【2023最新】交通の要衝!豊かな自然!医学先進地で学べる獨協医科大学

医学部入試情報

医学部受験を志している皆さんなら、「獨協医科大学」という私立医大の名前は聞いたことがあるかとおもいます。

でも、ドイツ文化の摂取や探究を目的としている「獨協(学園)」のイメージが強すぎて、医学部と結びつきにくいのでは? 皆さんは高校で英語、国語、地歴公民など多くの文系科目を学んでいるので、「獨協」=「文系の勉強」と受け止めるのも当然です。

今は使われない漢字である「獨」という字のアクの濃さも強烈ですよね。これは1881年に設立された獨逸學協會(ドイツ学協会)に由来する文字で、「獨」は「独」の旧字体なのです。

ですが獨協医科大学は、令和5年の医師国家試験においても合格率93%と優秀で、新卒者にかぎってみれば95.2パーセントの合格率です。立派な私立医学部なのです。

たとえば国立医学部である旭川医科大学が87.3%、弘前大学医学部が88.1%だったことを踏まえると、医師国家試験で9割を超える合格率というのは「まんざらでもない」と認識して頂けると思います。

少人数担任制を採用! 基礎医学と臨床医学は低学年次へ前倒し

第2次大戦で枢軸国だった日本やドイツは、国際社会の信頼を完全に失った厳しい状態からスタートしましたが、それでも戦後まもなく獨協学園は獨協中学校を作り直し、高校、大学と順に設立しました。ここまでは桐朋学園とも流れが似ています。

ですが、獨協は、最終的に1973年には医科大学医学部医学科を別に新設し、医師養成という時代の波に乗って力をつけ、知名度や権威性を上げました。その後、大学院や看護学部も設立されました。

獨協医科について何も知らなかった人や、「ドイツ文学の獨協」というイメージがあった人も、ここで改めて、いま注目されている私立医科大のことを知ってみましょう。

倫理学や法学を重視し卓越性や人間性を求める

医学部医学科と看護学部看護学科からなる大学であるため、医師と看護師(と保健師と助産師)を養成する機関であることは分かりますが、受験する私立医大を決めるのに悩んでいる皆さんにとっては、「そもそも獨協医科はどういう大学なのか」気になるのではないでしょうか。

医学部長によると、建学の精神は「学問を通じての人間形成」であるということで、ドイツ文化からはいったん離れているものの、「教養・学問」による人間性の陶冶(とうや)をテコにして、医学・医療界に貢献するものであることが分かります。

そして、医師という職業=天職を勤め上げるためには以下の3つの土台が必要であると説かれています。

・倫理学、法学の理解

・コミュニケーション力

・臨床力(医学知識)

文系理系どちらでも最近話題になっているコミュニケーション力(対人関係スキル)は、看護師、作業療法士、理学療法士、心理士、薬剤師など多くの職種との連携が求められる医師にも必須ですね。また、臨床経験や医学知識も言わずもがな。

ですが、その2つに先んじて倫理学と法学が挙げられているのは他大学にはない特徴です。やはりどちらも、もともとはドイツ語圏で発達した学問で、文系である人文科学と社会科学の学識が、患者に接するためのヒューマニスティックな倫理を磨き、医学を扱うための法学的・社会学的基盤を養うという考え方です。

わたしはこの倫理学と法学の習得は、昨今ますます必要とされている医師にとって、重要なことであると考えています。

「この医者に診てもらってよかった」と思ってもらえる、患者にとっての良い医師になるためにも必ず役立ちます。

それだけでなく、医師や医療界の社会的レベルを、人権重視国である北欧や西欧に近づけることにも貢献します。

そしてなにより、医師として人生を歩んでいく本人にとっても、医学の観点からの倫理学と法学を学ぶことは、ためになります。医師として危険な振る舞いをしなくなるということが、結局は自分の名誉や評判を守ることになるからです。

医学部を志す皆さんも、食わず嫌いせず、地位の確立のために、大学に入ったら法学、社会学、倫理学なども積極的に学んでみて下さい!

