受験生にとって最適な睡眠時間は?睡眠時間を削って勉強してもいい?
受験生はどのくらいの睡眠時間が必要?
受験生にはどのくらい睡眠時間が必要だろうか考えたことはありますか?
今日はすごく勉強したからと思ってついついスマホを見ていたらもう夜中の2時!?ということもよくありますよね。
他にも勉強しなくてはならないことが多すぎて気づいたらもう夜中だったなんてこともあると思います。
必要だと思っていても削ってしまいがちなのが睡眠時間ですがどれくらいが適正なのでしょう?
睡眠時間の適正値は実は年齢や個人によるものが大きいことが分かっています。平成15年の健康づくりのための睡眠指針検討会報告書では睡眠時間について以下のように書かれています。
特に年齢の影響は大きく、10歳代では、8から10時間、成人以降50歳代までは、6.5から7.5時間、60歳代以上で平均6時間弱と、高齢になるほど、概して必要な睡眠時間が短くなることが報告されており、無理に長時間眠ろうとすることで、かえって睡眠の質を低下させることがあることに留意することが必要です。
(厚生労働省 平成15年の健康づくりのための睡眠指針検討会報告書 より)
このためどのくらいの睡眠時間が必要かという明確な時間はありません。ただし明らかに次の日眠いと思う自分が思うほど少ない睡眠時間はやめたほうが良いでしょう。
睡眠の重要性は?睡眠と学習の関係
睡眠時間を確保して寝てみてもそれで勉強したことが身につかないならあまり意味がありませんよね。それじゃあ寝ないで勉強していたほうがいいな思う方もいらっしゃると思います。私も受験生だったころにそう思い何度も徹夜して勉強したことがあります。
しかし睡眠時間と学習について関係があることが示されたデータもあります。
2012年5月に「Nature」に掲載された論文によると、 なんと、睡眠学習で学習した記憶を強化できるとのこと。
「Nature」によれば、実験は次のように行われました。
まず、ドイツ語ネイティブの生徒60人がオランダ語の単語をいくつか覚えます。その後、半数は仮眠をとり、半数は起きたままで過ごします。
このとき、仮眠をとっている群は「学習や記憶を形づくる脳波を強める作用がある」といわれるノンレム睡眠時に、起きたままのグループはその状態のままで、どちらの群も同じ時間だけ、先に覚えた単語の録音が聞かされます。
やがて、被験者全員に単語テストを実施したところ、仮眠の群のほうが単語の意味に理解を示す結果が出た、というのです。
論文 Cued memory reactivation during sleep influences skill learning | Nature Neuroscience
このため、実験により仮眠をとったほうが学習の効果が上がったという結果になりました。睡眠をすることによって学習に効果があったことが分かりすこしは睡眠時間を確保しようかなと思うかたもいらっしゃると思います。
勉強してもなかなか成績が上がらないと考えている方ももしかしたら睡眠不足が影響しているかもしれません。確かにちゃんと睡眠をとったほうがいいのはわかりきっているけど、なかなか睡眠時間は思ったようにとれないですよね。
やることが多くて睡眠時間が取れない、、、。
受験生は寝たくても時間が取れないことが多いと思います。具体的な理由としては、、、
- 塾や学校の課題が多すぎて終わらない
- 受験や今後のことが不安になる
- 少し息抜きにと思ってスマホを見てしまう
- 夜勉強する習慣がついてしまっている
などがあると思います。
睡眠時間を確保したい!解決方法は?
- 塾や学校の課題が多すぎて終わらない
これは本当にあるあるで一番困りますよね。大学生になってもよく直面する問題です。私の場合まず優先順位をたてることで解決しています。例えば、課題には提出期限があるものだったら、とりあえず明日までのもの以外はいったん保留にすることです。ほかにもできない学習計画を立てられているなと感じていたらできる場合は相談して、少し変更してもらうのもいいかもしれません。
- 受験や今後のことが不安になる
受験に不安はつきものですが、休息を取らないと体を壊してしまいます。眠れないときは少しでも気分をリラックスさせるとよいでしょう。具体的には好きな音楽を聴いてホットミルクを飲んでみるとか寝れなくてもとりあえず布団に入って目を閉じてみるなどしてみると少しは休息になるでしょう。
- 少し息抜きにと思ってスマホを見てしまう
確かにスマホは一度見るとやめられないですよね。どうしてもスマホが手放せないあなたにはタイムロッキングコンテナというスマホを一定時間強制的に使えなくする箱もあります。以下の記事にもいろいろな方法が書かれているので是非読んでみてください。
- 夜勉強する習慣がついてしまっている
夜勉強しないで朝になってしまったらと思って不安で疲労困憊の体でダラダラ勉強して逆に効率が悪いなんてことはありませんか?そんな人はまず夜寝る時間を固定してみましょう。そしてスマホでアラームをいつもより1時間くらい早く設定してみるといいでしょう。最初は辛いと思いますが習慣化できるとだんだん朝起きるのに抵抗が無くなります。
生活習慣を整えて勉強しよう!
受験生はやらないといけないことが多いですが、上記で紹介したように睡眠と学習は大きくかかわっています。特に睡眠不足が続くと、体調を壊したり、精神的な不調にもつながりかねません。少しずつでもいいので睡眠時間を増やしてみると、意外と効率的に勉強することができることに気づくかも!?生活習慣を整えて勉強することで、成績アップも狙っていきましょう。
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