医学部の解剖実習とは?
~医学部生の生の声から実態解明!~

現役医大生の実情

みなさんこんにちは。今日は医学部に特徴的な授業である、「解剖学実習」についてお話ししたいと思います。

前回は医学部の厳しくも楽しい学校生活についてお話しました。

6年間の大学生活で実習は大変なことも多いですが、その中でも最も濃密で最も勉強が大変なのが解剖学実習です。

全てが本物。未知との遭遇の連続

ほとんどの大学では1年生で基礎医学について学んだ後の2年生で解剖実習が行われます。学生4~5人にお一人のご献体を担当します。期間は大学によりますが、私の大学では3ヶ月間でした。

ちなみに解剖させて頂く方のことは死体という言い方はしません。私たち医学生の勉強のためにご自身を差し出してくださった行為に敬意を表し、”ご献体”とお呼びします。

初めての実習日。今まで座学で習っていた臓器の形、機能などをこれから実際の自分の目で確かめていきます。

同期みんなが緊張した面持ちだったのを今でも覚えています。

血を見たりご献体を見たときに倒れる人もいるのでは?と思いますよね。

 

でも意外とみんな大丈夫なんです。

自分たちの担当するご献体を前にした時、緊張や不安はあるものの、倒れる人はいませんでした。

それよりも、匂いを気にする人が多かったです。

ご献体はホルマリンに浸かって保存されているため、ホルマリン液の臭いが鼻にこびりつきます。

鼻だけでなく衣類や髪の毛にも匂いが移るため、実習後は外食にも抵抗があるのは内緒の話です。。。

 

さて、実習の話に移りましょう。

まず初めは全身の皮膚をメスでめくります。その後脂肪を取り除き、筋肉と臓器を観察していきます。

教科書で見た筋肉と本物の筋肉は光沢や質が全然違います。そして臓器の美しさに魅了されます。

「心臓ってこんなに壁が厚いんだ」
「肝臓って大きい!!」
「肺ってこんなに水を含むの!?」

などなど、驚嘆と感嘆の言葉を発しながら実習が続いて行きました。

こうやって本物の人間の体を観察できるのは貴重な経験です。

待ち受ける暗記地獄、独特なテスト

解剖学実習は本当に楽しくて、大好きな時間でした。

しかし!!!!

楽しいだけで終わらないのが医学部です。

 

みなさん、体の骨っていくつあるか知っていますか?

筋肉の種類がどれだけ多いか知っていますか?

骨は約200、筋肉は骨格筋だけでも400ほどあります。それを、ひたすら、暗記します。。。

しかも筋肉に至っては筋肉がくっついている部分が両端、つまり2カ所ずつあり、かつ支配する神経もあります。これも、全部、覚えます…

途方がくれますよね。私もくれていました。

そして大変なのがテスト形式。

献体の一部を出して、

「この部位の名称を答えよ」

「これは右か、左か」

「この筋肉の支配神経は?」

といった問題に答えなくてはいけません。私たちの時は50問ほどあり、一問につき30秒で答えて次の問題に移る、というような解き方でした。

自分が移動し、30秒で移動・考える・書く、ということをしなければならず本当に苦慮しました。

どの医学部でも解剖学が鬼門と言われる所以です。

解剖学を制する者は医学も制する

いかがでしたでしょうか?解剖学に関する理解は深まりましたか?

現代では医学の進歩が著しく、昨日は正解だったことが、明日には不正解になるということも珍しくありません。

しかし人体の構造は何百年経ってもほぼ変わりません。

さらに、外科医であっても内科医であっても人体の構造が頭に入っていることは患者の診察や治療に欠かせない重要な知識となります。

みなさんが医学生になった時には、ぜひ解剖学を積極的に学んで欲しいです♪

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