医学部に合格するための参考書はこれだけでOK!医大生が本気でオススメする参考書10選
医学部受験は大学受験の中でも最難関。
共通テストで85%以上の高得点を取るために基礎を万全にし、二次試験のために応用問題の練習が必要です。
医学部にも国公立や私立など多くの学校があり、学校によって問題の性質が異なります。少なくとも地方国公立レベルであれば、難しすぎる応用問題を解くよりも、標準的な受験問題を完答する能力のほうが重要です。
逆に難関大学・理系向けの、難問すぎる問題集は避けましょう。
基礎的な問題から理解しながら積み上げていけば、誰でも医学部に合格できると思います。
私は高校3年生のときに近所の自習室に通いましたが、それ以外は塾に通わず、現役で医学部に合格しました。さまざまな参考書を試したなかで培った参考書の選び方、そして医学部を目指す皆さんにおすすめの参考書をお伝えします!
Contents
信頼できる参考書を1科目あたり1~2冊用意する
それぞれの教科でバイブルとなるような、信頼できる参考書を1冊用意しておきましょう。そしてその1冊を繰り返し解き、完璧にしてください。
いろんな参考書を少しずつ読んでも、深い理解は得られません。何度も繰り返すことで理解は深まります。何度も繰り返して深い理解が得られたと感じたら、ようやくより難しい1冊に挑戦できるのです。
たとえば国語なら現代文、古文、漢文それぞれで1冊ずつ、数学なら数IAで1冊のように購入しましょう。
買い過ぎはNG
「その参考書は本当に購入する必要がありますか?今持っている本や学校の教科書では学べない内容ですか?」
購入する前にもう一度考えてみてください。
焦りと不安がつのり、参考書を購入することで安心しようとしている可能性があります。
参考書の買い過ぎは、お金を浪費するだけでなく、中途半端な学びになってしまいます。以前、こちらで参考書の買い過ぎによるデメリットとその対策について紹介しました。
自分のレベルに合ったものを選ぶ
人気本が自分に合うとは限りません。
難関大学を目指している場合でも、苦手科目は基礎から詳しく解説されているものを選びましょう。目指す大学よりも、自分の得意不得意に合わせて参考書を選んでください。
苦手科目は超基礎レベル、もしくは中学レベルから始め、理解ができたら徐々にレベルを上げていきます。基礎の理解をおろそかにしてはいけません。
どの参考書を購入すべきか悩んだら「武田塾」のサイトを参考にする
武田塾のウェブサイトでは、各科目数十冊の情報が掲載されています。それぞれのスペック、特徴、使い方、他の参考書との違いをまとめ、動画付きで解説しています。参考書選びで悩んだら、まずはこのウェブサイトを参考にしてください。
私が受験生の頃にこのサイトがあれば、参考書選びに苦労しなかったはずです。
医学部合格への必勝本~数学編~
今回は私が受験期使ったものを中心に紹介します。高額な受講料を払わなくても、有名塾講師たちの執筆する参考書を読むことができます。
1. 『チャート式基礎からの数学Ⅰ+A/Ⅱ+B/Ⅲ』(数研出版)
偏差値60以上の学力の人が基礎を固めるなら青チャートです。医学部を目指している人は、高3の夏までに青チャートのコンパス3つ分までの問題を、悩まずに解けるようにしましょう。
数Ⅲに関しては計算力がものを言うので、この参考書に加えて積分の計算問題がたくさん掲載されたドリルや問題集が1冊あるとさらに安心です。
2. 『スタンダード数学演習Ⅰ・Ⅱ・A・B』(数研出版)
高校3年生になる前の段階でこの参考書が完璧になっているのが理想的ですが、高校3年次での使用でも問題ないです。ただ入試までには「問題文を見ただけで解法がすぐにわかる」という状態に持っていきましょう◎
この段階まで到達していれば共通テストの数学でコンスタントに9割以上は取れるではずです。逆にこの参考書をひと通りやったけど共通テスト数学で9割に全然いかない!という方や、そもそも解き終わらない!という方は演習量が足りていないので何度でもこの参考書を解きなおしましょう。
3. 『志田晶の数IIIの点数が面白いほどとれる本』
一方、特定の単元が苦手な人は、その単元だけの超わかりやすい解説本を購入しましょう。たとえば、私は数IIIがとても苦手だったので、イラスト付きで解説してくれる『志田晶の数IIIの点数が面白いほどとれる本』で勉強していました。
数学が苦手な人向けに、こちらに記事で他の医学部ライターがおすすめの参考書を紹介しています。
医学部合格への必勝本~英語編~
英単語帳:単語数4000~5000レベルであれば何でもいい
単語帳は学校で配布されているものでも、デザインが好みのものでも構いません。個人的には、文章も載っているZ会の『速読英単語』が好きでした。
