甘えではない!無気力を感じている人の傾向、原因、対策を紹介!
「なんだか気力がわかない…」無気力を感じている方はいませんか?
親御さんや先生からは「もっとがんばりなさい」「受験生としての自覚が足りない」と責められるけど、自分ではどうしたらよいかわからないという受験生の方はいませんか?
その無気力は医師に診てもらった方が良いかもしれません。
この記事が無気力を感じているあなたの支えになれば幸いです。
Contents
無気力は精神論では解決しない可能性がある
「無気力」と聞くと「やる気を出そう!」「がんばろう」と声掛けしたり、実際自分でもそう思うことが多いと思います。
受験勉強をずっとがんばり続けることは難しく、やる気が出ない日や気分がのらない日があるのは当たり前のことです。
しかし、以下で詳しく説明するように無気力には「受験無気力症候群」や「月経前症候群」といった病気の可能性が隠れています。
一時的にやる気が出ないときの対処法についてはこちらの記事で紹介しています!ぜひご覧ください。
受験無気力症候群はれっきとした病気
みなさん受験無気力症候群という病気をご存知ですか?
受験無気力症候群は「受験うつ」とも呼ばれ、受験生に特有のものです。
試験後や入学後だと「燃え尽き症候群」といううつ病もあります。聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
まずは社会人だけでなく、学生世代もうつ病になる可能性があるということを知っていただきたいです。
受験無気力症候群はサボりとは異なる
サボりと間違えられやすい「受験無気力症候群」。
しかし受験無気力症候群は単なるサボりとは異なります。
「医療法人社団 ペスリ会 東京TMSクリニック」のホームページによると、受験無気力症候群には以下の自覚症状があるそうです。
○不安から勉強に手がつかない
○頑張りたい気持ちはあるのに頭は働かない
○常に頭が重たく、朝起きられない
○グルグルと色々なことを考えてしまい文章が頭に入ってこない
○イライラしたり急に涙が出たりする
心身ともに影響が出てしまうことがサボりと異なります。
特徴は勉強と勉強以外の集中力の違い
受験専門の心療内科「本郷赤門前クリニック」院長の吉田たかよし先生によると、最近の受験無気力症候群の特徴として
「勉強はできないがスマホやゲームには熱心に取り組む」傾向があるそうです。
それも楽しんでスマホやゲームに触るのではなく、さほど楽しくないのに長時間費やしてしまうことが特徴です。
受験無気力症候群の診断に有効なのは問診と検査です。
「光トポグラフィー検査」は脳の血流量の変化パターンからうつ病が分かる検査です。
検査結果から脳機能の低下が分かります。
脳の不調は人それぞれのため、検査で不調部位を明らかにし、不調部位に合わせた治療につなげるのです。
受験無気力症候群かも?と思ったらまずはセルフチェックを!
受験無気力症候群の症状に当てはまるかセルフチェックをしてみましょう。1例を紹介します。
こちらのサイトでは詳しく解説しています。ご参考ください。
① 勉強をしているときに限って身体がだるい
② 消えたい、死にたいと思うことがある
③ 机に向かうとイライラが抑えられなくなる
④ 勉強中だけ身体のあちこちが痛くなる、体調不良に陥る
⑤ 夜更かしはできるが朝は起きられない
⑥ 微かな音でも気になって勉強に集中できない
受験無気力症候群を診ている病院
受験無気力症候群を診ているのは「心療内科」や「精神科」です。
特に有名な病院を3つ紹介します。
①本郷赤門前クリニック
受験専門の心療内科です。毎年東京大学をはじめとして多くの難関大学合格者が出ています。
本院は東京ですが、東京と大阪で治療が受けられます。
②品川メンタルクリニック
品川本院と梅田院がある、磁気治療(TMS)専門のクリニックです。
土日祝日、夜20時まで診察してくれるので、学校がある受験生にとっては助かりますよね。
③東京TMSクリニック
JR恵比寿駅西口から徒歩30秒と好立地なのが嬉しいクリニック。
「短期集中TMS治療」を設けており、遠方に住んでいて通院が難しい方や忙しい方が多く利用しています。
遠方に住んでいて検討している場合、事前にオンライン相談を行ってくれるのもポイントですね。
また親になかなか話せない、1人で抱え込んでしまっている方は厚生労働省の「10代、20代のメンタルサポートサイト」をぜひご覧ください。
複数の体験談が掲載されており、少し気持ちが楽になると思います。
女性の受験生へ!無気力は生理からくるものかも?
