【これを読んで合格】医学部受験を成功させる方法まとめ

医学部入試情報

漠然と医学部の受験を考えている人や、「何となくではあるけれど、医学系の道に進みたい」と思っている人にとっては、医学部の受験に関する情報をまとめたサイトがあると重宝するのではないかと思います。

本日は、そんな人のために、医学部に入学するために必要な偏差値、学費、入試科目などのお役立ち情報をまとめてみました。

医学部に必要な偏差値

駿台が発表している医学部偏差値(国公立大学)

トップの東京大学が偏差値80,次いで京都大学が78、大阪大学が74、それに東京医科歯科大学が偏差値72と続きます。それに対して、偏差値65未満の、偏差値61~64の国公立大学が地方に22校あります。このように、大学によって偏差値に差が大きいのが、国公立大学の医学部の特徴と言えます。

とはいえ、最も偏差値が低くても61ですから、かなり難関であることには変わりありません。「国公立大学の医学部は、偏差値が低くても旧帝大の理系並みの難しさはある」と言えるでしょう。国公立大学の医学部は、前期と後期で1つずつしか受けられず、後期試験に関しては実施しない大学も増え倍率も非常に高いので、前期試験でいかにして合格をつかみ取るか戦略を練るのが名案だと言えるでしょう。

大学名 駿台偏差値
東京大学 80
京都大学 78
大阪大学 74
東京医科歯科大学 72
名古屋大学 70
奈良県立医科大学 67
九州大学 70
東北大学 69
千葉大学 69
京都府立医科大学 68
神戸大学 68
広島大学 68
横浜市立大学 67
名古屋市立大学 66
金沢大学 67
長崎大学 66
筑波大学 67
大阪市立大学 68
岐阜大学 65
三重大学 64
北海道大学 67
岡山大学 67
新潟大学 65
滋賀医科大学 65
和歌山県立医科大学 65
大分大学 62
山口大学 65
信州大学 64
浜松医科大学 64
香川大学 63
宮崎大学 62
弘前大学 61
札幌医科大学 64
富山大学 64
群馬大学 63
高知大学 63
鹿児島大学 63
鳥取大学 62
熊本大学 65
福島県立医科大学 61
島根大学 61
愛媛大学 62
福井大学 62
旭川医科大学 61
琉球大学 61
秋田大学 61
山形大学 61
佐賀大学 61
徳島大学 63

駿台が発表している医学部偏差値(私立大学)

私立大学医学部は、トップの慶應義塾大学が偏差値74で、最も入りやすい医学部で偏差値54~55となっています。数十年前と比べると、「底辺の医学部の底上げ」が行われたので、相当入りやすい医学部でも、早慶(の理系)並みの難易度があります。

また、2000年と比べると、2015年~2019年は私立の医学部を受験する人数(延べ人数)が約2倍になっています。これは、不景気やリストラに左右されない医師という職業の社会的安定性や将来性のためですが、私立大学医学部はいくつでも併願することができるため倍率が上がりやすく、単純に「私立だからと言って入りやすい」ということにはならないため、留意が必要です。

医学部の入試倍率は、国公立大学の前期試験で約5倍、後期試験で約18倍、私立大学の医学部であれば約19倍が平均と言えます。国公立大学の医学部は、前期・後期で一つずつしか受けられませんが、私立大学医学部は、国公立と併願する人が多いことに加え、現役の時には国公立を狙っていた多浪生が私立専願に回って10大学ほど併願することも珍しくないからです。また、私立大学医学部の一般入試で、定員の少ない後期は、科目数が少なかったりすることに加え、それまで合格が決まらなかった人がいっせいに受けることもあって、倍率が50~150倍まで上がることもあります。

大学名 駿台偏差値
慶應義塾大学 74
東京慈恵会医科大学 67
日本医科大学 66
順天堂大学 65
大阪医科大学 65
自治医科大学 63
昭和大学 63
関西医科大学 62
近畿大学 61
防衛医科大学校 66
産業医科大学 61
東邦大学 60
久留米大学 57
東京医科大学 60
日本大学 60
国際医療福祉大学 60
東北医科薬科大学 56
杏林大学 59
愛知医科大学 59
帝京大学 58
東海大学 58
東京女子医科大学 58
兵庫医科大学 58
藤田医科大学 58
聖マリアンナ医科大学 57
岩手医科大学 56
福岡大学 56
金沢医科大学 56
北里大学 59
獨協医科大学 55
埼玉医科大学 55
川崎医科大学 54

