【2023最新】大学入試の2次試験の日程は?医学部を中心にご紹介!

医学部入試情報

大学入試には1次試験と2次試験がある!

2023年度の国公立大学の2次試験前期日程が終了しました。受験生の皆様お疲れ様でした。この記事をご覧の高校2年生以下の皆さんはこの2次試験についてあまりピンと来ていないかもしれません。今回は、2次試験とは何か、どのような日程で行われるのかについてご紹介します。

1次試験は共通テストのことが多い

主に、一般型の大学入試は1次試験と2次試験が行われます。国公立大学では、1次試験として全受験生に共通テストの指定科目を受験させ、基準点に達した受験生のみが大学独自の試験である2次試験に進むことができます。私立大学は1次試験として共通テストが必要なところもありますが、大学独自の2次試験のみの試験のみで合否を判定している大学もあります。

1次試験では文系であっても数学や理科を受験したり、理系であっても国語や社会を受験したりすることになります。しかし2次試験では、多くの国公立大学では文系は理科を受ける必要はなく、数学がない大学もあります。理系も、社会は受けることはないですし国語がない大学も多いです。また、医学部など一部の学部では筆記試験に加えて面接や小論文が科されることがあります。

私立医学部は独自の1次試験がある

私立大学の医学部では、1次試験を共通テストではなく大学独自の筆記試験として実施し、合格した受験生のみが面接や小論文主体の2次試験を受験することができます。大学によっては共通テストを1次試験に使う受験方式や、共通テストと大学独自テストを合わせて1次試験とする受験方式を採用しているところもあります。

国公立大学の2次試験の日程は3種類

国公立大学の2次試験日程は前期・中期・後期の3種類があります。2023年の出願期間は全日程共通で1月23日〜2月3日でした。2024年度は1月22日〜1月31日となっています。なお、国立大学協会・公立大学協会それぞれのホームページにおいて2024年度の試験日程等が公開されているのでそちらも確認してみてください。リンクを載せておきます。

各受験生は、前期・中期・後期の各日程の中から1大学ずつ、合計最大3校までしか受験できないのでご注意ください。

前期日程

国公立大学2023年の前期日程は、2月25日〜となっています。これは毎年変わっていません。25日だけが試験日の大学もあれば、25日・26日の2日間試験が行われる大学もあります。医学部の場合、2日目に面接が行われることが多いので制服やスーツで2日目の試験に臨むことになります。東京大学理科Ⅲ類の場合は、試験日程が3日間で3日目に面接試験が行われるようです。

多くの大学で前期日程が行われ、前期日程に合格し入学手続きを行うと中期日程や後期試験の受験しても合格者になることはありません。前期試験の合格発表日は3月6日〜10日ごろに設定されており、少なくとも後期日程の直前には結果が判明します。

ちなみに、共通テストの結果で2次試験に進める人数が絞られるいわゆる足切りが行われる場合、その結果は2月上旬に受験者に通知されます。

中期日程

一部の公立大学では3月8日頃に中期日程が行われます。ただ、中期日程は国立大学では実施されず、公立大学でもかなり限られた大学しか行わないので注意が必要です。また、中期日程の出願も前期日程と同時に行う必要があり、前期日程の手応え次第で出願を決めることはできないのでご注意ください。3月20日〜24日の間に合否発表があります。

後期日程

後期日程は3月12日から行われます。ただ、東京大学のように後期日程を全く実施しない大学もあります。そのため、後期日程を実施する限られた大学に受験者が殺到しかなり熾烈な争いとなることがあります。また、山梨大学医学部のように後期日程しか行わない大学もあります。後期日程の出願も前期日程と同時に行うことになるので注意が必要です。私の友人でも、後期日程の出願が前期日程の後だと勘違いして出願に間に合わなかった人がいるのでくれぐれもご注意ください。こちらの合格発表も中期日程と同様3月20日〜24日です。

私立大学の2次試験日程は大学ごとに異なる!

