女医が離職する理由とは!?離職後の働き方にはどんなものがあるの?

医者のキャリア

一般的な会社でもそうですが、女性が社会で働くにはどうしても様々な障壁があります。それらが無くなるのが一番ですが、生物学的にも女性と男性には差があり、やはり女性として受け入れてうまく付き合っていかなければならない部分もあります。

今回は特に女性の医師が仕事を辞める理由には何があるのか、書いていきたいと思います。

女医が辞めたくなる理由

女性医師と男性医師では辞めたくなる理由に違いがあります。男性医師の辞めたくなる理由と重なるところも少しありますが、女性医師にフォーカスをあてて説明したいと思います。

理由1:妊娠・出産により居場所がなくなる

女性として、男性に変わってもらうことの出来ないものが妊娠、出産です。

どうしても、仕事を一時中断しなくてはなりませんが、それにより居場所がなくなってしまう環境の職場もあります。

 

理由2:子育てと激務の両立が出来ない

世代交代がすすみ、子育ては両親二人でするものと認識する人も増えましたが、まだまだ女性が主体的に行うことが多いです。

特に、大学病院は忙しくいつも人手が足りなく、一人でも仕事を休むと困る状態であることが多いので、子育てのために休みを取ることが難しく、両立できずに辞めていく医師もいます。

医師の仕事がどの程度忙しいのかは以下のリンクを参考にしてみて下さい

理由3:女性の立場が低い

昔から医師の世界は男性が多く、収入がある程度得られることもあり、亭主関白な家庭で育ち、自身も亭主関白な気質を持っている先生も他の職種と比べて多いように感じます。

また、忙しい病院は女性医師が辞めていくため、上の役職につく女性医師がかなり少ないです。忙しい病院の代表が大学病院だと私は思っているのですが、現に女性の教授が少ないことからも、女性医師が長く勤めたり、キャリアアップを目指すことが難しいことがうかがえます。2023年にもなるのに、たまに、初の女性教授のような見出しのニュースも見るほど女性の教授は少ないです。本当に忙しい科では女性を入れるのを嫌がって要るところもありますし、そうでない科もベテランの女性医師は少ないですね。

そのため、女性が妊娠・出産で仕事を一時中断することや子育ての仕事の両立に対して理解がすすまず、女性医師の立場が低くなりやすいです。

ここまで、女性医史の立場が弱くなる理由について書きましたが、世代交代が進み、女性医師が増え、働きやすいところも徐々に増えています。

理由4:医局の人事で地方を転々とすることも

これは男性医師の辞める理由にも当てはまりますが、大学病院など医局をもつ大きな病院は地方の医師不足地域へ医師を派遣する役割も持っているため、医局の人事により地方を転々とすることもあります。

人事の命令を拒むことは難しいですが、家庭を持っている医師が様々なところに転勤するのも難しいです。近場への転勤であればよいですが、医局によっては数年ごとに様々な県への移動を命じられることもあるため、医局との折り合いがつかずに辞めていく人もいます。

 

退職した後の働き方

では、忙しい、環境が合わないなどの理由で退職した場合の次の働き先にはどのようなものがあるでしょうか。

医師の転職サイトについては大手の転職会社が集まっている以下のサイトを参考にしてみてください。

1.転科する

自分が今いる科の仕事スタイルが合わなかったり、家庭の事情で続けられず、他の科に転科する医師はいます。特に忙しいとされている科から、比較的自分の時間を取れる科に転科する医師が多いです。

2.常勤する病院を変える

大学病院が忙しい理由には雑務の多さや、教育機関であることなどがあります。そのため、雑務が少なく、教育機関でもない市中病院に転職したり、自ら開業する医師がいます。

大学病院より給料も高く、忙しさが減るためワークライフバランスがとりやすいです。

3.非常勤として働く

常勤として働かずに、非常勤として週に2,3回だけ働く医師もいます。医師のバイト代は高いので、週2,3でも普通に暮らせることが多いです。大学病院勤務の医師は給料が少ないため、バイト代をすることで生活費の補助にしているくらいです。

しかし、正社員ではないため、福利厚生が手厚くないことや、いつ雇用契約を切られるかわからないところがあります。

非常勤で働く医師は増えており、供給が需要を上回っていく可能性があるため、雇用を続けてもらうために病院に必要とされる人材になるためのスキルや資格を身に着ける努力はするべきだと思います。

4.転職する

稀ではありますが、医師をやめてまったく別の職に就く人もいます。その場合は、医師としての転職を調べるのではなく、一般的な転職方法に則って行いましょう。

ただ、医師の資格を持って医療を行うことによる収入を上回るには、医学的知識以外にも様々なスキルを身に着けておく必要があります。医師をしながらそれらを取得することは難しいでしょう。

本当に医業を行いたくない、または別の夢がみつかりそれに挑戦したいなどの理由がない限りは医師として転科や病院を変えるまたは、開業することをお勧めします。

 

辞めたことによるデメリット

本当に今いる職場をやめていいのだろうかと不安になりますよね。辞めたことにより、考えられるデメリットについて書いていきたいと思います。

一つ目はキャリアアップです。そもそもやめようと思っている時点でキャリアに興味はない人が多いと思いますが、大学病院等に所属し、論文などを書かなければキャリアアップはできないでしょう。

二つ目は専門医資格です。専門医資格を取らずに辞めてしまうと、雇用の面で不利になったり、いつか起こるかもしれない訴訟において不利に事が進む可能性があります。そのため、専門医を取るまでは大学病院に勤めている人も多いです。

三つ目は大学院です。大学病院に勤めていなくても大学院に行くことはできますが、やはり大学病院に勤めながら行くのが、似た道を通ってきた先輩を参考にすることもできるため一番効率的だと思います。

また、デメリットとは違うかもしれませんが自分だけ、医療の第一線から抜けてしまった焦燥感をもつ医師も一定数います。

自分ライフプランにあった選択をしよう

自分が一番幸せに過ごせる暮らし方が何かを考えて、今の職場を離れるのか決めるのが一番良いです。

仕事でキャリアアップしたいのか、家族や友達と過ごす時間を大切にしたいのか、人によってその配分も様々です。

辛くてもみんなやっているから、キャリアアップすることを望まれているから、家族の時間をたくさん取るよう言われているから等、人に言われて決める必要はありません。

自分が大切にしたいことは何かよく考えて、一緒に人生を歩む人がいる人はその人とも相談しながら、自分のライフプランにあった選択をしましょう。

 

 

宮本凛

24,591 views

東京医科大学の医学部の医大生ライター。カラフルでポップでワクワクするようなイラストや服を見るのが好き。音楽にも興味があり、3歳から現在まで様々な楽器を演奏し...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

【2023年版】 現役医大生が選ぶ医学部予備校おすすめTOP5