浜松医科大学の特徴とは⁉ 他大学との違いや入試難易度のまとめ

医学部入試情報

浜松医科大学とは!?

みなさんは、医学部というとどういったことを思い浮かべますか?

みんな勉強ばっかしてるんだろうなぁ、みんな真面目すぎて雰囲気暗いんだろうなぁ、など様々に思い浮かべる人も多いでしょう。

たしかに根は真面目な人が多いです。しかし皆さん頭の回転が速くユーモアに溢れていてとても面白い人が多いのも事実です。

今回はそんな中でも浜松医科大学について特集していきたいと思います。

浜松医科大学は静岡県浜松市に位置する国立の単科医科大学で、半田山キャンパスにあります。浜松駅からはだいぶん離れた場所にあり、バスで35分とかかります。しかし都市からのアクセスは東京からは浜松駅まで新幹線で90分、名古屋からは30分と非常によく、学生は静岡県出身者を除き、65%が愛知県出身者、30%が首都圏出身者です。また高速道路のインターが学校から車で3分の場所にあり、車でのアクセスには最高の立地です。

学部は医学部のみで医学科と看護学科を有しています。西日本の医学生にとって最大のスポーツの祭典である、西医体での総合優勝を幾度となく経験しており、部活動が非常に盛んであるため、学科どうしの交流は盛んです。そのため、部活動に真剣にとりくみたいという理由でこの大学を選ぶ人を私の周りでもよく見かけます。

また、研究面では、学内の研究設備が非常に充実しているだけでなく、工業都市浜松の利点を生かし、浜松ホトニクスをはじめとする企業、官公庁、と共に産学官連携を進めており、研究環境も非常に優れています。

学生は実家生を除き、ほとんどの学生が半田山キャンパスの周辺、大学から徒歩10分圏内に下宿を借りて暮らしています。そのため、学生同士の距離感が非常に近く、毎晩のように誰かの家で飲み会が行われているほどです。

学校周辺は高級住宅街ということもあり飲食店、居酒屋、娯楽施設はあまりなく、休日は車で名古屋や静岡県東部(伊豆、熱海、富士)の方に遊びに行くことがもっぱらです。名古屋までは車で1時間ちょっとでいけるため、ショッピングに名古屋まで足を運ぶ人は非常によく見かけます。

浜松は徳川家康が17年間すごした町であり、至るところに合戦の跡など歴史を感じとれる場所があります。コロナ前まではゴールデンウィークに、毎年200万人ほどが訪れる浜松まつりが開催され、夏には温泉地、舘山寺で開催される花火大会、冬にはフルーツパークでのイルミネーション等、季節に応じたイベントが盛りだくさんのそんな街です。

浜松医科大学医学部医学科の偏差値と入試

浜松医科大学医学部医学科の偏差値は65(河合塾調べ)となっています。ほかの国公立の医学科の中では中堅やや上位の医学部となっており、国公立大学医学部医学科の中では真ん中やや上ぐらいのレベルと推察されます。

東海道新幹線沿線上に位置し、首都圏、東海圏、ないしは関西圏からのアクセスが非常に良好な浜松医科大学医学部の受験者のパターンは多岐にわたります。

主なパターンとして、まず前期入試に関して、首都圏の受験生では千葉大学医学部、横浜市立大学医学部、東京医科歯科大学医学部をもともと第一志望としていた層が群馬大学医学部、信州大学医学部、新潟大学医学部、金沢大学医学部などの学校と迷い受験するケース、東海圏の受験生では、名古屋大学医学部を第一志望としていた層が名古屋市立大学医学部、岐阜大学医学部、三重大学医学部と迷い受験するケース、そのほか東海道新幹線沿線地域に住む学生が、共通テスト後に上記の医学部や和歌山県立医科大学、奈良県立医科大学、滋賀医科大学、富山大学、福井大学と迷い受験するケースが多いと思われます。ほかのケースも考えられますが出身高校の所在地が静岡県を除くと愛知県、東京都、神奈川県で95%を占めることからこのようなことが推察できます。

また前期入試の特徴として、二次比率が61%と高いため共通テストで思うように得点できなかった層が出願するケースも多々見られます。二次試験は難問型であるため、理数が得意であれば、名古屋市立大学医学部、金沢大学医学部、群馬大学医学部、信州大学医学部などを考慮し問題の相性にあわせて出願してみてはいかがでしょうか。難問型ではなく標準レベルの問題を着実に得点していきたい方は三重大学などの高得点型の大学に出願することをお勧めします。

