島根大学医学部の特徴は!?他大学との違いや入試難易度のまとめ

医学部入試情報

皆さん島根県と聞くと、どのようなイメージを持たれるでしょうか。そもそもどこにあるの?鳥取が右だっけ、左だけ?(左です!)出雲大社は聞いたことあるけど…と、このように中国地方の中でも影が薄い、まさに山陰という名の通りのイメージを持たれている方が多いでしょう。

しかし、島根県は他の都道府県にはない魅力で溢れており、そんな島根県出雲市にキャンパスを置く島根大学医学部にも素敵な特徴がたくさんあります。

今回は、島根大学医学部医学科に通う現役島大生の私の目から見た、島根大学医学部の魅力を紹介します!

島根大学医学部とは!?

所在地ー出雲?松江?どっちにあるの?

島根県では、松江市、それに次いで出雲市に人口が集中していますが、医学部のキャンパスがあるのは出雲大社で全国的にも有名な出雲市です。また、島根大学は医学部以外にも法文学部、教育学部、人間科学部、総合理工学部、生物資源科学部の5つの学部を有する総合大学ですが、これらの学部はすべて松江市のキャンパスにあります。

このように医学部とそれ以外の学部でキャンパスが異なるのは、もともと島根大学医学部の前身である島根医科大学が、1975年に出雲市に設立され、その後2003年に島根大学と統合されたことが背景にあります。もともとは別々の大学だったんです!私たち島根大学に通う学生や先生方は、松江キャンパスのことを「本学」、出雲キャンパスのことを「医大」と呼んでいて、島根医科大学の名残がキャンパスの呼び方にも見られます。医学部の授業は基本的にすべて出雲キャンパスで行なわれるので、医大生が松江キャンパスに通うのは、教養科目を学ぶ1年生の前期のみです。

総合大学とはいえ、島根大学医学部で過ごしていると、他の学部生と関わる機会が少ないため単科医科大学のような雰囲気を感じます。部活やサークル活動もすべて出雲キャンパスの医学部生で完結しているので、そのせいか、学年の垣根を越えて医大生同士の関りが自然と多くなります。

ちなみに、今大人気の4人組バンド、Official髭男dismの皆さんのうち3人が島根大学の卒業生なのは知っていましたか?髭男の爽やかなメロディーに合わせて島根大学と、島根県を紹介した動画が島根大学公式YouTubeにアップされてるので、ぜひご覧ください!

 

 

大学周辺の観光名所

出雲市には縁結びのご利益で全国的に有名な出雲大社があります。大社は大学から車で30分程度の距離にあり、医大生の多くが一度は行ったことのある観光名所です。毎年旧暦10月は、全国の八百万の神々がここ出雲の地に集まる月であり、神在月(かみありづき)といわれます。反対に、他の土地では、その土地の神様が留守になるので、旧暦10月が神無月(かんなづき)と呼ばれるわけです。縁結びの神様に会いに、ぜひ皆さんも出雲にきてください!

また、出雲大社から日本海に沿って北西に進んだところに約20㎞程度のところに日御碕(ひのみさき)と呼ばれる岬があります。日御碕灯台という、日本一高い石造りの灯台があり、そこから見る日本海の景色は絶景です。私たち医大生も、同期や部活の先輩後輩と、夕日や星空を見にドライブがてらよく訪れる身近な観光スポットです。

医大生の生活事情ー田舎?いやいや、必要なものは揃ってる!

島根県と聞くと、都会に暮らす人には、田舎で何もないところというようなイメージがあるかも知れません。現に私自身、県外からの入学だったので、入学当初はうまく暮らしていけるか、カルチャーショックを受けないかが心配でした。安心してください、大丈夫です。私たちが暮らす出雲市には必要なものはたいていすべて揃っています。大学周辺には大型スーパーや業務用スーパーがあり、少し足を延ばすとイオンやゆめタウンといった大型商業施設もあるので、日常生活に困ることはありません。ゆめタウンの中には映画館もありますよ。また、出雲市駅周辺には多くの飲食店が立ち並び、友人らと食事や飲みに行くところもたくさんあります。普段の生活で不便を感じることはほとんどなく、むしろ、必要なものが生活圏内にコンパクトに詰まっていて過ごしやすいです!

下の写真は、日御碕から見た日本海の景色です。山陰の大自然をすぐそこに感じながら、医学に没頭できる島根大学医学部の環境は他にはない魅力です!

島根大学医学部の偏差値

島根大学医学部の偏差値は、医学部受験マニュアルによると66.7とされています。これは、全82校のうち61位であり、決して高くはありません。国立大学のうち同程度の偏差値の大学として、大分大学や山形大学、弘前大学が挙げられます。

一方、医師国家試験合格率は92%で、49位と全国的に見ても決して低くない成績を誇ります。これは、旧帝大の1つ、北海道大学医学部と同じ順位です。結局のところ、医師になるための学力的な最終関門は医師国家試験であり、その受験資格を得るためには医学部に入学しないことには始まりません!そう考えると、島根大学医学部は狙い目の国立大学医学部と言えます!

医学部受験マニュアルの島根大学医学部のページのリンク先が以下になります!大学の基本情報についてまとめられているので、ぜひ参考にして下さい。

 

 

島根大学医学部の受験科目

2022年度島根大学医学部医学科の受験科目並びに配点を紹介します。こちらは2021年度入試を参考にしたものですので、今後大学から発表される募集要項も随時チェックしてください!

