【医学部受験多浪の闇】抜け出すにはどうしたら良いのか?金銭面についても
試験が難しく、現役での合格が大変な医学部受験。
浪人して合格を狙う人も多いですよね。
しかし、浪人していると「このまま受からなったらどうしよう……」と考えて心配になることもあるでしょう。
今回の記事では、以下の内容を解説します。
・多浪でも合格できる?
・医学部受験で多浪するとどうなる?
・多浪から抜け出すためにはどうすべき?
「多浪は避けたい」「多浪から早く抜け出したい!」と思う人は参考にしてみてくださいね。
Contents
多浪すると合格できない?
多浪で一番気になるのが、「このまま浪人を続けていて合格できるのだろうか……」ということ。
「多浪だと合格のハードルは高くなる」という噂もあるため、心配になってしまいますよね。
2020年の大学基本情報によると、全国の国公立大学の医学部合格者数は5792人。
そのうち、一般的に『多浪』と言われる3浪以上で合格している人の数は、502人。
パーセンテージでいうと約8.7%の人が3浪以上で合格していることになります。
もちろんこの中には再受験組も含まれていますし、母数も不明です。
しかし、「国公立大学の医学部において13人に1人程度が3浪以上」と考えると、多浪でも医学部合格は可能なことが見て取れますね。
しっかりと実力さえつけられれば、多浪でも医学部には合格できるのです。
多浪するとどうなる?
「多浪でも医学部に合格できる」といっても、実際には多くの人は2浪までに医学部に合格していることは事実。
その理由は、「単純に浪人を続けることが難しい」ところにあります。
以下で、多浪が辛い代表的な理由を説明します。
モチベーションの維持が難しい
1〜2年程度なら「医師になりたい!」という熱意のもと勉強を続けられますが、ずっとその思いを持ち続けるのは難しいもの。
何年も浪人が続くと無力感を感じ、段々と前向きに頑張り続けるのが難しくなってきます。
やる気が出ないため、勉強に身が入らない→偏差値が上がらない→モチベーションがさらに下がる という悪循環になってしまい、どんどん医学部合格から遠のいてしまうでしょう。
焦りから表面的な勉強を繰り返してしまったり、入試問題傾向にやたら詳しくなってしまったり、参考書コレクターになったり……と空回りした方向に進んでしまうことも。
特に宅浪の場合は、スケジュール管理や勉強方法は全て自分次第になってしまうため、サボろうと思えばいくらでもサボれてしまいます。
一度失ってしまったモチベーションを取り戻し、生活サイクルを整えて再度真剣に勉強に取り組むのは至難の業です。
金銭面的な問題が発生しやすい
医学部受験で浪人する場合は、医学部予備校に通うことが多いでしょう。
その場合、高いと年間で500万〜1000万円ほどの学費が必要となります。
もちろん予備校や授業のとり方によっても価格は異なってきますが、この予備校代の捻出が難しくなってくるのです。
また、医学部合格を考えるならば必要なのは予備校代だけではありません。
医学部に合格すると私立の場合6年間の合計で2000万円以上の学費が必要になるため、そこまで考慮に入れて資金を準備しておかなくてはなりません。
そのため、浪人を続けるための金銭的ハードルがより高いものとなってしまうのです。
将来が見えなくなってくる
多浪でも医学部に合格できますが、「自分が」多浪で医学部に合格できるかどうかはまた別の話。
もしかしたら、浪人を重ねても医学部に入れないかもしれません。
多浪で医学部を目指している場合、10代後半から20代前半の楽しい時期を勉強だけで終わらせてしまい、そしてその努力が報われない可能性があるのです。
一緒に卒業した友達がキャンパスライフを楽しみ、就職したり結婚したりしていく中、自分ひとりだけがずっと勉強の毎日……となると、取り残されたような気分になって気も滅入ってくるでしょう。
医学部に合格して医者になれればいいですが、理学部などに進んだら「浪人歴が長い人」になってしまうため、就活時などに不利になってしまうことも考えられます。
将来に対する不安と、「でも、ここまで頑張ったのだから後悔したくない」という気持ちの板挟みになることが多く、精神的にきつくなってしまうのです。
多浪から抜け出すためにはどうしたいい?
