現役医学生が語る、リアルな医学部事情
~出産・子育て編~

医学部入試情報

みなさん、こんにちは。春の日差しの中で、新生活への準備は進んでいますか?

前回は医学部生、医師の結婚事情に関してお話ししました。

今回は医師の出産、子育てについてお話ししたいと思います。

いつ子供を産めばいいの??

みなさんは、医師になったら子供は何人欲しいとか、どこで子育てしたいとか希望はありますか?

国家試験を合格して晴れて医師になった時、どんなに若くても24歳ですよね。さらにそこから初期研修2年、後期研修を最低でも3,4年トレーニングしていくと、あっという間に30代に突入します。

いつ結婚しても、いつ子供を産んでも構いませんが、子供を産める年齢にはタイムリミットがあります。また、高齢出産になるほど流産や子供が先天的な異常を持つリスクも上がります。

そのため、初期研修中に出産をサポートしてくれる病院を選んで研修を受ける先生もいます。これは医学生が就職活動をするときにホームページに先輩ドクターの出産に関する情報が載っていたり、サポート体制を売りにする病院もいますので、それを参考にしましょう♪

また、後期研修中に出産して、自分のペースで研修を修了する人もいます。後期研修が修了した後に妊活を始めて出産するドクターもいますし、選択肢はとても幅広いです。

選択科によって子育てしやすさは変わる!?

よく言われる言葉に「女性に外科系は難しい」というのがありますよね。なぜなのでしょうか?要因の一つに、

・立ち仕事が多いため、妊娠中や出産後の体ではキツい
・オペの時間が延びて、夜遅くまで病院に縛られる
・当直が多くて帰りづらい

といった理由があります。残念ながら、今の日本の現状では子育てに時間を取られる女性医師が多く、自分の将来の診療科を選択する際に外科系を避ける雰囲気があります。

しかし、これは女性の責任ではなく社会の責任です。外科系であっても働きやすい職場環境が整っている病院はありますし、見つけようと思えばいくらでも見つけられます。

科によって働きやすさは変わるのでしょうか?確かにそうかもしれません。実際、働きやすさの観点から耳鼻科や眼科、皮膚科に進む女性は多い傾向があります。しかしそれよりも、理解してくれる職場で働けるかどうかの方が重要な気がします。女性のみならず男性にも積極的に育休を推進している病院もありますし、世の中は少しずつ変わっていっています。

みんながやりたいことを両立できるように

みなさんの人生設計は固まっていますか?固まっていなくても、出産・子育ては女性にとっても男性にとっても人生の大きな転換期となりその後の人生に大きく関わってきます。

医師になる上で不安要素に感じることは多いかもしれませんが、大丈夫。先人たちが沢山います。困った時、大変な時は周りの人がサポートしてくれます。自分のロールモデルになるような人を探して、充実したキャリアを築いていきましょう!!

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