医学部の学費

学費で医学部を比較するなら、国公立大学が6年間で350万円ほどで済むので、「断然安い」ということに間違いはなさそうです。

でも、私立大学の場合は、どうなのでしょうか。実際には、6年間で2000万円ほどの大学から、6年間で4700万円ほどかかる大学まで、さまざまのようです。

ここでは、私立大学の医学部の学費一覧を、安い順に紹介します。

私立大学の医学部の学費一覧(安い順)

順位 大学名 総額(6年間)
1 国際医療福祉大学 19,100,000
2 順天堂大学 20,800,000
3 慶應義塾大学 22,059,600
4 日本医科大学 22,297,800
5 自治医科大学 22,600,000
6 東京慈恵会医科大学 22,810,000
7 東邦大学 26,297,800
8 関西医科大学 28,140,000
9 昭和大学 28,172,000
10 東京医科大学 29,833,700
11 藤田医科大学 30,526,000
12 産業医科大学 30,697,800
13 大阪医科大学 32,075,000
14 日本大学 33,100,000
15 東北医科薬科大学 34,007,800
16 東京女子医科大学 34,096,000
17 愛知医科大学 34,350,000
18 聖マリアンナ医科大学 34,732,000
19 岩手医科大学 35,286,000
20 東海大学 35,306,200
21 近畿大学 35,827,000
22 久留米大学 36,378,000
23 獨協医科大学 37,300,000
24 杏林大学 37,590,700
25 兵庫医科大学 37,600,000
26 福岡大学 37,738,260
27 帝京大学 39,380,140
28 北里大学 39,528,000
29 埼玉医科大学 39,570,000
30 金沢医科大学 40,543,000
31 川崎医科大学 47,365,000

医学部の入試科目

医学部受験に必要な科目は、原則、英・数・理と、小論文+面接です。さらに国公立大学の場合は、共通テストで国語と社会も課されます。

医学部受験生は、小論文と面接の対策をしっかりと行い、また国公立大学を狙う場合は、共通テストの国語や社会で足切りを受けないように入念に準備しましょう。「本業」の英・数・理に時間とエネルギーを使い、面接・小論文対策に労力を費やした結果、共通テストの国語や社会で足切りを食らったという受験生が後を絶ちません。

国公立大学の入試科目

国公立大学の医学部の入試科目は、原則として、以下のようになります。参考にしてください。

共通テスト
・英語
・数学1A,数学2B
・理科(化学、生物、物理から2科目選択)
・国語
・社会(「倫理・政経」「世界史B」「日本史B」「地理B」から1科目選択)

共通テストの科目に関しては、変則的な大学が多くあり、理科に関して「物理必須、化学必須、物理・化学必須」など制限がある大学もあります。また、社会に関して、「世界史A」「日本史A」「地理A」で受験が可能な大学もあれば、「現代社会」のみ、もしくは「政治経済」のみ、もしくは「倫理」のみで受験が可能な大学もあります。このような細則に関しては、年度ごとに細かい変更が行われることが予想されるので、最新情報については、各大学のウェブサイトや募集要項などで確認するようにしてください。

二次試験
・英語
・数学1A、数学2B、数学3
・理科(化学、生物、物理から2科目選択)

2次試験に関しても、変則的な大学も多くあり、東京大学と京都大学と名古屋大学の医学部は、2次試験で国語があります。また、地方の国公立大学医学部は、2次試験で理科や英語が無いという大学もあるので、最新情報については、各大学のウェブサイトや募集要項などで確認するようにしてください。

私立大学の入試科目

私立大学医学部の一般入試の入試科目は、原則として、以下の通りです。

・英語
・数学1A、数学2B、数学3
・理科(化学、物理、生物から2科目選択)

なお、入試科目が例外的な大学は、以下の通りです。

東海大学
・英語
・数学1A、数学2B、数学3
・理科は化学、物理、生物から1科目

帝京大学
・英語
・数学、物理、化学、生物、国語から2科目
数学の範囲には、数3は含まれません。

近畿大学
数学の範囲が数学1Aと数学2B

志望する大学や、気になる大学の入試科目は、早いうちにチェックしておきましょう!

医学部の受験動向や、昨今の医学部人気

ここ数年で、ようやく医学部人気は落ち着いてきて、受験者数や倍率も少しずつ下がってきているとはいえ、依然として医学部人気は他の学部と比べると高く、倍率も「高止まり」しているに等しいというのが現状と言えます。

そのため、理学部や工学部を受験するような気持で医学部を受験すると、思ってもみなかった不合格の嵐に落胆するかもしれません。

とりわけ、過去の医学部入試の現実と比べて、私大医学部の偏差値が「高止まり」しており、最も偏差値の低い医学部でも早慶の理系学部と同じくらいですから、本当に医学部を受験するならば、ひと味違う準備と覚悟が必要と言えます。

また、医学部の定員の動向・増減の状況については、以下の記事をご参照ください。

 

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