医学部の卒業の平均年齢はいくつ?

医者のキャリア

医学部の卒業年齢はどのくらい?

医学部は何年で卒業できる?

通常、日本の大学は4年で卒業できます。18歳で高校を卒業し、浪人や留年をしなければ22歳で大学を卒業することができます。

しかし、医学部医学科や歯学部・薬学部薬学科などは卒業までに6年間かかります。従って、通常の大学生よりも卒業年齢が遅くなります。さらに医学部医学科では浪人や留年をする人が少なくありませんし、ほかの学部を中退や卒業してから医学部に入り直す人もいます。そのため、人によって卒業年齢がかなりバラバラなのです。

少し古いデータですが、文部科学省の調査によれば平成30年度の医学部の合格者のうち現役生は36.5%でした。1浪が36%、2浪が14%、3浪が6%、4浪以上が7%でした。これらのデータから計算すると、医学部入学時点での平均年齢は19〜20歳です。大学ごとのデータについてはこちらの文部科学省のリンクをご覧ください。

こちらも文部科学省の調査ですが、平成27年に入学した医学部生が令和3年に6年間で卒業できた割合は84%でした。つまり、16%の学生は留年を経験することになります。医学部にいる体感としては、一定数留年を繰り返す人が存在しています。また、大学によっては進級率が低いところもあり、8年以上かけて卒業する人も一定数います。大学ごとのデータはこちらの文部科学省の資料に載っています。

もし浪人や留年を経験せずに医学部を卒業するのであれば24歳で卒業できますが、浪人や留年を考慮すると卒業時の平均年齢は26歳くらいです。さらに、医学部を卒業できたとしても医師国家試験に合格しなければ医師免許は取得できません。医師国家試験では毎年10%程度の受験生が不合格となるので、医師として働き出すのがさらに遅れることもあります。

一人前の医師になれるには何年かかる?

上述の通り、浪人や留年をせずに医学部を卒業し、医師国家試験に1回で受かれば最短で24歳で医師免許を取得し医師になることができます。

しかし、医師免許を取得しても一人前の医師になる道のりは長いです。まず、初期臨床研修というのを2年間行わなければいけません。初期研修医であっても医師免許を持った時点で立派な医師ではあるのですが、知識的にも技術的にも未熟なので2年間かけて医師として働くために必要な能力を身につけます。この臨床研修を経ないと、医師として診療に携わることができないことになっています。

2年間の初期研修が終わると、今度は後期研修に移ります。これは、内科や外科といった各診療科の専門医となるための研修で、通常3年程度行われます。後期研修をしないという選択肢がないわけではないのですが、ほとんどの医師が後期研修をして専門医の資格を取得します。後期研修を終える頃には卒業後5年が経っていますので、最短で医師になった人であっても29歳になっています。

後期研修を終え、専門医試験に合格すると専門医になりますが、その後より細かい専門性を追求したり、大学院に行ったり、留学をしたりする人もいますので、それらを全て終えて本当の意味での一人前になれるのは40歳頃です。

ちなみに海外では?

それでは、海外の医学部に入学する場合、医師になるまでにかかる期間はどのくらいなのでしょうか。

アメリカの場合、医学部に相当するメディカルスクールに入学する前に、日本とは異なりまず4年制の大学を卒業して学士号を取得する必要があります。その後メディカルスクールで4年間学ぶことになります。アメリカの医師免許は3段階に分かれているのですが、メディカルスクールを卒業しただけでは2段階目までしか取得することができません。メディカルスクール卒業後、3年間の研修期間を経てようやく医師免許を取得して医師になることができます。ですから、最初の大学入学から医師免許取得までは11年かかることになります。医師になる頃には30歳になっています。

チェコやハンガリーなどの東欧の医学部では、6年間で医学部を卒業することができます。日本の医師国家試験を受験して合格すれば日本で医師として働くこともできるので、日本でも留学先として人気があります。ただ、海外の医学部を卒業して無条件で日本の医師国家試験を受験できる訳ではなく、厚生労働省に受験資格を認定してもらう必要があることに注意が必要です。学期が秋スタートであり、日本の医師国家試験は年1回2月に行われていることを考慮すると、卒業・医師免許取得時の年齢は順調に行った場合25歳です。

多くの国では、医学部は5年制もしくは6年制です。ただ、全ての国に日本人が気軽に入学できるわけではありませんし、海外の医学部を卒業しても日本で医師になれるとは限らないことには注意が必要です。海外医学部の制度の一例として、チェコ国立大学のホームページを載せておきます。

卒業年齢早見表

あなたが医者になるのは何歳?

.これから医学部に入学される皆さんが順調に行った場合医師免許を何歳で取得できるのか、初期研修を何歳で終えるのかを一覧にしました。

入学年齢 卒業・医師免許取得年齢 初期研修修了年齢
18歳(現役) 24歳 26歳
19歳(1浪) 25歳 27歳
20歳(2浪) 26歳 28歳
21歳(3浪) 27歳 29歳
22歳(4浪) 28歳 30歳
23歳(5浪) 29歳 31歳

もし入学後に留年や国試浪人をしなければ、卒業・医師免許取得年齢は入学年齢+6歳、初期研修修了年齢は入学年齢+8歳、後期研修修了年齢は入学年齢+11歳です。

まとめ

通常、日本の医学部医学科は6年で卒業できます。ただ、入学までに浪人をする人も少なくないですし、入学してから留年してしまう人もいます。現役で医学部に入学し、ストレートで卒業しても24歳というのはほかの学部に比べれば遅いです。一人前になるまでにかかる時間も長いので、結婚や出産などのライフイベントは医学部生や医師にとって悩みの種の一つです。

浪人生や再受験生の方にとっては入学時の年齢も気になるポイントかもしれませんが、誕生日以外の場面でお互いの年齢を気にすることはまずありません。入学年度が同じ学生同士は、年齢が違っても仲良くしています。社会人経験のある同期ともタメ口で仲良く話しています。

ただ、将来医師になることを志しているのであれば、入学・卒業時の年齢が若ければ長く医師として働けますし、体力面でもアドバンテージになります。これから医学部に入るみなさんは、入学試験に合格できるように、また入学してからもしっかりと進級できるように頑張ってください!

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