学校がすべてじゃない!「受験生だけど学校に行きたくない」あなたへ

医学部受験のメンタル対策

「学校に行きたくない!受験生なのに…」「どうしても学校に行く気力が湧かない…」そんなお悩みを持っている方はいませんか?

文部科学省によると、学校に行けない、いわゆる「不登校」の生徒は年々増加しているとの統計結果が出ています。

学校に行きたくないと感じる理由別の対処方法と、高校のときの自身の経験談を紹介します!

青と白の水玉シャツと木製の橋の上に座っているピンクの帽子の女の子

なぜ「学校に行きたくない」のか分析してみよう

まずはなぜ学校に行きたくないと感じるのかを分析してみましょう。

①学校の勉強が難しい

学校の勉強が難しく、ついていけないなと感じている場合です。特に私立だと授業のスピードが早いため、そのように感じやすいと思います。

実際私は私立の中高一貫に通っていたのですが、学年があがるにつれて授業スピードも早くなり、さらに受験生になると先生たちの熱量も上がって授業を受けるのが辛いと思っていたこともありました。

②学校の勉強が簡単すぎる

一方、学校の勉強が簡単すぎると感じる方もいらっしゃると思います。

特に難易度の高い大学を目指している受験生は、学校の授業が簡単で「なぜ授業をうけなければならないのだろう」「自学自習していたい」という気持ちが湧く場合があります。

③受験生なのに受験科目以外の授業を受ける理由がわからない

これは「学校に行きたくない」という受験生の中で最も多い理由だと思います。

私は医学部を志望していたのですが、社会や家庭科、保健体育の授業やテストを受けなければならず、フラクトレーションが溜まりました(今になると受験科目以外の重要性も実感しているのですが…)。

④クラスメイトたちを見て焦ってしまう

同級生と自分を比較して焦ってしまい、学校に行くこと自体が憂鬱になってしまっている方もいるのではないでしょうか。

模試は全国順位だけでなく学校内順位も出る場合が多いですし、定期テストでも順位が出る高校もあると思います。

ただでさえ受験でストレスが溜まっているのに、成績が伸びている同級生を見ると焦りを感じてしまいますよね。

書く少年

 

「学校の勉強が難しい」:勉強が苦手でも進路はたくさんある

「学校の勉強が難しくついていけないから大学も行きたくない!それなら高校ももう行きたくない!」「学校の勉強についていけないなら大学なんて無理なんじゃ…」そんな風に思う必要はありません!

大学のレベルを下げてみる、通信制大学を検討する、やりたい仕事が決まっている方は専門学校進学を考えるなどなど道はたくさんあります。

 

①通信制大学

通信制大学があることをご存知でしょうか。通信制大学とはキャンパスへ定期的に通わずに勉強できる大学です。文部科学省に認可されているので、卒業すれば「学士号」の学位が授与されます。

「通信制大学」と聞くと「最近創設されたものかな?」と思う方も多いと思いますが、意外と歴史は深く、戦後間もない1947年に学校教育法で定められました。最初は働きながら勉強したいという人向けに設けられました。現在は幅広い年齢層の方々が在籍しています。

入学時期は春と秋の年2回で、原則書類選考のみです。

学習スタイルは主に自宅学習+スクリーニングで、定期的にキャンパスには通わず、基本的に自身でテキストやweb教材を用いて自宅学習し、定められた日程だけ直接授業を受けに行きます。

理系や医療系の学部を設けている通信制大学は、早稲田大学、サイバー大学、日本福祉大学、九州医療科学大学、帝京大学、人間総合科学大学などがあります!

詳しくはこちらをご参考ください!

②専門学校

「専門学校は職業もしくは実際生活に必要な能力を育成し、または教養の向上を図ることを目的として組織的な教育を行う」教育施設である、つまり特定の分野を集中的に学ぶ学校です。

ベネッセによると、専門学校の修行年数は学科によって1~4年生で最も多いのは2年制となっています。修行年限が2年以上だと「専門士」、修行年限が4年以上だと「高度専門士」の称号が与えられます。大学の修行年限は4年(医学部や薬学部など一部を除く)で「学士」の称号が与えられるのでそこが大きな違いと言えるでしょう。

専門学校の入試方式は主に3種類あり、「AO入試」「推薦入試」「一般入試」の3種類があります。

AO入試では高校の推薦書は必要なく、志望理由書などの書類審査や小論文、面接などが行われます。6月ごろにエントリー、9月ごろ受験という所が多いです。

推薦入試は高校の推薦状が必要で、10月ころから出願・選考が始まるケースが多いです。書類や面接が重要になります。

一般入試でも面接がメインです。多くの専門学校は学科試験を課しませんが、医療・看護系の学校は人気が高いため受験生の選別に学科試験を用いるところも多いです。

また、大学とは異なりAO入試や推薦入試で定員に達すると一般入試を行わない学校もあるため注意しましょう。

多くの専門学校は大学と異なり、受験生がほぼほぼ合格できるとされています。やりたいことが決まっている方は、専門学校でみっちり学ぶことも1つの道になるでしょう。

専門学校の選び方など詳しい情報はこちらをご参考ください。

モニターの前に座っている女性と男性

「学校の勉強が簡単すぎる」: 工夫をして更にレベルアップを目指そう

「学校の勉強が簡単すぎて学校に行く意味が分からない」そのように思っている方はいませんか?