いつ終わるかわからない辛い浪人生活。
早く医学部に合格して楽になりたいですよね。
以下では、多浪を終わらせるためのポイントをご紹介します。
浪人から抜け出して、スッキリ楽になりましょう!
モチベーションを維持させる
当たり前ですが、やる気があり、素直に予備校の先生の言うことを聞き入れて努力ができる人は成績が伸びます。
そのためには何よりもモチベーションが大事。
医師になった後に何をしたいか、を考えてもいいですし、同じように多浪から医学部に合格した先輩の合格体験記を読んだりするのも効果的でしょう。
自分の焦りや模試の偏差値に惑わされず、苦手な部分をじっくり潰していくことで、成績は上がっていきます。
浪人を続けるのは辛いですが、「浪人したからこそ得られた経験がある」と前向きに努力を続けられれば、医学部に合格できるかもしれません。
毎日の生活サイクルを整え、勉強習慣をつける
成績を上げるためには、毎日長時間机に向かって勉強することも必要です。
毎日決まった時間に起きて規則正しい生活をすることで、安定して勉強時間を確保できるようになります。
また、勉強を長時間行うためには集中しやすい環境に身を置くことも大事です。
「生活サイクルを作る」「集中しやすい環境で勉強する」を両立させるためには、予備校に通うことが効果的になります。
予備校に「朝9時から夜の9時までいる」などと決め、毎朝起きたら予備校に行って勉強することを習慣づけましょう。
慣れるまでは少しきついかもしれませんが、一度サイクルができてしまえば毎日その通りに動くだけなので、むしろ余計なところに気を取られなくてすみます。
予備校に通うことで、現役生や一浪の受験生との交流もあります。
現役や一浪のときは、やる気に満ち溢れて精力的に勉強している人が多いため、モチベーションアップに大きな効果があるでしょう。
時には諦めも大事
「どうしてもやる気が出ない……もう無理かな」と感じるようであれば、きっぱりと踏ん切りをつけることも大切。
モチベーションのないままダラダラと浪人を続けていても、苦しい思いが長引くだけですし、あなたの将来のキャリアに悪影響を与えるだけです。
「今年ダメだったら、終わりにしよう」などと区切りを決め、別の進路に進みましょう。
ただし、その場合ただ「医師になれなかったから」と安直に薬学部や歯学部を目指すのは考えもの。
医師に近い立ち位置で働くため、どうしてもコンプレックスや劣等感を感じてしまう場合があるからです。
自分は医者以外だったら何になりたいか、何に興味があるかをじっくり考えて進路変更をしましょう。
多浪の闇から抜け出すにはモチベーションが大事!
金銭的・精神的に厳しく、「いつまでこの辛い思いが続くんだろう……」とネガティブになってしまいがちな多浪。
しかし、実際には多浪でも医学部に合格している人はいます。
実力がついていれば合格できるため、しっかり前向きに頑張るのが大切です。
多浪から抜け出すためには、モチベーションの維持と毎日の勉強習慣が大切。
この2つがないと、勉強してもなかなか結果につながらなかったり、「勉強したつもり」になってしまうだけのこともあります。
もし「惰性で勉強しているだけかも」と感じたなら、自分の進路変更を検討することも重要になってきます。
誰もが望んでなるわけではない多浪。
しかし、多浪したからこそ分かること、見えることもあります。
「浪人経験を活かせば、より人の痛みに寄り添える医者になれる」と考えて、前向きに勉強に取り組みましょう!
多浪で合格した先輩の話なども参考にしてみてくださいね!
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