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【女子は不利?】医学部の地域枠受験が警戒される理由はコレ!

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医学部は、「合格すれば遠方の大学でも行くのが当たり前」「学費は2000万円超」が当たり前の世界。
地元の大学に通いたい、少しでも安い学費で医学部に通いたい、と考えた時に候補として上がってくるのが「地域枠」ではないでしょうか。

 

今回の記事では、以下のことを説明します。

・医学部の地域枠って何?
・女子が地域枠を利用する際の注意点

正しく理解して活用すればメリットも多い地域枠ですが、しっかり理解しておかないと「自分の思うようなキャリアを進めなかった」「莫大な奨学金の返還を迫られる」なんてことも。
女子が直面しがちな地域枠の注意点と合わせて、しっかり確認しておきましょう。

 

そもそも医学部入試の地域枠とは?

医学部の地域枠は、簡単に説明するならば「卒業後、県内の医者の足りない病院で働くことを条件に入学する入試枠」になります。

・給付型奨学金あり
・卒業後、指定された地域の病院で9年間働く必要がある

多くの大学では「地域枠」というと以上のような条件があります。
要は「学費を援助してあげるから、その分うちの県に医師として貢献してね」ということです。

 

ただし、大学や地域によってかなり内容はまちまち。

・奨学金なし
・卒業後県内で働く期間は6〜7年でOK
・地元出身者のみ
・現役・1浪のみ
・特定の診療科(救急科・小児科・産科・総合診療科など)に進まなくてはならない

といった条件の場合もあります。

もし「地元で働きたい!」と地域枠の利用を検討している場合はしっかりと希望する地域枠の手引きを熟読するようにしましょう。

 

また、大学が入試時に募集する地域枠以外にも、県独自に行う「県内出身者向けの、卒業後県内の特定地域の病院で働くことを条件とした奨学金」などもあります。
自分の出身県の医療に携わりたいと考える人は、そちらもチェックするといいでしょう。

 

こちらの記事も参考にしてみてくださいね!

 

地域枠のメリット・デメリット

 

上手に活用すれば地域医療に深く関わり県に貢献する医師になれる地域枠。
しかし、きちんと理解して応募しないとデメリットばかりになってしまう場合もあります。

 

《地域枠のメリット》
・奨学金が出る
・若干だが入試難易度が低い
・より多くの症例を経験できる可能性が高い

 

地域枠の一番の魅力は「貸与型奨学金」。
大学や県によっては奨学金がない場合もありますが、6年間の学費が760万円程度(貸与が月20万、6年間の学費が2200万円で計算)で医学部が卒業できるかもしれない……となると、魅力的だと感じる人は多いのではないでしょうか。

 

地域枠だと一般入試より若干入試難易度が低くなると言われています。

ですが、その差はあっても偏差値にして2程度。参照:私立大学 医学部偏差値一覧 | 医学部入試情報2022 | 河合塾 医進塾

実際に、入学後の留年率や国試合格率は一般入試組と変わりませんので、「地域枠=勉強ができなくても合格できる」というわけではありません。
参照:令和5年度以降の医師需給および地域枠設置の考え方について

推薦入試と同じで、「この人なら一般入試を受けても受かっているだろうな」という人が合格することが多いと思っておきましょう。

また、地域枠では卒業後医師が少ない地域で働くことになるため、医師の多い地域にいるときよりも執刀経験などが多くなることも期待できます。

 

 

《地域枠のデメリット》
・辞退は基本不可
・自由にキャリアが選べない
・仕事がきつい可能性が高い

地域枠のデメリットは、キャリアの選択肢が狭まってしまうことです。

合格後の辞退は基本的に不可能ですし、もし途中で地域枠からの離脱する場合はそれまでの奨学金の一括返還を求められることがほとんど。
その場合、10%程度の利子もついているため、かなりの負担になるでしょう。

 

卒業後は指定された病院(や指定された科)で働かなくてはならないため、思ったようにキャリアを積めない可能性もあります。

 

医師が少ない地域で働く、ということは人手不足で仕事も忙しくなることも考えられるでしょう。

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地域枠は2022年度から変わる?

