医学部の卒業試験は難しい?何をするか知っておこう!
みなさんこんにちは。夏が終わり、もうすぐ秋の到来ですね。
今日は医学生から医師になるための関門、卒業試験についてお話ししたいと思います。
医学部の卒業試験とは?
そもそも、卒業試験って何かご存知ですか?
医学部を卒業するために、6年生が国試前に受けなくてはならない大学の試験です。
これに合格できなければ国家試験が受験できません。そして、もしも落ちれば留年、つまり6年生をもう一度やる羽目になります。
これは他の学部には無い試験だと思います。
そして出題範囲は…全科目!!
医師国家試験に準拠した出題となる大学がほとんどのため、出題範囲はもちろん国家試験に出る部分全てとなります。
今まで科目ごとに勉強していたのが、どれだけ楽だったかを実感します…
私の大学で先輩方がよく言う冗談があるのですが
「卒試(卒業試験)に受かったんだから、国試は落ちてもまぁいいよ!(笑)」
というものです。怖くないですか?(笑)
というのも、卒業試験は合格しないと医学部を合格できないどころか、留年、最悪の場合6年生で放校(退学処分)となる場合もあります。しかし国家試験はその年に不合格でもまた来年、それもダメなら再来年、と何度でも受験することができます。そのため、国試に合格できなくてもいいから、とにかく卒試には合格しろ!!とみんなが口を揃えて言います。
これも医学部の闇でしょうか?
なぜ卒業試験なるものがあるのか。理由は、大学の国家試験合格率を上げたいからです。
国家試験に合格できるだけの能力のある学生だけに本番の国家試験を受験させたいため、合格しそうにない学生を受験させないように卒試が存在しています。そのため、卒試は国試よりも難しい場合が多いです。
卒業試験にまつわるあれこれ
①じゃあ卒業試験は全ての医学部に存在するのか?
この疑問ですが、私が唯一知っている大学は慶應大学です。慶應大学医学部は卒業試験がないため、臨床実習を6年生の秋まで実施できるそうです。
また、卒業試験はあるものの、点数に関係なく国試を受験できる大学もあります。東京女子医科大学です。私は受験前の説明会で、担当の方からそう伺い、とても魅力的だなと感じました。
②卒試はいつ行われるのか?
これは大学によって様々です。毎週月曜日に何ヶ月にもわたって科目ごとに卒試が行われる大学もあれば、前期と後期に2回まとめて卒試が行われる、という大学もあります。
これはメリット・デメリット両者にありますね。少しずつ出してくれるのであれば勉強する量も少しずつなので比較的楽ではありますが、何ヶ月にも渡るとなると、マラソン状態になります。初期研修に向けた就職活動もありますし、実習もある中で大変です。また大きく1,2回卒試を行うとなると、1年を通しての自由時間は比較的取れるものの、試験前のプレッシャーは並のものではありません。
③卒試はあるけど卒論はないの?
私も入学してびっくりしたのですが、医学部には卒業論文なるものがありません。他の多くの学部では卒論を書き上げることが卒業のための条件となると思います。医学部では、卒論の代わりに卒試なんですよね。
卒業試験をパスして、国試に臨もう!!
いかがでしたか?
なんだか医学部に入るのが怖くなってきたな…という方がいらっしゃったらごめんなさい(笑)
6年生の卒試は、6年間の医学生生活の集大成です。今まで勉強を積み上げていれば大丈夫。
また、多くの先輩方が言われるのが「卒試に通ったから国試は余裕」という言葉です。実際、国試よりも難しい卒試に合格できる力のある人は、国試に自信を持って望むことができます。
みなさんも、卒試・国試に合格して、素敵なドクターを目指しましょう!!
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