次に、後期入試に関して、全国各地から集中します。やはり共通テストの割合が74%で個別学力試験が小論文および面接であるため、おおかた共通テストの得点順に合格します。後期合格者の前期出願先は、旧帝国大学の医学部、東京医科歯科大学医学部、横浜市立大学医学部、金沢大学医学部、名古屋市立大学医学部といった共通テストのボーダーが高めである大学です。そのため、逆転合格を期待し出願するのはやや危険といえます。共通テストで思うような得点ができなかった方は千葉大学、奈良県立医科大学、岐阜大学、山梨大学、旭川医科大学、といった学科試験が求められる大学に出願することをお勧めします。

浜松医科大学医学部の入試科目

浜松医科大学医学部は国公立大学であるため、一次試験の共通テストと二次試験の個別学力試験の合計点で合否が決まります。1150点満点で、内訳は共通テストが450点、個別学力試験が750点と共通テストが占める得点の割合は39%と低く二次試験重視型の大学です。

共通テストは、国語が200点→100点、数学が200点→100点、理科が200点→100点、英語筆記が100点→75点、英語リスニングが100点→25点、地歴公民が100点→50点となります。科目ごとの比重に偏りはありません。理科は物理、化学、生物から2つ選択、地歴公民は日本史B、世界史B、地理B、現社、倫理、政経、倫理・政経、から一つ選択となります。

個別学力試験は、数学が200点、理科が200点、英語が200点、面接が100点となります。理科は物理、化学、生物の中から2つ選択となります。

個別学力試験に関しては、数学は数学Ⅲからの出題が多く、データの分析からも出題がよくされます。理科はほぼ満遍なく出題されるので、捨てることをせずに勉強しましょう。私は物理、化学選択であったため、傾向について述べさせていただきます。物理に関しては大問5題構成で力学、電磁気の分野からそれぞれ1題以上満遍なく出題されます。もちろん原子分野も捨てずに学習しましょう。化学に関しては、大問3から4題構成で、理論分野、有機分野からそれぞれ出題され、無機分野は大問内にいくつか登場します。天然有機物と高分子化合物はほぼ毎年出題されているため、対策が必要です。現役生は特に注意しましょう。

浜松医科大学医学部の学費

浜松医科大学医学部は入学金が28万2000円、授業料年間53万5800円、で6年間トータルの学費は349万6800円となります。教科書代、4年次のCBT、OSCEの学習、医師国家試験への対策等、映像授業、オンライン教材、問題集の購入、またパソコンやiPad等は必須といっても過言ではないため、これらを考慮して+100万円弱を想定するとよいでしょう。また、実家を出て下宿する場合その他、家賃、生活費、自動車の購入費等もかかってきますので、そのあたりも考慮しましょう。

浜松医科大学医学部の特徴①

浜松医科大学医学部がほかの医学部と異なる点を紹介します。それは、進級が楽である上に、国試の合格率が毎年高いことが挙げられます。2022年施行第116回医師国家試験では、自治医科大学に次いで全国2位の合格率をたたき出しています。同年入学者でストレートで卒業する学生の割合は平均95%を超えているため、医学部としてのコストパフォーマンスは国公立大学医学部の中ではトップといえます。

浜松医科大学医学部の特徴②

ここでは浜松医科大学医学部のオススメポイントを紹介していきます。それは、部活動がとても盛んなことです。西医体総合優勝を幾度となく勝ち取っていることが示しているように、部活動では部員一同が全力で取り組むため、どの部活も熱気があふれ出ています。ぜひ浜松医科大学に入学して、最後の学生生活を最高な青春の思い出にしていきましょう。

浜松医科大学医学部のまとめ

これまで、浜松医科大学の様々な情報を書いてきましたが、最後に合格に向けてのアドバイスをしていきたいと思います。浜松医科大学の個別学力試験は難問ぞろいでとても骨がある問題が多いです。目標得点率は総合で70%弱であるため、共通テストでこの大学を受けることが決まった方も、もとから第一志望としていた方も、過去問は1年分セットで解き、各教科の目標点数を決めましょう。自分が解ける問題は解き切る、わからない問題はほかのみんなもわからないというマインドで、自身をもち、油断せず緊張感をもって臨めばきっと合格通知書があなたの手元に届くでしょう。最後まで油断せずにやり切ってください。

ピックアップ記事

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

【2023年版】 現役医大生が選ぶ医学部予備校おすすめTOP5