併願しやすい医学部(英語編)

医学部入試情報

春が来ましたね。

これから新たに受験勉強や浪人生活を始めるという人も多いと思いますが、まだ受験校を決めていない人も多いのではないでしょうか。

受験勉強においては、計画を立てることが大事で、それは医学部でも同じ。
難易度の高い医学部に入るためには、私立も含め複数の大学を検討しておくのが大事です。
複数受験すれば、合格の可能性も高まりますからね。

私立の併願受験を考えましょう

ただ、受験校を決めるのには、結構時間とエネルギーが必要だし、一人で考えていても、時間ばかりが経って悶々と悩んでしまいますよね。

漠然と医学部を目指そうとしているが、まだ志望校を決められない方のために、1つの勉強だけで同時に対策ができる、英語の出題形式が似ている大学を紹介します。

「医学部受験の計画を立てたいが、自分ではよく分からない」という方でも、出題傾向の似ている大学を探しておけば、併願受験しやすくなるメリットがあります。

有名な私立医学部専門予備校では、日程を調整し、複数(5~10校)受けるよう指導することも多いです。
つまり、医学部に合格するための効果的な併願計画を立てることが、受験勉強の計画の立て方に直結するのです。

特徴別パターン3選

①注釈なしで医学部単語を出題する(東邦大・日大医学部など)

まず、このグループの大学の入試では、英語の長文問題で専門単語が多めの文章が出題されますが、注釈がほとんどありません。

例えば、

phobia(恐怖症)
nausea(吐き気)
diarrhea(下痢)

*東邦大(2005)より

など…事前に注釈なしだと知らず、医学系単語を勉強していないと、かなり苦戦を強いられそうです。

このタイプの大学を受けるのなら、医学部単語集はほぼ必須と言えそう。

システム英単語メディカル
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もちろん、普通の英単語集の優先度が高いのは言うまでもありませんが、『システム英単語メディカル』などの医学系単語集をやっておけば、ちょっと医学単語を見ただけでは焦らなくても済むようになります。

また、医系単語を眺めていると、大学で学ぶ医学のイメージがぼんやりと浮かんでくるメリットも。
どこの大学を目指せばよいか分からない方は、モチベーションUPのためにも、医学単語をやってみるのもありかもしれません。

 

②図表やグラフが出る(女子医・東海大(医)など)

次に、東京女子医科大学や東海大学医学部などは、英語の問題で図表やグラフを出題される傾向にあります。

女子医大
2019年:「睡眠不足」をテーマに、年代別の睡眠不足人口の割合や、国別の損失割合のグラフを読み取る
2018年:「辰年生まれ」の、出生率や学業成績との関係

東海大(医)
2020年:博物館の月別来場者数の棒グラフ
2019年:世界のダーツランキングの折れ線グラフ

国公立の医学部も志望している人にとっては、図表やグラフを伴う問題の対策をしておくことは、同時に共通テスト対策にもなります。もし不安な人はセンター試験や共通テストの過去問のグラフ問題を解くのもいいと思います。

 

過去問の探し方は、以下の記事を参考にしてみてください!

このように、一石二鳥になる勉強から手をつけていくのも良いでしょう。

③大量の内容正誤問題が出る(東京医大・東京医科歯科大など)

最後に、東京医科大学や東京医科歯科大学は、英語で大量の「長文の内容正誤問題」を出題してきます。
参考までに、選択肢の数を挙げてみました。

・東京医科歯科大学
2020年度長文 [3] 24個(すべての正誤を答える)
2019年度長文 [3] 24個(すべての正誤を答える)

・東京医科大学
2019年度[5] 25個(正解を6つ選ぶ)
2017年度[5] 24個(正解を6つ選ぶ)

このタイプの大学には、長文問題集の記号問題を解いておきましょう。
早稲田や慶応など、医学部以外でも記号問題の多い大学の問題を解くのも方法の1つです。

まとめ

いかがでしたか。

漠然と医学部を目指したいと思っているけれど、まだ志望校選びに悩んでいる人のために、英語の出題形式が似ている大学を紹介してみました。

1つの勉強だけで同時に対策ができるので、受験校の選択や併願校選びに役立つと思います。

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