共通テストリサーチはどう活用する?出願校を決めるポイント!

医学部入試情報

いよいよ来週は2022年の共通テストですね!
国立や出願締切が共通テスト後の場合、「共通テストの結果を見て出願校を決めたい」という人も多いのではないでしょうか。

 

そんなときに便利なのが「共通テストリサーチ」。
自分の点数を登録するだけである程度合格可能性が分かってしまうというサービスです。

 

今回の記事では、共通テストリサーチについて「どのようなものか」と「リサーチ結果の活用法」を解説します。
後で「他の大学にしておけばよかった!」と後悔しないよう、共通テスト後の立ち回りについても考えておきましょう!

 

共通テストリサーチとは

 

共通テストリサーチとは、共通テストの受験生の志望校やテストの点数を集計することで、大学のボーダーラインや出願動向を分析し、どの程度の合格可能性があるかを分析してくれるもの。
簡単に言ってしまえば、「共通テスト後に自己採点結果を入力すると、志望校の合格可能性が判定される」サービスです。

 

判定は通常の模試と同じく、A〜Eの5段階で表示されます。

A:80%以上
B:60%以上80%未満
C:40%以上60%未満
D:20%以上40%未満
E:20%未満

ボーダー予測もされますので、「自分が志望校でB判定を取るまでにはあと何点必要なのか・何点B判定よりも余裕があるのか」なども分かります。
国立大学の個別試験に出願する上ではぜひチェックしておきたい情報ですし、私立大学しか受験しない人でも、共通テスト利用入試の合格可能性を知るために便利です。

 

「予想以上に共通テストでいい点数が取れた!偏差値がワンランク高い大学に出願しようかな?」あるいは「共通テストで失敗してしまった!どうしよう……」という時にはこの結果を参考にしながらこれからの戦略を練っていくことになりますので、忘れずに登録するようにしましょう。

 

共通テストリサーチを実施している予備校と予測発表日

 

共通テストリサーチは河合・駿台ベネッセ・東進の3社で実施されています。
それぞれ特徴がありますので、自分にどれが合っているのかを比較すると◎。

 

基本としては「自分が普段模試を利用している予備校+1社」の登録がオススメです。
各社とも無料で利用できますので、いくつか登録するといいでしょう。

 

河合塾

【入力期間】1月17日(月) 10:00~18:00
【結果確認】1月19日(水) 15:00以降(予定)
(個人参加の場合)

河合塾の共通テストリサーチは、例年受験生の8割が利用する母集団の多さが魅力。

 

なお、共通テストリサーチで登録しなかった大学についても、その後に公開される「バンザイリサーチ」を利用して合格可能性をチェックできます。

 

駿台ベネッセ

【入力期間】1/17(月) 10:00~17:00
【結果確認】1/20(木)14:00~
(個人参加の場合)

駿台ベネッセは「データネット」の「自己採点・判定チェッカー」で共通テストリサーチができます。
こちらも受験生の約85%と母集団が多く、かなり信頼性が高いサービスです。

 

記述模試と合わせて共通テストの自己採点結果を登録することで、「共通テストでの自分の立ち位置」と「個別試験での合格可能性」を両方とも高い水準でチェックできるのが特徴。
こちらも、データネットに登録しなかった大学の合格可能性について「インターネット選太君」を利用してチェックすることが可能です。

 

東進

【入力期間】受験終了後
【結果確認】1/19(月)〜

東進の「大学入学共通テスト合否判定システム」は、登録すると東進の過去問データベースにアクセスできることと、私大の一般入試での得点予想まで行ってくれる点が特徴。
ただし、判定は他の予備校より甘めに出る傾向があります。

 

共通テストリサーチの結果は100%ではない

 

共通テストリサーチは母数も多く信頼性の高い判定を出しますが、必ずしも「A判定だから合格!」というわけではありません。
なぜ「共通テストリサーチの結果を過信してはいけないのか」というと、以下のようなケースがあるからです。

 

・全員が登録しているわけではない
・リサーチしている=出願している とは限らない
・自己採点が間違っている場合がある

 

まず、共通テストリサーチは多い予備校でも「8割5分」の利用者数にとどまっています。
つまり、「共通テストを受験したが、リサーチには登録していない」人が存在するわけです。
その人が自分と同じ学校に出願していた場合、当然ですが自分の順位が下がってしまう可能性もありえます。

 

また、共通テストリサーチの結果、「志望校を変えよう」と考える人も一定数います。
リサーチ時にはより上位の大学を志望していたが、結果を見て偏差値の低い大学に志望を変更するケースです。
この場合もリサーチによるの想定受験者層よりも実際の受験者層が上位になるため、実際の合格可能性は低くなってしまうでしょう。

 

「そんな事ないだろう」と思うかもしれませんが、自己採点が間違っているケースもままあります。
問題冊子に印をつけることを忘れて忘れてどれにマークしたかが分からなくなったり、マークミスによって自分が思っているのと違う解答を選択したりしていると、自己採点と実際の点数が異なってしまい、正しい結果が出ません。

 

あなたが志望校のボーダーライン近くにいる場合、数点や数人でも合否が変わってしまう事は大いにありえます。
特に合格者の枠が少ない私大の共通テスト利用などでは、数人の変動でも大きな影響を受けやすくなるので過信はできないのです。

 

共通テストリサーチの活用法

 

共通テストリサーチをしたあとの問題は「その結果をどう活かすか」。
予想通り、あるいはそれ以上の良い点が取れていれば問題ありませんが、そうでなかった場合や平均点が高かった場合などは迷ってしまいますよね。

 

国立大学と私立大学に分けて、活用する際のポイントを紹介します。

 

国立大学

国立大学の場合は、どの志望校に出願するかは志望校の二次試験の比率と、自分の二次試験力との兼ね合いから考えなくてはなりません。

 

共通テストで高得点を取れている場合は、共通テストの配点が高い「逃げ切り型」の大学で有利になります。
逆に思ったように点数が伸びなかった場合は、個別試験の配点の高い大学で逆転合格を目指すか、その点数でも安全圏に入る大学に出願するかのどちらかを選ぶのが基本。

 

「個別試験でどの程度の点数が逆転には必要なのか」を計算し、自分がその点数を取れるかどうか?を基に考えていきましょう。
英語や数学が得意な人や、二次試験の最低合格得点が低い大学(つまり難問が出るタイプの大学。二次で挽回できる得点差が大きい)は逆転合格が起きやすい傾向にあります。

 

私立大学

私立大学の共通テスト利用の場合、ほとんどのケースでは共通テストのみで合否判定が行われます。
そのため、共通テストリサーチの結果の信頼性はかなり高くなりますし、残念ですが逆転合格の可能性はかなり低いといえるでしょう。

 

AあるいはB判定の出た大学に出願するのがセオリーです。
C判定以下の場合は、志望順位にもよりますが一般試験にかけるか、あるいは別の大学にも出願すべきかを一考するべきかもしれません。

 

ただし、枠が少ない場合は上述の通り「A判定・B判定だったのに合格できなかった」ということも稀ですが起こりますので、油断は禁物です。

 

共通テストリサーチを活用して合格をつかもう!

共通テスト後にチェックしておきたい受験生内での自分の立ち位置や志望校のボーダーが分かる「共通テストリサーチ」。
とても便利なサービスですが、「100%」の制度ではないため過信は禁物です。

 

国立大学の二次試験出願の場合は、この結果を参考にして出願大学を決めると、より合格可能性が高まります。
悔いのないよう、じっくり考えてこれからの戦略を決めましょう!

 

 

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