧することも可能です。やや雑然としたレイアウトになりますが、是非こちらに参考にしてみてください。

 

最新の令和5年度入試の要項が公表!ほぼ前期日程のみの医学科入試

来年行われる入試についての、「令和5年度 京都大学 一般選抜 入学者選抜要項」が、このたび京都大学より公表されました。冒頭の「基本理念」や「アドミッションポリシー」においても、「建学以来」「創立以来」の「自由の学風」について繰り返し触れられています。「高校の教育課程の修得」や外国語運用能力があってはじめて、自由な学風の下での「自らの自由な発想を生かした高度な学び」が可能になるといった主旨です。

具体的には、「京都大学は、創立以来築いてきた自由の学風を継承し、発展させつつ、多元的な課題の解決に挑戦し、地球社会の調和ある共存に貢献するため、自由と調和を基礎に、教育の基本理念として・・・」「創立から1世紀以上を経た21世紀の今日も、建学以来の「自由の学風」と学術の伝統を大切にしながら、教育、研究活動をおこなっています」などと記されています。

これは医学部についても当てはまることであり、メンタル・アティテュード(精神的姿勢/心の持ち方)として、「誰かに指図されなくても、自分で自由な発想を膨らませて学術を構想し、自ら積極的に自学自習し、前向きに自主的に成長していく」という生き方が期待されています。そのため、もしこういった勉強のあり方、生き方が自分には向いていないと感じる人は、受験をよくよく考えなおしてみたほうが良いでしょう。

上述したような京都大学の「基本理念」や「アドミッションポリシー」は、医学科の面接における1つの判断基準にもなっていますので、詳しく解説しました。

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なお来年の入試・入学における定員についても明記があり、医学科は105名、人間健康科学科は100名ですが、医学科は5名が「特色入試」で選抜される一方、100名は前期日程入試での選抜となります。そのため、医学科については、ほぼ完全に前期日程のみの勝負と言えます。

なお、医学科の第1段階選抜に関しては、以下のように受験生を選抜すると明記があります。いわゆる「共通テスト足切り」を食らわないで、最終選抜(個別学力検査)で思い切り力を発揮できるよう、共通テストに関しても手を抜かないで対策しておきましょう。

◎大学入学共通テストの5教科7科目の得点(ただし、英語はリーディングを150点満点に、リスニングを50点満点になるように換算)の合計が900点満点中630点以上の者のうちから、募集人員の約3倍までの者

なお、医学科の入試においては、上記で示した第1段階選抜を合格した受験生に対しては、個別学力検査と面接が課されるとの事で、小論文や論述試験は無いとの事です。外国学校出身者にための選考も行われません。

来年行わわれる医学科の入試の配点は?

最後に、今度の医学科の入試の配点を解説します。医学科は、共通テストが250点、個別学力検査が1000点、計1250点満点で競います。この比率だけでもユニークなのですが、個々の教科の配点も非常に特徴的であります。

まず共通テストは、国語、地歴公民、数学、理科、外国語が各50点ずつです。地歴公民は「現代社会」等での受験は不可(世B、日B、地理B、「倫,政経」より1科目)。数学は数学Ⅲを含みません。理科は、物理、化学、生物より2科目選択です。結果として、数学と理科の配点が低く抑えられ、相対的に、文系の国語や地歴公民の配点が高いと分析できます。

そして何より気を付けなければならないのは、個別学力検査です。国語があり、かつ「国語に古典が含まれている」のが最大の難所です。配点は、国語150点、数学250点、理科300点、外国語300点、計1000点です。国語は低く抑えられているものの、数学、理科、外国語のいずれも手を抜けないような配点となっており、エリート国立大学として医学科生にも万能型人材を求めていることが分析できます。

なお、個別学力検査の教科と科目の関係は、国語が「国語総合・現代文B・古典B」。数学が「数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A・数B」。理科が「物理、化学、生物 から2科目 」。外国語が「英、独、仏、中 から1科目」となっています。2次試験においてまでドイツ語やフランス語、中国語を選択できることに、京大のリベラルアーツ重視の姿勢と、伝統ある自由な学問を重んじている覇気が感じられます。

先ほども申し上げたように小論文等の試験が課されないのも特徴で、医学科の面接については以下のように明記されていますので、是非留意してください。

面接試験では、‘医学部医学科が望む学生像’(【学部・学科の入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)】参照)に記載されている医師・医学研究者としての適性・人間性などについて評価を行い、学科試験の成績と総合して合否を判定します。
従って、学科試験の成績の如何にかかわらず不合格となることがあります。
調査書は、志願者個人を特定するような情報及び属性に関する情報(氏名・性別・住所等)を除き、面接の参考資料にします。

なお、京都大学の一般選抜についての総括的な最新情報は、以下の公式サイトのページより閲覧できます。

まとめ

以上で分析・解説したように、京都大学の医学部医学科の入試には、他大学にはない制度・特徴があり、独特の難しさがあります。ですが、晴れて京都大学医学部に合格し、京都大学で医学を学べることを考えれば、一念発起して挑戦してみる価値は十二分にあります。また、倍率がそれほど高くないことも、受験生の士気と熱意に拍車をかけるでしょう。

もし京都大学医学部を受験するならば、自分の人生の全てを賭けるつもりで、後悔なきよう全力をつぎ込んでください!

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Dietrich

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東京大学大学院修了。東京都世田谷区出身。 物心ついた時から東京都練馬区で育ち、中学生から大学院生まで東京都杉並区で過ごしたのち、留学から帰国後は東京西部に居...

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