【速報2022】上越新幹線で行ける国立医学部は充実している!これを読めば完璧!

医学部入試情報

私は、夏が来ると、少年時代を思い出すようになりました。夏空の雲が、私を少年時代の記憶へと連れ去ります。それは、私にとって、いわゆる青年期とか青春期といったものが終焉したことを示しています。青年期の事は忘れ、少年期が懐かしくなるのです。

でも、それは悪い事だけではありません。少年の頃の私は、英語やフランス語の世界に憧れ、早く本格的に外国語を学びたいと思っていました。そういった学習意欲の復活や再燃を、もたらしてくれるのです。といっても、少年期の私は、毎日、中学受験の塾に通っていたので、大した思いではないのですが・・・。でも、中学に入ってからは、たくさん旅行しましたよ。

さて、2022年に発表された最新情報をもとに、全国の国公立医学部を速報形式で紹介するこの記事シリーズも、そろそろ西日本・北陸に入っていきます。本日は、新潟大学医学部を紹介・分析します。皆さんのヒントや参考、刺激になれば幸いです。

新潟大学医学部の最新情報

お米が美味しいだけじゃない! 新潟大学ってどんなところ?

新潟といえば、北陸独特の食材が美味しいので、シーフードが好きな私にはたまらないです。また私は、ドイツ人学者のハーバーマスと同じく、北陸の風光明媚な風土が好きなので、是非旅行してみたいです。大学院生だったころ、歴史学のシンポジウムで新潟まで行ったのですが、観光せずに東京へ直帰したのが悔やまれます。

さて新潟大学は、国立大学の一つです。地元の人々から「新大(しんだい)」と呼ばれている新潟大学は1949年に設立されましたが、その母体の一つである旧新潟医科大学は、「旧六医科大学」の一つであり、格式と伝統を誇り、学閥やヒエラルキーも高く、格付けも上のほうになります。俗にいう医学部の「序列や格付け」については以下の記事をご覧いただきたいのですが、新潟大学医学部は、「旧制医科大学」に起源があるため、なんと、旧帝国大学医学部に次ぐ格付けなのです。

また、新潟大学そのものが優秀で、全国立大学のうちTOP20に入ります。特筆すべき点は、2017年に、新潟県庁や新潟県酒造組合と、「日本酒学」の構築を目指して連携し、実際に「日本酒学」という講義を開始したこと。2018年に、医学部が、京都市のiPSポータルと、iPS細胞を用いた再生医療で連携を始めたこと。2019年には、ドイツ航空宇宙センターと太陽熱利用の研究で提携を始めたことなどです。学部は、医学部、歯学部、理学部、農学部、工学部のほかに文系学部があり、合わせて10学部ありますが、頻繁に再編や統合が行われているのが特長です。

公式データに基づく新潟大学医学部の最新入試情報

新潟大学医学部は、医学科と保健学科に分かれており、保健学科では保健学もしくは看護学の学位を取得できます。在籍人数を見ると、保健学科は1学年160~170名で、医学科は120~135名程度ですから、医学科のほうが狭き門であることが分かります。では、文科省が発表した最新データに基づいて、新潟大学医学部の入試情報を分析しましょう。

なお、これから分析していくのは「一般選抜」ですが、「学校推薦型選抜」でも医学部医学科や医学部保健学科に入ることができます。これについて詳しくシステムを知りたい人、もしくは地域枠について詳しく知りたい人は、以下の受験生のための特設されたサイトより資料を申し込んでみてください。

新潟大学医学部は、2022年の入試において、前期日程と後期日程の双方で一般選抜の入試を行っていますが、そのうち医学科の募集があるのは前期日程のみです。この点、注意しましょう。

ですから、後期日程の募集の18名は、全員、保健学科ですね。前期日程の定員は170名ですが、うち医学科は80名となっています。このことより、少なくない数の医学科の学生が「学校推薦型選抜」で入学したことが分かります(令和4年度は53名、うち地域枠が33名)ので、新潟大学医学科を考えている人は、「学校推薦型選抜」も要チェックです。

ちなみに、医学部の前期日程の定員170名に対し、531名が応募しており、倍率は3.1倍、前年の倍率も3.1倍です。医学科の後期日程は、先述の通り保健学科のみですが、倍率は13.3倍、前年は15.4倍です。

