医師に定年はある?ズバリ現代の働き方、お教えします

医者のキャリア

みなさんこんにちは。日に日に寒さが増していきますね。受験シーズンは寒さの底にやってきます。身体と心を大切に、本番を乗り切っていきましょう。

今日は皆さんに、医者の引退っていつなのか?といったところをお話ししていきたいと思います。一般企業とは違うよなーと想像はできると思うのですが、これから詳しく説明していきます!

医師の定年事情

国立・都道府県立といった公立の病院は定年制度として一律65才で定年を迎えます。私の大学でも65才で教授を退官される先生が非常に多いため、市立病院でも65才定年制が多い印象です。

また65才以降も働き続ける場合は再雇用ではなく、定年延長という形を取ることが法律で定められています。定年時には退職金も出ますし、定年延長して働いた場合でも、延長して働いた年数に応じて退職金が出ます。

しかし現代は100年時代。65才で定年を迎えて、その後は隠居生活、となるには懐が心許ないですよね。そこで、医師も働き方を変えていきます。

医師の定年後の働き方

まず定年後の働き方は、大きく3つに分けられるかと思います。

①勤務していた病院で定年延長

これは先程もお話ししたため、理解するのは簡単だと思います。定年延長では今までの働き方と大差ない場合が多く、使い勝手のよくわかっている古巣の病院で働くのは安心できる働き方ですよね。

②違う場所に再就職する

これは実例が身近にあるので、いくつか紹介していきたいと思います。

まず1つ目は、大学病院などで定年を迎えた後、関連施設や招かれた場所で院長などの役職として働き始めるケースです。この場合は定年を迎えているものの、待遇面で非常に優遇されているケースが多く、また必要されて行く場合も多いため、働きやすいです。

2つ目はアルバイトをいくつか行うケースです。

実体験なのですが、先日とても驚いたことがありました。献血するために献血ルームに行った時のことです。献血をする場合、まずは事務の人の質問に答えたり血圧測定をしたりします。その後に医師の問診を受けて、採血を行います。

その医師の問診の際、部屋に入るとそこには「おじいちゃん」と形容したくなるご老人がいらっしゃいました。年齢は80代、ヘタをすると90近い年齢なのでは、と推測できるくらいのご老人でした。「体調はいかがですか?」「血圧は問題ないですね」、といったお話をいくつかするものなのですが、おじいちゃん先生の声がマスクのためか、ゴニョゴニョ言っていて正確に聞き取るのがとっても難しかったです(笑)

しかしその姿を見ていて、医者って何歳になっても現役で働けるんだ、と確信した自分がいました。正直、あのおじいちゃん先生だとどっちが患者かわからない、といった感じなのですが(笑)、献血ルームという健康な人ばかりが来る場所だからこそ、働くこともできるんだな、と思いました。

献血ルームでの医師のアルバイトは実質約8時間勤務で日給が50,000円+交通費支給とのことなので、時給換算すると6,000円以上になります。医師免許って本当に最強ですね。

3つ目は、ズバリ開業です。

定年後に開業するメリットとしては、長く大学病院で働いていると技術も実績も豊富に積めるからこそ、自信を持って開業できる点です。そして自分が主治医をしていた患者が開院した後について来てくれる、といったことも大いにあります。

開業には土地代や器具類、看護師や事務を雇うための人件費もかかり、かなりの負担にはなるため、ローンを組む人もいます。またコロナ禍で受診控えの影響もあってか、開業医の先生が経営に苦しんで最悪クリニックをたたむ、といったこともかなり多くなりました。開業をうまく進めるためにはそれなりのノウハウも必要ですね。

番外編!最近増えている働き方

医師はエッセンシャルワーカーであり、毎日働くもの、と考えている人も多いと思います。そんな医師の世界に、新しい働き方が増えています。

①定年前から常勤せずにアルバイト生活

医者のアルバイトってかなり高額なことが多いです。時給で1万円、高いところだと2万円の場合もあります。そうすると、1回10万円で週2日勤務するだけで、年収が1000万円を超える、なんてこともあります。自分のやりたいことが他にある場合、こういったアルバイトで生計を立てながら残った時間は他のことをする、といったことも可能です。

この場合は後ろ盾がなくなるため、自分のスキルを磨いておくことなども必要ですが、自分の時間を有効活用できますね!

②先にお金を稼いでおいてFIRE生活実行

FIREって何か知っていますか?Financial Independence, Retirement Early(経済的自立と早期リタイア) の頭文字を取った言葉です。今後の生活に必要な資金を稼いでおいて、そのお金を使って労働に縛られることなく生活するスタイルのことです。医師の場合は収入が一般人よりも多く、支出を抑えた生活を心がければFIREは十分に実行可能です。

実際、SNSで見かける医師には、資産運用をして不労所得を維持しながらアルバイトを週3でして家族を養っている人もいます。不労所得が多ければ、足りない部分は好きな時に働いて稼ぐことも可能ですし、住む場所も縛られることがありません。オンライン診療が急速に進みつつある現在では、海外に住みながら医師の生活を続ける、なんてこともできちゃいますね。

医師免許は最強の資格

みなさんいかがでしたか?将来の夢が大いに膨らんだのではないでしょうか?(笑)

医師免許が最強の資格だということはもうご理解いただけたかと思います。途中で人生の休息期間を設けたとしても、いつでもどこでも働き始めることが可能です。

もちろん、自分が何科の医師になるかによってスキルがどの程度必要か、ということも考えなくてはなりません。スキルを磨くために、またコネクションが重要な業界だからこそ、若いうちは鍛錬の場が必要なことも多いです。

しかし、医師免許さえ持っていれば食いっぱぐれることはありません

定年しても、オペをやり続けたいならそれも可能ですし、もっと違う体験をしてみたい、と思えばそれも可能です。自分のやりたいことができるのが医師の強みです。

みなさんの将来設計はどのようなものでしょうか?何科の医師になりたいか、というところまでしか考えてない人がほとんどだと思いますが、一度きりの人生。自分にどんなことができるのか、何したいのか、ぜひ深く考えてみてください!

ピックアップ記事

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

【2023年版】 現役医大生が選ぶ医学部予備校おすすめTOP5