せっかく力があるので、学校の授業の受け方を工夫をして更に伸ばすことを考えてみましょう!

 

①自分が誰かに教えるつもりで受ける

私のオススメは「自分が先生だったらどのように教えるか」を考えながら授業を受けることです。

自分で解くことはできても誰かに教えることは非常に難しいと思います。なぜなら自分で理解することに加えて、相手のレベルに合わせて解説する力が必要だからです。

そのためには単に問題が解けるだけでなく、根本的なところまで理解する必要があります。

私自身の経験として、数学で公式を覚えて、問題集がスラスラ解ける状態だったのですが、いざ友人に「そもそもこの公式ってどうして成り立つの?」などと質問されて答えられなかった経験があります。

そのときは再度自分で勉強し、相手だけでなく自分の理解も深まりました。

医学部入学後も友人とディスカッションしたり、教えあったりして相互の理解を深めています。教えたほうが頭にも残るなと実感しています!

 

②もっと深追いをしてみる

①と通じるものがありますが、ただ覚えているだけでは受験本番で上手く使うことは難しいです。

学校の授業が簡単、課題で出される問題集がスラスラ解けるという場合は、ミスを1つもせずに最後まで解ききれるか、さらにスピードを上げてもミスをしないか、原理原則が理解できているか、どの状況のときにどの解法を用いるのか、別解がある場合は別解も習得できているかなどなど負荷を加えてよりレベルアップを目指しましょう。

しかし、「1+1=2なのはなぜだろう」など深追いのしすぎには気を付けましょう。あくまで大学受験レベルに留めておきましょう。

白い紙に書く人

 

「何で受験科目以外の授業を受けなきゃいけないの?」: 今は役に立たないと思っても将来役立つ

「何で受験科目以外の科目を受験しなければいけないのだろう?この間に受験科目を勉強したい!」私も受験生のときに思っていました。

特に保健体育や家庭科などはテストもあり、大変だった記憶があります。

私のときはコロナ禍で実習などはなかったのですが、現在では調理実習などの実習も実施されているのでより大変だと思います。

しかし、大学生になった今、重要性を実感しています。

 

①理系(文系)でも文系(理系)の知識が必要になる

私立医学部を目指す人は国語や社会などの文系科目は受験にはほとんど必要でないですし、国公立医学部志望でも社会は1科目しか必要ありません。

しかし、入学後はこれらの「受験には不要」の知識が必要な場面が出てきました。

例えば国語。実習の際には様々な方とお話しますし、医師になってからは医学的知識が必要にない患者さんに説明する必要があります。

このときに語彙が豊かであったほうが相手と円滑なコミュニケーションをとることができます。

またこれは私の経験談なのですが、実習で高齢者の方々とお話ししたときにその方が戦争のお話しをしてくださりました。

しかし私は十分な知識をもっておらず、その方のお話しについていくことが出来ませんでした。教養として歴史を知ることの重要性を実感しました。

文系の学部、例えば経済学部などでも入学後は数学の知識が必要になります。

受験の先を見据えると、受験科目以外も勉強することが大切です!

 

②社会に出てから様々なことに対処する力がつく

社会に出てからは今よりも様々なことに遭遇します。このときに「受験科目以外なのでわかりません」では通用しません。

例えば保健体育。保健体育ではAEDの使い方を学んだりします。実生活で誰かが倒れたときにAEDの知識を持っていればその人の命を救える可能性がぐんっと上がります。

家庭科では調理、縫製などをはじめとして、2022年度の新学習指導要領には資産運用もカリキュラムに埋め込まれています。

お金の勉強はなかなか自分ではできないので、学校で学ぶことは有意義だと思います。

一部の受験生を除き、家庭科や保健体育、体育や美術、音楽は受験科目にありません。しかしこれらの科目も社会に出ると大切になります。

空を見ている芝生のフィールドの男

 

「どうしても焦ってしまう…」: 戦うのはクラスメイトではない

ライバルはクラスメイトではない!比べなくて大丈夫

クラスメイトと自分を比べてしまい辛い気持ちになっている方もいると思います。

しかし比べる必要はありません。クラスメイトは近い存在なのでついつい「○○ちゃんと比べて私は…」と思ってしまいがちですが、実際クラスメイトと戦うわけではありません。

前の自分と比較して成長しているか?を見てあげましょう。

辛いときの対処法はこの記事でも紹介しています。是非ご覧ください。

伸びるスピードは人それぞれ

伸びるスピードはほんとうに人それぞれです。早い人も受験前に伸びる人も、受験中に伸びる人もいます。

実際私は受験中に伸びたという自覚があります。伸びるタイミングに遅い早いはありません。

焦らず目の前のことをこなしていきましょう!

 

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