これで完璧!共通テストの数学の対策を徹底解説!

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「共通テストの数学の対策を知りたい」という受験生の方は、たくさんいらっしゃると思います。この記事を読めば、数学の難易度、旧センター試験との相違点、出題の特徴、どういう人が苦戦する試験なのか、お勧めの参考書、さまざまな試験の対策方法がわかります。

2021年度共通テスト数学についての全般的事柄

試行調査では数学の平均点が30点台であり、共通テスト本番も難化が予想されました。

でも、形式は新傾向だった一方、レベルとしては例年のセンター試験並みでした。標準レベルの問題が続き、旧センター試験より難化したとは決して言えない感じです。なので、共通テスト数学の難易度は、センター試験と比べて難しくなっていないし易しくもなっていない、「標準レベル」というのが適切と言えそうです。それに加え、数2Bに関していえば例年のセンター試験より易化しています。

各種の予想模試のほうが難易度が高く、事前予想より高得点を取っていた人が多かったのも特徴です。

一般的な共通テスト数学の特徴

正式発表された確定情報の中で、知っておくべきものは下記となります。

  1. 数学1、数学1Aのみ試験時間が70分に延長(センター試験は60分)
  2. 従来どおりマーク式問題のみ(記述問題の導入は見送り)

参考:大学入試センター|大学入学共通テスト
https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/index.html

共通テスト数学の特徴(旧センター試験との比較)

正式発表された確定情報と、これまでに実施された共通テストの過去問から、以下のようなことが言えます。

  1. 問題の場面設定に特徴あり(新傾向の出題です)。考えさせる設問が出ます。
  2. 問題文の量が増えるが、出題レベルは標準です。

問題の場面設定に特徴があるというのは「会話文」「実用的な状況設定」「公式の考察や証明」「高度な数学的背景を持つ問題」が出題されます。センター試験と比べて、より読ませる、考えさせる問題が出題されます。「時間との戦い」という側面が、より強化されます。

共通テストの数学の問題文の量(旧センター試験との比較)

場面設定がや条件設定が詳細に述べられることで、問題文の量が増えます。実際、問題冊子のページ数を比較すると、数学におけるどの科目でも2倍弱になっています。解答時間が10分延びたとはいえ、大量の問題文を正確に読み込む読解力や、情報処理能力の高さにおいて高いレベルが求められており、時間的にはタイトになることが予想されます。

共通テストの数学の正答率(旧センター試験との比較)

問題文の量が増えたことに加えて新しい形式だったこともあり、共通テスト第2回試行調査の数学の正答率は大変低くなりました。

もともとセンター試験は平均点が60点になるように作成されていますが、共通テストの第2回試行調査は平均点が50点になる予想で作られたようです。しかし、結果としては大変低い得点率となりました。

それを受けて、公式から「数学的な問題発見・解決の全過程を重視して出題したが、それに伴う認知的な負荷がまだ高かったものと考えられる」と発表されました。そのため、「共通問題において、数学的な問題発見・解決の過程の全過程を問う問題は、大問もしくは中問1題程度とし、他の問題は、数学的な問題発見・解決の過程の一部を問うものにする」と発表され、また、「思考に必要な時間が確保できるよう、文章を読解するために要する時間を試行調査よりも軽減する」と発表されています。

上記のような方針のもと、共通テスト本番は試行調査と比べ、設問形式や場面設定が変わることによる難化が抑えられる方向で作成され、「共通テストは、問題文の量こそ多いが、センター試験並みの標準レベルの出題が続き、センターと比較して決して難化しているとは言えない」という状況となっています。

でも、長い問題文を読んで理解するのに時間が掛かる人、問題設定や場面状況の理解において要領が悪い人などにとっては、時間との戦いは苛烈化しそうです。

共通テストの数学対策

個別試験に向けた勉強メイン

センター試験対策と変わりません。とにかく私立個別試験や国公立2次試験に向けた対策を行っていれば、それが同時に、ガッツリ共通テスト対策にもなります。個別試験は元々どんな形式で出題されるかわからないテストであり、それに対応できるよう普段から勉強していれば共通テストにも問題なく対応できます。というより、

形式慣れのために、第2回試行調査、共通テスト模試、予想問題集を解く

そうはいっても、共通テストに絞った対策もしておくに越したことはありません。具体的には、「限られた時間の中で誘導に従って素早く解く練習」をしておきましょう。試行調査も共通テスト模試も予想問題も、あくまでも予想でしかないのですが、「見たことのない問題が出ても落ち着いて解く練習」「解けない問題があったときに失点を最小限に抑える練習」はできるでしょう。

そもそも、共通テストは第3回を待たなければ全体の傾向は掴めないと思います。第2回は第1回の結果を踏まえて多かれ少なかれ変更を加えてくるのは想像に難くないですし、その変更を踏まえた第3回は再び変更が加わります。そんな「予想もつかない出題」に対応するには、

  1. 本質的な勉強(すなわち、個別試験に向けた勉強)
  2. どんな形式で出題されても対応する経験

の2つが必要なのです。

共通テストの数学対策 参考書・問題集

『Focus Gold』を習得レベル6以上にすれば、9割は確実に取れます。

共通テストの数学 予想問題集

開始されたばかりで共通テストの過去問がないに等しいという状況の中で、どんな形式で出題されても動揺しないために、予想問題集は必須となります。このメディヒェン内で、「【共通テスト】合格に導く予想問題集と直前対策に使える参考書」という記事にまとまっておりますので、ご参照ください。

全体的な共通テスト対策について

入試全体のスケジュールを考慮すると、共通テストに特化した対策は11月頃から本格的にはじめることになります。
高3の受験勉強は、夏までが基礎固め、秋からが応用問題や志望大学の試験対策、そして冬に共通テスト対策に注力し、1月中旬に共通テスト本番、次に志望大学の対策~本番に挑むという流れです。

早めに「共通テスト対策」の参考書を準備して、12月に入ったら、迷わず本番形式で共通テスト予想問題やプレテスト、センター試験の過去問に取り組めるよう、計画的に進めていきましょう。

本番さながらに、当日のスケジュールに沿う形で時間を測り、試験問題を続けて解くことです。
また、本番では緊張することを考えると、本番より少し短い時間で取り組むか、採点時にそのことを加味する必要があります。

また、共通テスト対策で間違ってしまった問題こそ、理解できていない部分です。間違えた問題だけを集めたまとめノートを作るなど、復習をしっかり行いましょう。このノートを定期的に見直すようにし、試験本番直前にも目を通すと、弱点をしっかりと解消し切ることができます。

ただし共通テスト対策には、必要以上の時間はかけないこともポイントです。「共通テスト」の先に、私大入試本番、そして国公立大学の2次試験が待ち受けていることを忘れず、バランスよく対策していくことが必要です。

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