現在の地域枠は大学や県によって募集要項が様々。

そのため、大学側と学生側のイメージが合わず「地域枠を使って入学したけれども、自分の思っていたキャリア選択ができなくなってしまった」と地域枠を離脱する人が問題になりました。

 

そこで、厚生労働省は第35回医師需給分科会において、2022年度の入試から地域枠の定義を決める案を出しています。

 

それによると、医学部の「地域枠」は以下になるようです。

・対象は地元出身者もしくは全国
・卒業後すぐに9年間以上その県内で働く
・都道府県のキャリア形成プログラムに必ず参加する
・奨学金はある場合もない場合もある

(参照:第35回医師需給分科会資料

 

また、同時に地域枠離脱者へのペナルティも厳しく課されることとなりました。

・県や大学に確認せず、地域枠を勝手に離脱した医師を採用した臨床研修病院は、補助金の減額(こちらはすでに2019年から行われています)や募集定員の減員、臨床研修病院の指定を取り消しを行う
・都道府県の同意なく専門研修をはじめた医師は、原則として専門医の認定が行われない。

(参照:第35回医師需給分科会資料

 

簡単に言ってしまえば「仕組みをわかりやすくするから『思ってたのと違った』という理由で離脱しないでね」ということ。

病院側も地域枠を離脱した医師を採用することにはかなり慎重になるでしょう。
また、大半の医師が取得しており、今後は「基本領域のいずれか1つの専門医を取得することが基本(引用:専門医の在り方に関する検討会 報告書」となる専門医資格がないと、転職などの際に不利になることも考えられます。

 

女子が地域枠を利用する際の注意点

 

地域枠に対して、「田舎の医師不足解消に貢献したい自分にうってつけ」と感じる人もいますよね。
そこで気になるのが、「地域枠を利用する際に『女子ならでは』の注意点はあるのか」ということ。

以下で2つのポイントを説明しますので、自分の将来像と一緒に考えてみてくださいね。

 

入試で警戒されやすい

女子がまず地域枠を利用する際に注意したいのは「受験時」。
というのも、「女子は地域枠で入学しても結婚や出産などで離脱してしまうのでは?」と警戒されやすいからです。

 

実際に、地域枠からの離脱理由では「結婚」が第4位になっています。
縁のない県に出願する場合は「なぜうちの県の地域枠に?」と思われてしまいがちなため、食べ物が好きだ、趣味が登山だ、などより県に対して愛着があり、ずっとこれから住む覚悟があるというアピールが必要です。

 

「結婚や出産についてどう考えているか?」といった面接での意地悪な質問についても、対策しておいたほうがいいでしょう。

 

ライフプランを考えてから受験しよう

地域枠を利用して医師になると、9年ほどその県内で医師が少ない地域(大体は田舎ですね)に留まることになります。

 

ストレートで医学部を卒業しても、義務年限が終わった頃には33歳。
女性の場合、結婚や出産のラッシュ期間からは少し遅れてしまいます。

 

もちろん、出産や家族の介護などについては、猶予期間を設けてくれている県(例:千葉県もありますし、2022年度の地域枠からは「義務年限に猶予期間を設定する等の従事要件の変更をし、再契約する(引用:第35回医師需給分科会資料」案が検討されています。
ですから、「途中で1回産休と育休をはさみ、また復帰して働く」という方法も取れるでしょう。

 

ただし、「出産した結果、復職が無理になってしまう」可能性なども大いに考えられます。
特に地元でない地域枠を利用する場合などは、慎重に自分のライフプランとキャリアを検討してからにすべきでしょう。

 

キャリアプランに興味がある人は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね!

医学部の地域枠を利用したい女子は慎重に考えよう!

奨学金をもらう代わりに、医師不足地域で働くことを義務付けられる地域枠。

 

離脱時には重いペナルティも課されるため、「とりあえず医学部に行きたい!」と安易な気持ちで地域枠を利用するのは考えもの。
しかし、「地域の医師不足解消に貢献したい」「やりがいのある診療科を選びたい」「地元密着型の診療がしたい」という人にはピッタリの制度と言えるでしょう。

 

地域枠で受験する場合、女子の場合は、出産や結婚のタイミングと重なりがちなのが難点。
結婚はしたいのか、子どもは欲しいのかどうかを受験前から考えなくてはなりません。

 

自分が将来どのようにキャリアを積みたいのか考えて、地域枠を上手に利用しましょう!

 

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二木原 恭子

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九州大学大学院修士課程修了(哲学専攻)、千葉県出身。大学は上智大学文学部哲学科。 勉強する時はリプトンの紅茶を常にお供にしていた。 受験時は特に世界史に苦労...

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