今ではだいぶ有名になった女性の生理と体調不良の関係。
お腹や腰が痛い、だるいという症状から無気力になってしまう場合や月経前症候群・月経困難症で無気力症状がでる場合があります。
生理の重さには個人差があるため、受験生以外でも「なかなか分かってもらえない…」と悩む方も多い問題です。
生理中・生理前の体調不良で勉強にやる気が出ない
まずは生理中・生理前の体調不良から勉強にやる気が出ない・なかなか集中できないというパターンです。
次項目で紹介する月経前症候群・月経困難症でなくても、生理前・生理中には以下のような症状がでることがあります。
○ひどい生理痛
○イライラしやすい
○顔や手足が浮腫む
○肌荒れがひどくなる
○ガスが溜まる
○腰痛・頭痛
○眠気
ここにあげたのは一例のため、多様な症状で多くの女性が悩んでいます。
月経に伴って生じる病的症状を月経困難症といいます。
これらは月経中や月経前に子宮内膜から生成されるプロスタグランジンやエストロゲンが原因とされています。
詳しくはこちらのサイトをご覧ください。
PMS(月経前症候群)・PMDD(月経前不快気分症候群)は無気力も誘発する
PMS(月経前症候群)・PMDD(月経困難症)をご存知ですか。
生理がはじまる2週間ほど前から心身が不安定になる病気をPMSといいますが、その中でも心の不安定さが際立って強くでる場合をPMDDといいます。
PMS・PMDDの原因は女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)が排卵から月経の間に急激に低下し、脳のホルモンや神経伝達物質の異常を引き起こすことと考えられています。
情緒不安定や食欲不振・過食、集中力の低下、自律神経症状、腰痛、頭痛、浮腫、めまいなど様々な症状が現れます。
PMDDの主症状は抑うつ気分、不安・緊張、情緒不安定、怒り・イライラの4症状が中心です。
少しでも気になる方はこちらのサイトでPMS・PMDDのセルフチェックをできるため、「もしかしてPMS/PMDDかも…」という方はぜひ確認してみてください。
参考にしたサイトはこちらです。「もっと詳しく知りたい!」「親に自分から症状を話しにくい…」という方は読んでみてください!
辛いと思ったら気軽に産婦人科へ
特に生理は多くの女性が悩む問題であるため、「これくらいで行ったら迷惑なのでは」と受診をためらう方が非常に多いです。
しかし、「つらい」と思っていたら病院を受診するべきです。
産婦人科は行きづらいイメージがあると思いますが、ほとんどの産婦人科で適切な処置を受けることができますし、今では専門外来を設置している病院もあります。
また病院に行く時間がもったいなく感じる受験生もいると思いますが、しっかり診てもらうことで総合的に考えると勉強に割ける時間が増えます。
勇気を出して行ってみましょう。
無気力=サボりではない!勇気を出して専門家にみてもらおう
無気力はサボりではなく、病気の可能性があることがわかりましたでしょうか。
がんばりたいのに思うように勉強できないのはとっても辛いですよね。
なかなか大人にも話せず抱え込んでしまっている人もいると思います。
手紙を書いたり、この記事を読んでもらったりすることも1案だと思います!
無気力はあなたのせいではありません。改善するものですので、状況に応じて病院を受診し、焦らず向き合っていきましょう!
応援しています。
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