だいたい2月上旬から中旬にかけて

私立大学の2次試験は早ければ1月中から始まりますが、2月になってから始まるところが多いです。例えば早稲田大学の場合、2023年度は2月12日から20日の間(学部によって日程が異なる)、慶應義塾大学の場合2月10日から20日の間(学部によって異なる、医学部は19日に1次試験、3月1日に2次試験)でした。MARCHと呼ばれる大学群もその辺りです。

ただ、大学や学部によって詳細が大きく異なりますので、詳細は割愛します。下のリンクや大学の公式ホームページをご確認ください。

医学部の場合

医学部では、大学独自の筆記試験である1次試験を共通テスト直後から2月上旬くらいにかけて実施し、合格者のみに2月上旬から下旬にかけて面接や小論文主体の2次試験を行う大学が多いです。私が通っている東京慈恵会医科大学では、2023年度は2月9日に1次試験が行われ、2月19日〜21日のうち大学が指定した日に2次試験が行われました。

医学部の2次試験はどの大学も同じような時期に行われる上、「2月○日〜△日のいずれか1日」というように、大学から指定されるまで自分の日程がわからないことが多いです。なので、受験の計画を立てる際には被らないように調整する必要があります。

2023年に一番早く2次試験が行われたのは国際医療福祉大学の1月25日でした。詳細は下記をご覧ください。

医学部の2次試験は小論文や面接!

先述の通り、医学部の2次試験では小論文や面接が行われます。普段の筆記試験とはまた違った対策が必要ですし、特に面接は緊張すると思います。ただ、あくまでも医師としての資質に欠けるような、倫理観やコミュニケーションスキルが著しく欠如した受験生を見定める意味合いが強いため、そこまでナーバスにならなくても良いかもしれません。小論文の書き方については別記事で詳説しているので読んでみてください!

医学部には後期日程も!

医学部の中には、国立の前期日程が終わった直後から3月中旬にかけて後期日程もしくは2期日程と呼ばれる試験を行う大学があります。2月上旬の私立医学部の試験が振るわなかった人も、後期日程で挽回を狙うことができます。ただ、出願を国公立前期日程の前に行う大学が多いため、事前の調査と出願を忘れないでください。

合格してからの流れ

入学手続きを忘れずに!

無事合格できたあとは、抜かりなく諸々の手続きを行う必要があります。合格発表後から入学金の振込や入学手続き完了までの期間は定められており、それを過ぎてしまうとせっかく合格しても辞退したとみなされて入学できなくなってしまいます。特に私立大学は立て続けに合格発表があったり、入金期限と他の大学の合格発表が近くバタバタしたりするので、事前にどの大学に入学手続きを行うのか、どの大学を辞退するのかなどシミュレーションしておくのが良いです。

補欠合格もある!

残念ながら合格できなかった場合でも、補欠合格となることがあります。私立大学は国公立大学の試験の前に合格発表があることが多い上に1人の受験生が複数の大学や学部を受験するために辞退者が出ることが多く、合格者を多めに出したり補欠合格を設けたりすることがあります。上位私立校や国公立大学の合格発表後には辞退者が続出し、欠員を埋めるために補欠合格となっていた受験生に繰り上げ合格が回ってきます。

ちなみに私も慈恵医大は繰り上げ合格でした。国立の後期日程を終えた直後に大学から電話があり、繰り上げ合格をいただきました。例え繰り上げ合格でも入学してから正規合格と扱いが変わることはありません。繰り上げ合格を待つ日々は非常に長く感じられますが、大学によっては補欠合格となった受験生のほとんどが最終的に繰り上げ合格となるケースもあるので信じて待ってみましょう。

まとめ

大学受験の日程は毎年大体一緒ですが、変更になることや日程の創設・廃止が行われることがあります。大学のホームページや募集要項で最新の公式情報を入手することを心がけてください。

 

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