また、プロフェッショナリズムを構成する4つの原則が掲げられています。

excellence(卓越性)、humanism(人間性)、accountability(説明責任)、altruism(利他主義)

医学研究についても、先端医科学統合研究施設を開設し、再生医学研究部門の充実の他、認知・記憶研究部門、生体防御研究部門、スマート医療研究部門、生殖医学研究部門など、各種の研究部門を立ち上げました。これまでに1660名以上の医学博士を輩出しており、名実ともに博士研究においても実力があると言えます。(学長挨拶より)

詭弁を弄せば、ドイツ語などの外国語の修得を掲げてきた獨協学園の理念にならって医学英語を徹底し、海外経験を積ませて英語論文を読みこなせる医師を育てることにも力点を置いてほしいところです。肝心のドイツ語圏への留学制度もあれば魅力的ですよね。

医学部卒業後、国内学会の発表を聴いているだけでは、知見の伸長においてある程度の限界があります。獨協医科大に進学したら、在学生のほうからアピールしてみてはいかがでしょうか。

医学部の大学満足度は98%!

ファクトシートと呼ばれる、自学現状把握やデータ可視化を目指した調査発表の2021年度版があります。

分かりやすく一覧表にしましたので、まずは目を通してみて下さい。

医学部 看護学部
大学満足度 98% 89.6%
施設満足度 87.3% 93.1%
ストレート卒業率 90.2% 97.9%
図書館の延べ面積 全国3位 同左
蔵書数 全国9位 同左
大学時代にやりたい事 1位 サークル活動 サークル活動
大学時代にやりたい事 2位 勉強 人との交流
大学時代にやりたい事 3位 ボランティア活動 海外研修・海外留学
サークル入会率 83.4% 65.5%

医学部においては、「ストレート卒業率が約9割」と一定数の留年者がいるにもかかわらず、「大学満足度は98%」と看護学部を大きく引き離しています。「留年したけど、自分のせいだから仕方ない。獨協医科はいい大学だ」と思っている人が多いことから、フレキシブルで多様性を認める良い大学であることが察せられます。

大学の教育としては、人間性や交流を重視しつつ、医師養成のため引き締めるところはしっかり引き締めていく方針なのでしょう。

医大生としては、のびのびと自由に学びつつも、ついつい遊んでしまったりして根本的学力をつけるのに苦労することもあるようです。

こう言っては難ですが、学力の不足している医大生は留年したうえで「新卒者の国家試験合格率」が高くなっているので、「まずは留年しないように基礎を網羅的に学ぶ」ことが医大生側にとってはカギかもしれません。

施設としては図書館が充実しているほか、学内で30店舗がランチを提供しているそうで、一度お邪魔して学食を拝見したいところです。

また、「学習不明点への対処」では、看護学部では「自分で調べる」が圧倒的多数であるのに対し、医学部では「先輩・友人に質問する」が1位になっています。

昨今の世の中では図書館やネットを使えばだいたいのことは解決するのですが、先輩や友人に質問してコミュニケーションすることで人の輪が広がり、知的刺激を互いに交換することができます。

若き医大生にとって、人脈が広がることとは、自らの世界が広がること。

獨協医科の医大生は、そのような充実した生活を送っていることが読み取れます。学生の任務として最低限の勉強をこなし留年を避けられるならば、これほど望ましい環境はないと言っても過言ではないくらいです。

大学が発表しているファクトシートを実際に見てみたい方は以下のリンクカードよりどうぞ。

地域実習も充実、5年生は全診療科で臨床実習

獨協医科の医学部のカリキュラムの特徴としては、3年生で「より専門的な臨床医学の科目が始まる」ことと、5年生で「1年間、全診療科で臨床実習」を行うということです。

また、2年生では基礎医学の講義と実習があり、解剖実習もあります。

たとえば1年生で地域医療早期体験実習があり、5年生で地域保健実習があるなど、実習系も充実しています。

さらに、4年生では法医学もガッツリ学ぶようで、昨今の社会複雑化や人権意識に見合った医療を施せるように、司法上・行政上の仕組みを学び、法学的・社会学的な医療知識も身につけます。

6年間のカリキュラムについて詳しくご覧になりたい方はコチラよりどうぞ。

最寄駅は「おもちゃのまち」

医学部の偏差値は62.5、看護学部の偏差値は47.5となっており、高くもなく低くもないです。

獨協医科大学の最寄り駅としては東武宇都宮線の「おもちゃのまち」駅が挙げられます。同駅より路線バスも出ています。それだけでも、ファンシー(空想的、装飾的)でカラフルな雰囲気が伝わってきますね。

昨今日本でも当り前である「若者の個性重視」や「若者文化の尊重」、「後継世代の育成を人間的交流によって力を入れていく事」は、もともとは欧米圏発祥のカルチャーであり、ドイツ文化を重んじる獨協学園の医科大学もそれらに追従しています。

東武鉄道とも関わりがあった獨協学園の医科大学で、自由な学風のもと医学や看護学を学びたい人は、情報収集などをしたりして受験を検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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