弘前大学医学部の特徴は!?他大学との違いや入学難易度のまとめ

医学部入試情報

皆さんは弘前大学をご存じですか?

弘前大学は青森県にある国立の総合大学です。青森県というとりんごや雪が有名ですが、いざ学校生活のこととなるとあまりイメージがつかないのではないでしょうか。

ということで、今回はさまざまな視点から弘前大学医学部の全貌に迫っていきたいと思います!

弘前大学医学部とは?

キャンパス所在地

弘前大学は青森県弘前市に所在する国立大学です。

青森県には、県庁所在地である青森市の他、太平洋側の八戸市、日本海側の弘前市があり、県の3大都市となっています。このうち弘前大学のキャンパスがあるのは弘前市だけです(一応八戸にもサテライトキャンパスがありますが…)。

弘前大学医学部は他学部とキャンパスが異なり、高台に位置しています。地方大学の医学部では、病院や大学施設が大きな土地を必要とするため、郊外にキャンパスを構えていることが多いのですが、弘前大学医学部は街の中心部に位置しています。これは、弘前大学医学部が新制八医大と呼ばれる、歴史ある大学であることが大きな要因です。

周辺施設や観光スポットなど

弘前大学医学部のキャンパスから徒歩10分ほどのところには弘前城があります。弘前城は、桜の名所として有名で、毎シーズンの来場者数は200万人にも上ります。弘前大学医学部の学生も城内の公園でお花見をしたりして楽しんでいる人が多いですね。

大学から少し降りていくと、鍛冶町と呼ばれる飲食店街があります。ここには数多くの飲食店が軒を連ねています。鍛冶町の店は多くがとてもリーズナブルなお店なので、医学部生は所属する部活や同期の友だちとご飯に行くことが多いです。噂によると大学の先生方も飲みに行くことが多いとか…!

弘前大学医学部の入試情報(一般)

入試科目について

弘前大学医学部の入試科目及び配点は以下のとおりです。

共通テスト(1000点):地歴公民(100点)、国語(200点)、英語(リスニング・筆記各100点)、数学(①・②各100点)、理科(物・化・生より2科目選択して各100点)

2次試験(500点):総合問題(300点)、面接点(200点)

合計:1500点満点

入試難易度と併願校について

弘前大学医学部は国公立大学医学部の中では比較的易しい方に分類されます。これは、大都市から離れているため受験生が集まりにくいことや、近年入試形態が変更されたことが大きく影響しています。

2020年度入試までは、2次試験の科目として英語と数学の2科目が行われていましたが、2021年度入試より総合問題に変更されました。現在国公立の医学部で前期試験に総合問題を導入しているところはなく、対策が立てづらいことや、共通テストまでの教科別の勉強と相性が良くないことなどから受験生に敬遠されてしまったことが挙げられます。

国公立大学前期で弘前大学医学部と検討される大学として、秋田大学医学部、福島県立医科大学医学部があります。どちらも東北地方の医学部であり、東北地方出身者が多い弘前大学医学部ではこれらの大学が併願校候補となることが多いです。特に秋田大学医学部は隔年で弘前大学医学部人気が変動するので、中止する必要があるでしょう。なお、私立大学を併願している場合は少ないですね。

対策について

弘前大学医学部の総合問題は過去に例がないこともあり対策は難しいです。そのため、共通テストで得点することが大きな意味を持ちます。共通テストの対策をこなせば自ずと基礎が固められるはずなので重点的に取り組むことをおすすめします。

総合問題は過去2年分が公開されているので、受験前には目を通しておくのが良いでしょう。

弘前大学医学部は面接点が大きなウェイトを占めていることもあり、面接を意識することも大切でしょう。「なぜ弘前大学を選んだのか?」はもちろん「トリアージについてどう思うか?」といった医療に関する質問、あるいは高校生活について突っ込んだ質問をされることもあり、落ち着いて返答できるかが重要になってきます。また面接の際にはマナーにも気をつけましょう。

ちなみに、2022年度入試は総合問題を用いた入試の3回目ということで、傾向や雰囲気を掴んだ人にとっては人気が上がるかもしれませんね!受験を検討している方は弘前大学の入試情報をしっかりと確認しておきましょう!

弘前大学の入試情報については、以下のサイトをご参照ください。

弘前大学医学部の学費

弘前大学医学部の学費は、その他の国立大学医学部と同じく、入学金が280,000円、授業料が535,800円であり、6年間の学費総額は3,496,800円となります。

私立大学医学部に比べると学費が安いのが国公立大学医学部の長所ではありますが、首都圏や関西圏など、弘前市外から弘前大学医学部に進学する場合は、一人暮らしのための生活費もかかることも忘れずに!

普段大学の講義で使う教科書などは高価なものが多い他、部活に入る(医学部に入学してから多くの学生が部活に参加します)と部費や遠征費、器具類代がかかる場合があるので注意しましょう。

弘前大学医学部のココがすごい!

弘前大学医学部は古くから北東北及び道南地域の医療を担ってきた歴史があり、研究にも力を入れています。ここでは多くの研究のうちの1つ、弘前大学医学部を中心として行われている「岩木健康増進プロジェクト」をご紹介します。

「岩木健康増進プロジェクト」は弘前大学が中心となって行われている研究です。どんなことをしているのかというと、弘前市の岩木地区に住んでいる方を対象として調査を行い、健康水準を高めて平均寿命を伸ばすことを目的としています。

青森県は全国の都道府県の中で平均寿命がワースト1となっており、「日本一の短命県」と言われています。こうした現状を打開すべく立ち上げられたのがこの「岩木健康増進プロジェクト」です。プロジェクト自体は2005年から始まり、住民の健康意識を高めるとともに、さまざまな検査を行っています。本来は忘れた頃にやってくる健康診断結果をすぐに本人に返却することで、受診者は自身の健康に興味を持ち、日々の生活の中で健康を意識するようになります。

またここで集められた莫大なデータをビッグデータとして解析し、これからの医療にも役立てることが目指されています。「岩木健康増進プロジェクト」ほどの大規模なデータは非常に貴重であり、近い将来多くの研究成果が上がることが期待されています。

「岩木健康増進プロジェクト」についてもっと知りたい方は以下のリンクより確認してくださいね!

弘前大学医学部のまとめ

弘前大学医学部について少し知っていただけたでしょうか?実は他にもたくさん弘前大学はいいところがあり、弘前大学医学部の魅力はここだけでは伝えきれません…

弘前大学はオープンキャンパスも開催していますので、ぜひ一度弘前に来て大学の雰囲気を感じてみてください!弘前で待っています!!

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