英単語はどの単語帳を選ぶかより、どうやって暗記していくかが重要です。こちらの記事で紹介している「1秒暗記法」で効率よく暗記することができます。ぜひトライしてみてください。
4. 英文法:『Next Stage』または『Vintage』
学校で共同購入することも多い定番の一冊です。収録されている構文をすべて覚えられたら、難関大学および医学部の入試に対応できます。
受験でよく出題される構文(通称:受験構文)は暗記が必要ですが、暗記するばかりではだんだん苦痛になりますよね。
こちらの記事では英文法の勉強方法や、おすすめの参考書についてお伝えしています。
5. 英語長文:『英語長文レベル別問題集(東進ブックス)』
構文の解説に力を入れており、すべての文に構文の説明が付いています。東進のレベル別シリーズは、細かくレベル分けされており自分に合ったレベルを見つけられること、有名塾講師の解説がわかりやすいこと、そして1冊に長文が12問しかないことが特徴です。設問が少ないので、短期集中で1冊を仕上げることができます。
得意な人はぜひ、『基礎英語長文問題精講』にチャレンジしてみてください。基礎とは名ばかりで、かなり解きごたえのある問題ばかりです。
英語長文で高得点を取るには、速読と精読のバランスが重要になります。正しい方法でたくさん英文を読むしかありません。
長文読解については、別記事で文章の読み方とおすすめの問題集をご紹介しています。
医学部合格への必勝本~物理編~
6. 『物理レベル別問題集』(東進ブックス)
お分かりの通り、私は東進のレベル別問題集シリーズが大好きでした。物理は特に苦手で、教科書を2、3度読み返しても、巻末の問題が解けませんでした…。そこでレベル別問題集(力学)のなかで、二番目に簡単なレベルから始めました。解説が本当にわかりやすかったです。
物理は最も基礎の理解が重要となる科目です。定義を理解していないと全く問題が解けません。苦手な人は、一番基礎の理解から始めましょう。
周りでは、河合塾の「物理のエッセンス」を用いて、基礎問題を練習する人が多かったです。
7. 『良問の風 物理』(河合塾)
基礎の理解ができたら、次は頻出問題を解きましょう。題名に「良問」とあるように、受験生が必ず解けなければいけない問題が収録されています。
医学部合格への必勝本~化学編~
8. 『化学重要問題集―化学基礎・化学』(数研出版)
これ以外の問題集は覚えていないくらい、ひたすら解いていました。医学部を目指すなら、最低でも重要問題集のレベルAの問題をすべて解けるようにしなければなりません。
こちらの記事では、他の医学部ライターがおすすめの化学の問題集を紹介しています。
医学部合格への必勝本~国語編~
9. 現代文:『出口汪 現代文講義の実況中継シリーズ』(語学春秋社)
高校生の頃、現代文を勘で解いていたため、得点が安定しませんでした。この本では、現代文を論理的に解く方法を教えてくれています。この本に出会ってから国語の点数が安定するようになりました。センター試験でやや失敗してしまいましたが、それでも国語160点台確保できました。シリーズ本ですが、1巻を読むだけでも共通テストに十分対応できます。
10. 古文:『富井の古典文法をはじめからていねいに』(東進ブックス)
助動詞を制する者は古文を制します。古文単語と文法のどれかが欠けても読解はできません。苦手な人は特に文法の理解から勉強しましょう。
また、学校で購入する古文単語帳をしっかり暗記してください。『マドンナ古文単語230』も有名ですが、新たに購入しなおす必要はありません。
以前、理系の国語勉強法について紹介しました。理系でも、最低限①古文単語の暗記、②古文助動詞の接続と意味を暗記、③漢文重要句法の暗記、④評論文の読み方の練習までは対策しましょう。
歴史:山川出版社のものであればどれでもOK
世界史や日本史はとにかくスキマ時間を使って暗記しましょう。カードでもノートでもいいので、一問一答形式のものを作り、空いた時間に復習します。作るのが面倒であれば、『山川 世界史一問一答』を購入するのもオススメです。
日本史の方は『山川 日本史一問一答』がオススメです。
1冊を完璧にすることで合格は近づいてくる
有名塾講師の解説は分かりやすいものが多いです。自分に合った一冊を見つけ、その一冊を完璧にすれば、塾に行かなくても合格できます。
これからもMedichenでは、現役医学生の経験による勉強法をお伝えしていきます。
独学でもこわくありません。一緒に合格を勝ち取りましょう!
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