・共通テスト 5教科7科目(700点満点)

【国語】国語(200)、【数学】数ⅠA必須、数ⅡB・簿記・情報から1(100)【理科】物・化・生から2(200)※理科は、基礎科目の選択不可【外国語】英[リスニングを課す](100[20])《地歴》世B・日B・地理Bから選択(100)《公民》現社・倫理・政経・「倫理・政経」から選択(100)※地歴・公民から1科目を選択

・個別学力試験(2次試験) 2教科(460点満点)

数学(200)、英語(200)、面接(60)

島根大学医学部医学科の一般入試は前期のみ行なわれます。また、共通テストが占める得点割合が全体得点の60%と非常に高く、これは全国で5番目の高さです。したがって、共通テストが得意で2次試験があまり得意ではない受験生にとって狙いやすいです。また、共通テストの国語と地歴・公民の点数が圧縮されずにそのまま使われ、なおかつ二次試験に理科がないため、文系科目が得意な受験生には相性が良いです!実際、私自身、国立大学文系学部からの再受験で島根大学医学部に入学しましたが、受験科目の配点が文系科目を得意とする受験生に有利であったことが受験を決める1つとなりました!島根大学は再受験生、つまり、1度大学を卒業して社会人として働きながら、あるいは、別の大学に在籍しながら、受験して医学部に入学してきた学生が多いです。それにはこのように受験科目をある程度絞って勉強できる入試システムが影響しています。

島根大学医学部の学費

国立大学の学費は、すべての大学、学部で一律です。

国立大学は入学金が282,000円で、年間授業料が535,800円となります。ですので、6年間でかかる費用は、入学金と授業料を合わせて3,496,800円となります。

島根大学医学部の学生のほぼ全員が一人暮らしをしているので、これに加えて下宿費もかかってきます。下宿費の幅は約3万〜5万円程度の印象です。また、7割〜8割の学生が車を所有しているので、その維持費も計算に入れる必要があります。

また、参考までにですが、私立大学医学部の学費を合わせて紹介します。6年間の総額が最も低いのは、国際医療福祉大学の19,190,000円で、最も高いのは、川崎医科大学の47,365,000円です。学費の面では、国立大学医学部に通うメリットが大きいですね。

島根大学医学部の特徴

みんな違ってみんないい!十人十色のキャンパスライフ!

島根大学医学部の最大の特徴は、各学年に2割から3割程度の再受験生がいることです。全国の医学部の中でも再受験生の割合の高さには自信があります笑。島根では、私のような大学を中退した人から、大学を卒業して1度社会人を経験した人まで、様々な経歴を持つ人達が、現役生や、1浪、2浪といった若い学生たちと共キャンパスライフを過ごします。再受験生の中には、それまでの経歴を生かして、キャンパス内に留まらず在学中から地域で活躍している人もいます。また、毎年、入学直後に再受験生飲みという、各学年の再受験生が集まった飲み会も開催されています。私も参加したことがありますが、そこで再受験生の同期や先輩から聞いた話は他では聞けない面白いものばかりでした!

再受験生と、現役生や浪人生の間に壁はありません。これだけ再受験生も多いので、年上の後輩や、年下の先輩にみんな慣れているので、お互いの年齢のこともほとんど気になりません。年齢の壁を越えて一緒に勉強し、遊ぶことができるのは島根大学医学部の魅力の1つでしょう!また、現役生の学生にとっても、1度社会に出た人生の先輩から気軽に話を聞くことができるメリットは大きいでしょう。

最後に、島根大学医学部に再受験で入学され、ご自身の経験や島根でのキャンパスライフについてまとめられている方のブログを紹介します。複数の再受験合格者の方々からの島根大学医学部を目指す方へのメッセージも掲載されていますので、ぜひご覧ください!

地域医療を学ぶなら島根!

島根大学医学部は、「地域に根差し、地域社会から世界に発信する個性輝く大学」を目指す島根大学の理念に基づき、地域医療の教育に力を入れています。

4年生以降に始まる臨床実習では、大学病院から飛び出し、1カ月間、島根県各地の病院や診療所へ地域実習を行います。地域に根差した医療機関で過ごす時間は、大学病院では決して得られない貴重なものです。そこで地域の患者さんと直接顔を合わせて、地域での暮らしに触れながら過ごす時間は、患者さんの病気ではなく、その人を見る大切さに気付かせてくれます。

また、臨床の現場に出る前の低学年のうちから地域医療に触れる機会が多くあるのが島根大学です!2021年4月に開設されたしまね総合診療医センターには、日替わりで島根各地で活躍されている総合診療医の先生が来られており、学生は大学にいながら地域で活躍されている先生方と交流する機会があるのです。長期休暇を利用して、センターに来られている先生が勤務されている病院へ研修に行く学生もいます。私自身、今年の1月、休暇を利用して隠岐で研修させていただきましたが、そこで実際に働かれている医師や、看護師さん、看護助手さん、患者さんと出会い、交流したことで、今後の医学部生活を送る上で大きな指針を得ることができました。総合診療医センターが行っている、地域医療現場と大学を繋げる活動については、ぜひリンク先のホームページをご覧ください!

島根大学医学部のまとめ

いかがでしたか?今回の記事を通して島根大学医学部について少しでも興味を持っていただけたら幸いです!

そして、島根と聞いて、え〜何もないんでしょ?そもそもどこにあるの?と思っていた方が、この記事を読んで、島根、面白そうじゃん!行ってみようかな!ここで学生生活送るのも悪くなさそう!とプラスなイメージを持ってくださったならとても嬉しいです!

ご縁があれば一緒にキャンパスライフを送りましょう!縁結びの地出雲でお待ちしてます!

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