仕事と家庭の両立ってやっぱり難しいの?〜女医の子育て事情〜
みなさんこんにちは。
もうすぐでクリスマスと年末。…でも受験生のみなさんは必死で勉強されていると思います。合格を祈ってます!
今日はみなさんが医師になった後に直面するであろうワークライフバランスについてお話ししたいと思います。
医師として仕事もしたい!でも結婚や子育てだって楽しみたい!!そんな思いを抱いている人に捧げます。
子育てを難しいと感じている女医は多い
最初から悲劇的な内容になるかと思いますが、実際に子育てを難しいと感じている女性医師は多くいます。
joy.netパートナーという女性医師を応援するサイトが行なったアンケート結果がここにあります。アンケートによると、仕事と家庭との両立で「苦労を感じることがある」と回答した女性医師は64%。「時々ある(18%)」を含めると8割以上に及びます。
正直、私の身近にいる女性ドクターに話を伺っても「大変だよ〜」というセリフを沢山伺います。
この根本の原因をいくつか掘り下げていきましょう。
①そもそも仕事量が多い
初期研修医から始まり、「〇〇科の医師です」と名乗るのに必要な専門医試験までの期間、大学院への進学などなど、医師の勉強は一生終わりません。そんな勉強の連続の日々はかなりの時間を仕事に費やすことになります。しかし子供が生まれたら自分の時間も体も絶対に私生活に取られます。時短勤務で両立することができればいいですが、そんなに生易しい世界ではありません。ここで苦しむドクターはとても多いです。
②家事の負担が大きい
これも大きな問題です。子供ができると、名前のつかない育児が沢山生じます。ご飯の準備でさえ、離乳食を作っておく、ご飯の時に解凍する、食器や前かけなどの準備、テーブルのセッティング、なかなか食べない子供の注意をひきながら食事を進める、終わったら子供の手や周りを拭く、食器類の洗い物…もう自分達のご飯を準備する以外に本当に多くの工程が発生します!
機嫌が悪ければ全くご飯を食べないこともありますし、自分のペースで物事を進めることができません。こういった1つ1つの積み重ねをパートナーと分担できるかがかなり重要となります。
結婚相手が医師など忙しい職業だった時、ほぼ1人でこなさなくてはならなくなります。正直、これが日本の現状です。
いろんな女性ドクターに話を伺うと、多くの人の結婚相手が医師です。そして時短勤務しているのはほぼ女性側だけです。もちろん家にいる間は一緒にやっている家庭が多いとは思いますが、実際ワンオペ育児となっている先生も多いです。
悩んだ時にできる工夫は?
ここまでみなさんを絶望させるようなことばかり書いてます。すみません。
ここからは、先生たちに伺った工夫を紹介していきたいと思います。
①三種の神器
これは女性医師だけではないと思いますが、現代の三種の神器を活用している家庭は多くあります。それが、食洗機・衣類乾燥機・ロボット掃除機です。衣類乾燥機はドラム式の洗濯機を使うことでほぼ活用できますが、多くの家庭ではそれだけだとまかないきれず、浴室乾燥も使っているとのことでした。めんどくさいところを全てやってくれる家電にお金をかけることは本当に大切です!!
②アウトソーシングの活用
食事・洗濯・掃除。この3つは外注で代用することが可能です。ハウスキーパーの方にお願いすることや、食材や調味料のセットを通販で購入するなどして時短している先生がかなり多くいます。その分自分は子供や夫と向き合う時間が増え、精神的にゆとりができる、ということも多くあるそうです。
③メンターを見つける
すでにママさんドクターとして働く医師は現場に数多くいます。自分の職場に同じように頑張ってきた先輩ママさんドクターがいれば、相談に乗ってもらえることでしょう。たいてい自分が辛いと思ったことは、先輩も通ってきた道です。先輩の失敗談、経験談を生かして大変な日々を乗り越えていきましょう。
④気にしない
これが一番大事かもしれません。
「当直を免除してもらうから職場のみんなに迷惑をかけているかも」
「今週まだ床掃除してない!汚い!!」
「あーまだ洗い物も終わってないし洗濯機も回してない…なんて時間の使い方が下手なんだ」
子供が生まれたら、こんな思いを抱くこと間違いなしです。でもそこで、自分のことを否定したくなる気持ちを抑えて
「まぁ今日も1日家族が誰も死なぬずに生き抜けた!万歳!」
みたいな気持ちで過ごせたら勝ちです。
幸福の閾値をなるべく低くして日々を過ごすことが何よりも大切です。
番外編:もっとワークライフバランスを考える
ここからは、『そもそも結婚相手を選ぶところから両立を考え始める』、という賛否両論ありそうな意見を何人かのドクターから伺ったので、ここでまとめてみたいと思います。
結婚相手、どうやって探しますか?
同じ大学の同級生、仕事始めた時の同期、職場の先輩・後輩…。これほぼ全て相手は医者ですよね?
働き始めたらわかるかと思いますが、医者は男だろうが女だろうが、めちゃくちゃ仕事が多いです。
こんなワークライフバランスの話をしているところから一目瞭然ですよね(笑)
「私生活に時間を割くことのできる人を結婚相手にする、というのがいいよ」と言っていた先輩ドクター、大正解だと思います。出会いはいろんなところにあります。お見合いアプリや友人の紹介、今のご時世方法は様々です。
そして、日本ではなく海外の人を結婚相手に選んでいた方もすごく両立がうまくいっているな、という印象です。海外では家族との時間を大切にする文化が根付いており、育児や家事は手伝うものではなく自ら楽しんでやるもの、というスタンスの人が日本よりも多い印象です。
結婚相手を探すところからワークライフバランスを考える。みなさんもぜひご検討ください。
ワークライフバランスは時代とともに進歩
いかがでしたか?両立している自分の姿を想像できたでしょうか?
キャリアだって大事だし、育児も頑張りたい。それはわがままなことでは決してありません。時代はどんどん進み、仕事も育児も頑張るママさんドクターは世の中に沢山います。
今は大変そうだな、と思うエピソードばかりではありますが、時代が進んでいけばもっと楽しくワークライフバランスを考えられるようになると思います。
医師になったら、ぜひ楽しんで仕事に家庭に邁進しましょう!!
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