なお、前期日程の医学科の入試のみを見ますと、募集が80名に対して、志願者数は347名で、倍率は4.3倍です。前期日程の保健学科の入試は、専攻によって差があるものの倍率は2倍前後です。医学科の一般入試の倍率4.3倍は、決して低くはないので、穴場や狙い目とは言えませんが、真剣に考える価値のある入試です。

いずれにしても、新潟大学の医学部医学科に入るためには、「一般選抜の前期日程」か「学校推薦型選抜」と覚えておきましょう。

新潟大学医学部の配点や入試制度

医学部医学科の前期日程の合格最低点は、共通テストが750点満点で599点、個別試験が1200点満点で729.5点となっています。

共通テストの科目と配点は、令和4年度一般選抜の募集要項によると、「国語が100点、地歴公民から1科目選択で50点、数学が200点、理科が200点、外国語が200点」です。理科は「物理、化学、生物より2科目選択」で200点で、合計して750点になりますが、国語の配点が低く、地歴公民の配点はもっと低いのが最大の特徴です。数学は、1A2Bです。

個別学力試験は、数学と理科と英語が200点ずつです。数学は数学Ⅲを含み、理科は物理・化学・生物より2科目選択です。

個別学力試験の合計が1200点で、共通テストの750点と、そのまま合計します。共通テストの地歴公民は、現代社会を選択しても良いので対策は行いやすいですが、国語の配点が低いからといって「古文漢文を捨ててしまう」と、50点分を失点するので痛手になります。共通テストは現代文50点、古文漢文が50点、地歴公民が50点で、そのまま個別試験得点と合算されるわけです。英語と数学と理科に注力しつつ、国語と地歴公民も何とか手当てしましょう。

河合塾が提供する医学部医学科の(前期日程の)共通テスト得点率は77パーセントで、偏差値は65となっています。

なお、令和5年度の新しい学生募集要項は2022年11月に発表されるとの事ですので、来年以降の入試科目の情報などは、大学が発表するホームページ情報や募集要項を確認してください。

医師国家試験などの医学部情報

では、そんな特色ある新潟大学医学部の国家試験情報などを、厚労省が発表する最新データなどをもとに分析していきましょう。

2022年の最新の医師国家試験において、新潟大学医学部は、出願者数が155名、受験者数が149名、合格者数が139名と優秀な結果を打ち出しています。ただ、出願しておきながら受験しなかった人数が少なくないので、結果的に合格率は93.3パーセントとなっています。

なお、新卒者の合格率は97パーセントと、95パーセントを上回っていて、非常に優秀です。既卒生の方々にも頑張って頂きたいですね!

また、新潟大学医学部医学科は、独自の緑色の「オリジナルサイト」を作成しています。最新の研究成果や臨床研究のトピックスを読めるほか、毎年夏休みに開催している「高校生のためのオープンキャンパス」についても掲載されています。夏休みに2日間をかけて開催され、全国から高校生が集まり、模擬講義や懇談会もあるそうです。刺激になりますし、楽しそうですね! また、医学部の2年次と3年次にはネイティブから医療コミュニケーション英語を学べるといったカリキュラム上の特色もアナウンスされています。

さらに、総合病院のほかに、脳研究所、腎研究センター、死因究明教育センター、図書館などの豊富な関連施設も紹介されていますので、資料を請求するか迷っている人は一読してみると良いです。国立大学としてリーズナブルな学費で、これだけ充実した施設で学べるなら、安いものです。

なお、医学部医学科の「3つのポリシー」については、以下の新潟大学のサイトのほうに明記されています。特徴的なのは、「人間性、倫理観、協調性や向学心」を重視していることで、法的責任を遵守するのはもちろんのこと、患者に対して誠実かつ礼儀正しく、利他的に接することや、多様な価値観や文化的背景を理解して従事すること、倫理・守秘義務・説明責任を実践することの他に、「生涯にわたって自ら学ぶ姿勢を持ち、自己研鑽を続ける姿勢」も求められている点です。

以上、新潟大学医学部について解説・分析しました。医学科の合格は決して楽な道ではないと思いますが、様々な要素を判断して、苦労して入試勉強する価値があると素直に感じる医学部の一つです。

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