受験生が気になるゲン担ぎ!滑ると不合格なのか?

医学部受験のメンタル対策

「滑る」「落ちる」と言うと大学に落ちる・・・。

受験生が気になるゲン担ぎはいろいろありますよね。

本番が近づきナーバスになっている受験生もいるのではないでしょうか。

今回は、有名なゲン担ぎと、それとの付き合い方を紹介したいと思います。

1. ゲン担ぎは有効?科学的な根拠とは?

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ゲン担ぎとは、「ちょっとした物事に対して、よい前兆だとか悪い前兆であるとかを気にすること。験を担ぐこと」ことを言います。例えば、ゲン担ぎで豚カツを食べることなど指します。果たして、ゲン担ぎは有効なのでしょうか。

結論としては、それで成功すると信じることができるなら、ゲンを担ぐことは有効かもしれません。

Darmischらによる実験によると、「特別なボールだ」と言われたり、「幸運を祈っている」と言われたり、「お守りを持っていたり」すると、実際にタスクのパフォーマンスが向上するということがわかっています。そして、この研究によると、迷信を信じることでパフォーマンスが向上する理由を、「自己効力感(self-efficacy)」が上がるからと位置づけています。

自己効力感とは、「あることを行うときに、その人が自分は成功すると信じられること」を言います。つまり、ゲンを担ぐことと第一志望校に合格することに関連性は、基本的にはありません。しかし、ゲンを担ぐことによって、自分は成功できるという気持ちが強くなれば、そのような信念によって、パフォーマンスが高まるかもしれないということです。

ゲンを担ぐこと以外でも、自分の自信を強めることができれば、やってみるとよいかもしれません。逆に、ゲンを気にしすぎて、自信を失ってしまったら、効果はないかも。自分は成功できると、信じていきましょう。

参考:
寺田 和憲 、川合 直裕、山田 誠二、伊藤 昭。「縁起担ぎの心理–探索と搾取のトレードオフに基づく縁起担ぎのモデル化と心理実験による検証–」

Lysann Damisch, Barbara Stoberock, and Thomas Mussweiler. 「Keep Your Fingers Crossed!: How Superstition Improves Performance」

2. 有名なゲン担ぎ

ゲン担ぎは猟師や漁師が大切にしてきた習俗です。縁起のいい言葉を発することで、収穫が増えたり、ある行為や言葉を避けたりすることで神の機嫌を損ねないようにしたことが、起源とされています。

また、日本人は言葉に言霊(ことだま)が宿ると考えており、このこともゲン担ぎと関係しています。口にした言葉が現実に何かしらの影響を与えると考えられてきました。

ゲン担ぎの起源について気になる方は、以下のリンクをご参照ください。

受験業界にもたくさんのゲン担ぎがあります。今回は、有名なゲン担ぎを紹介していきたいと思います。

①「滑る」「落ちる」と言ってはいけない

「滑る」「落ちる」という言葉を使うと、入試に落ちるというジンクスです。私も高校時代、聞いたことがあります。私の高校では消しゴムを落として「あ、落ちた」と言うと、逆に周囲の人間は本人を茶化していました。

②神社のお守り

神社で合格祈願をする人も多いですよね。正月に初詣に言って、神社の境内に絵馬を書き、祈願していく人も多いと思います。

ちなみに、全国合格祈願神社トップ3は、

1位:太宰府天満宮(福岡県)
2位:北野天満宮(京都府)
3位:湯島天神(東京都)

の3つでした。

受験生が合格祈願する神社について詳しく知りたい方は、以下のリンクをご参照ください。

③カツ丼、キットカット

カツ丼は、「勝つ」とカツが同じ音のため、縁起がよい食べ物だと思われたそうです。「キットカット」は、九州の方言「きっと勝っとお」(絶対に勝つよ)が、商品名と同じ音であることから、1990年代後半以降、自然発生的に”受験生のお守り”として広まり始めたようです。2003年からは、積極的にキャンペーンを張り、受験生を応援するアイテムとして知名度が高くなってきました。

実際にゲン担ぎしたことがある人の6割は、合格祈願のお菓子を購入しているようです。やはり、食べ物は取り入れやすいのでしょうか。

『【大学入試】ゲン担ぎをした方の63.9%が「合格祈願のお菓子を購入」』について詳しく知りたい方は、以下のリンクをご参照ください。

3. 自分の受験時代

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自分の受験時代を振り返って、どのようにゲン担ぎと付き合っていたのかを紹介したいと思います。

①わざと「落ちる」「滑る」と言う

これは自分だけの感覚かもしれませんが、「落ちる」「滑る」といった言葉を注意して扱っていると、逆に合格できないのではと思っていました。「落ちる」「滑る」に敏感になっている自分が嫌だったのだと思います。

ということで、積極的に「落ちる」「滑る」という言葉を使っていました。例えば消しゴムを落としたときも、わざわざ「消しゴムが落ちた」と口に出して言うようにしていました。特に気にせず、むしろ積極的にその言葉を使い、ゲンには左右されないぞと思っていました。

②祖父母からお守り、親から鉛筆をもらう

受験時代、祖父母から合格祈願のお守りをもらった記憶があります。親からは湯島天神の学業成就鉛筆をもらいました。本番でもこの鉛筆を持っていったと思います。自分としてはお守りや合格祈願鉛筆を信じていなかったので、若干気恥ずかしかったです。お守りを信じてたといよりも、親や祖父母が気を遣ってくれたことが嬉しかったです。もしお守りを心強いと思うのでしたら、ぜひ使ってみてください。

4. 運を味方につけろ

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今回は、受験生とゲン担ぎについてご紹介しました。私は試験前は自分は運がよいと思い込んで、試験に臨んでいました。実際に、テストで大すべりしたことは一度もないです。みなさんも運を味方につけていきましょう。

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