大学生の一人暮らしって実際何割くらいがしてるの?

現役医大生の実情

大学生になったからには、新しい生活に踏み出したい気持ちでいっぱいですよね。
せっかくなら一人暮らしを始めて見たい!
でも、実際には実家から進学する予定の大学へ通えなくもなく、悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、大学生で一人暮らしをしている人の割合について、実態も押さえて詳しく解説していこうと思います。

データについて

まず、今回の記事で参考にするデータについて、軽く説明しておこうと思います。
今回は、学生生活調査(JASSO)が全国の大学生に向けて行ったアンケート調査の結果報告を基に進めていきます。

アンケート内容は、居宅や生活費に関することや学生の悩みなど、多岐にわたっており、非常に興味深い内容ですので、もしご興味があれば、ぜひ参照してみてください。

また、アンケート調査は2年ごとに行われており、令和2年度に行われた調査の詳細な報告は、記事執筆の時点で公開されていなかったため、今回は平成30年度の結果を基に議論を進めていこうと思います。

全国でみた大学生の一人暮らしの割合は?

それでは、実際にJASSOの調査結果を基に議論を進めていこうと思います。
まず、全国の大学生を対象に一人暮らしの割合を集計した結果が以下の通りです。

自宅 学寮 下宿、アパート、その他
一人暮らしの割合(%) 58.2% 6.01% 35.79%

この結果からは、一人暮らし(学寮も含む)をしている人の割合は、全体の40%以上を占めていることが分かります。半数には及ばないものの、多くの学生が大学生活を皮切りに、一人暮らしをスタートしているようです。

地域別でみると?

それでは、地域によってはどのような差が出てくるのでしょうか?
JASSOは、東京圏・京阪神・その他の3つで区分分けをしており、その結果は以下の通りです。

東京圏 京阪神 その他
一人暮らしの割合(%) 34.6% 35.4% 49.8%

この結果は、非常に興味深く、大学生が集まりやすい東京圏や京阪神では一人暮らしの割合が低く、その他のエリアでは割合が高くなっています。
この理由としては、東京圏や京阪神では、賃貸料が高い傾向にあること。さらには、公共交通機関が十分に発達しているため、通学にそれほど苦労を強いられない。といったことが挙げられます。

男女ではどう違う?

次に、男女の間ではどれほどの差があるのでしょう?

男子大学生 女子大学生
一人暮らしの割合(%) 46.4% 37.1%

結果を見ても分かる通り、男女間では10%ほどの差がありました。
やはり、女子大学生の一人暮らしに関しては、不安に思う親御さんも多く、一人暮らしを承諾したとしても、セキュリティ面などを重視し賃貸相場が高くなる傾向にあるようです。

大学の種類による違いは?

最後に、大学の種類によっては、どのような差がでてくるのでしょうか?
大学の種類を、国立・公立・私立の3つに分けて、それぞれの大学に通う全学生のうち、一人暮らし(学寮含む)をしている人の割合をまとめたものが以下の内容になります。

国立 公立 私立
一人暮らしの割合(%) 66.2% 56.2% 35.5%

上記の結果をみると、国公立や公立に比べると、私立における一人暮らしの割合が明らかに低いことが分かります。

この要因としては、大きく以下の内容が挙げられます。

私立大学の数が多い

全国の国公立大学が176大学あるのに対し、私立大学はその4倍近い、615大学もあります。大学の数が多ければ、進学する選択肢も増え、実家からの近さで複数の候補を挙げることが出来ます。その点で、国公立大学と比べると、実家からの通学時間も調整しやすくなっています。

学費が高い

私立大学は、国公立大学と違い、独自で学費を設定することができるため、一般的にその費用は高くなってきます。その観点から、学費を支援する代わりに、一人暮らしは控えてほしいと言う両親も多い傾向にあります。

かかる費用はどう変わってくる?

先ほど、私立大学の学費の高さゆえに、一人暮らしの割合が少ないという議論がありました。
それでは、実際に一人暮らしの費用についてはどうなのか、少し触れてみようと思います。

やはり一人暮らしの懸念点としては、部屋を別途用意しなければいけないことによる費用の増加ですよね。
JASSOの令和2年度の調査によれば、大学生でアパート等に一人暮らしをしている人の学生生活費は、実家暮らしの人に比べ、国公立では1.74、公立では1.71、私立では2.45倍となっています。

やはり一人暮らしをすると、家賃や光熱費、食費等といった点でなにかと費用がかかってくる傾向にあるようです。交渉次第では、親御さんが費用の一部を負担してくれることもあるかとは思いますが、金銭面であまりゆとりのない学生としては間違いなく無視できない費用となってくるでしょう。

ここでは、詳しくは解説しませんが、大学生の家賃のことに関して、詳しくまとめている記事があるので、もしよろしければこちらも併せてチェックして見てください!

最後に

いかがだったでしょうか。
今回は、大学生の一人暮らしの割合について、実際のアンケート調査の結果をもとに、様々な観点から解説してきました。

一人暮らしをする上では、色々と考えなければいけない要素も少なくなく、頭を悩ませてしまうかもしれません。
今回はあまり紹介できませんでしたが、別の記事で一人暮らしのメリット・デメリットについてまとめていますので、ぜひ一人暮らしを考える一つの材料にしてみてください!

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