共通テスト英語長文で9割取るための勉強方法とは?オススメの問題集4選

医学部対策の勉強法

長文読解が苦手な人はいませんでしょうか。

英語がたくさん並んでいるだけで、嫌だ。

解いているうちに時間切れ。

そんな人に向けて、英語の長文読解が得意になるためのコツと参考書を紹介します。

共通テスト英語長文で9割取るための英語長文の勉強方法8選

スラスラと英語長文を読めるようになるために、必要な勉強法をご紹介します。

1. 文法・語彙などの基礎的な力をつけよう

中学で習った文法がわからない。語彙力が全くない。この状態で、長文に取り組むのは大変です。まずは、基礎的な力をつけていきましょう。この状態で私がおすすめするのは、文法の例文を、覚えていくことです。

例えば、現在完了の経験の意味での例文で、

I have been to Osaka many times. 

私は何度も大阪へ行ったことがある。

という例文があったとします。

この場合、英語を見て日本語にする、日本語を見て英語にすることをどちらでも出来るようにしてください。これが出来るようになると、基礎的な力がついていくと思います。

文法に加えて、語彙力も大切です。

構文が複雑だったり、文章が長かったりした場合でも、単語さえ分かっていればある程度意味を推測できます。

一般的には共通テストレベルで4000~5000語、難関大学レベルでは5000~6000語が必要だと言われています。学校の教材としておそらく4500語レベルの単語帳を使用しているところが多いでしょう。できるだけ早く、遅くとも高校2年生までに学校で購入した単語帳を全単語しっかり覚えておくことが必要です。

私の高校では、毎週10単語ずつ単語テストを行っていました。皆さんの中にも、このように毎日少しずつ単語を覚えていませんか?実はこの「毎日ちょっとずつ覚える」という方法はあまりおすすめしません。一旦覚えても必ず忘れるからです。

おすすめは、集中して一度に大量(50単語前後)を暗記し、それを1週間毎日小テスト形式で復習する方法です。毎日7単語ずつ覚えるより、50単語を7回復習する方が定着します。

暗記カードなどに書いておいて、覚えた単語をこまめに復習するようにしましょう。

おすすめな参考書は、「話題別英単語リンガメタリカ[改訂版]」です。大学受験に頻出のテーマから、必要な単語を覚えることができます。

テーマごとにまとまっているので、非常に覚えやすいです。

『話題別英単語リンガメタリカ[改訂版]』についてはコチラをクリック

2.コンマ、関係代名詞などで文章を区切ろう

まず、The New York Times から引用した以下の文を読んでみてください。

“There, the local authorities over the weekend ordered most of the city’s 18 million residents to stay at home, postponed the start of the school year and shuttered most public transportation, after detecting about 400 cases in the past week.”

読みながら頭の中で次のように訳せるようになるのが目標です。

「そこで、地元政府は週末に1800万人の市民のほとんどに家にいるように指示した、学期始めを遅らせてほとんどの公共交通機関を閉ざした、先週400人の症例を見つけてから」

このようにほとんど直訳で構いません。日本語と英語では語順が異なりますが、日本語には「て、を、に、は、から、まで」などといった便利な助詞があるので、語順が違っても意味は通じます。

長く複雑な文でも、このようにコンマや関係代名詞、接続詞などで区切って塊ごとに直訳していけば難しくありません。

3.文同士の関係を示す接続詞に注目しよう

接続詞に注目して文章を読みましょう。接続詞とは、but、and、howeverなどのことを言います。接続詞は文と文との関係を示します。接続詞に注目すると、わからないところがあっても、意味を推測することができます。

例えば、BTSの”Permission To Dance”の歌詞から例をだします。

A.

There’s always something that’s standing in the way

いつも何かが邪魔をするけれど

B.

But if you don’t let it faze ya

それに動揺しなければ

C.

You’ll know just how to break

どうやって乗り越えればよいかわかるはず

 

私は今回、Fazeという単語の意味を知りませんでした。しかし、前後の意味を推測して大体の意味をとることができました。この歌詞は、A but B Cという順番になっています。butという接続詞がBの文頭に来た時点で、Aとは反対の内容がB、Cにあることがわかります。そのため、困難にぶつかっても乗り越えられるというおおよその意味を捉えることができました。

よく使われる接続詞はそこまで多くありません。どんどん覚えていきましょう。文中のなかで、接続詞が登場したら、前後の文と合わせて意味を推測していきましょう。

4.無視していい文法事項は読み飛ばそう

長文で高得点を取るには、精読と速読のバランスが必要です。どちらかにこだわりすぎても高得点は取れません。

たとえば学校の授業でこんなことを習いませんでしたか?

「分詞構文には、時・条件・原因・譲歩・付帯状況・結果の6つの用法があり、それぞれ訳し方が異なるのでどの用法に値するか考える必要がある。」

こんなのは考えなくていいです。文法学者になるわけでないので、分詞構文は「~して」と訳せば大体合っています。速読のためには、○○の△つの用法といった文法事項は無視して構いません。

5.英語でよく使われる3部構成を頭にいれよう

英語で何かを主張したいときによく使われる文の形があります。小説や感想文を書くときは違いますが、長文読解で出題される多くの文章に使われています。

それが、Introduction、Body、Conclusionという3つの部分で構成された文章です。

日本語だと導入部、本論、結論といいます。導入部→本論→結論と話が進んでいきます。

通常、導入部では、読者の気を引く話を織り交ぜながら、文章のテーマを紹介し、自分の主張を提示します。その後、導入部で提示した主張の根拠や、具体例を本論で述べます。そして最後に、主張や証拠のまとめを行い、もう一度自分の意見を示します。

複数の段落がある文章だと、1段落目が導入部、2段落目からが本論、そして最後の段落が結論です。

この構成を頭に入れると、長文の英語を読むときにとても役に立ちます。

例えば、この文章のテーマは何か、全くわからない。そう思ったときは、1つ目の段落を見てみましょう。必ず、テーマが書かれているはずです。

また、最初と最後で結論が違うということはほぼありません。1つ目の段落と、最後の段落で、筆者の主張が変わっているように思えたら、誤読している可能性が高いです。きちんとチェックしましょう。

6.わからない単語があったら言い換えがないか探そう

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どれだけ単語を暗記しても、知らない単語に出会うのは当たり前です。文中に意味を知らない単語がでてきても、パニックにならずに、言い換えている文章がないか探しましょう。

英文では、前にでてきた表現を違う単語で言い換えて、同じことをもう一度主張することが多くあります。

私が大学で英作文を学んだときに、注意されたことが一つあります。それは、1回使った単語を、2回目に使うときは言い換えなければならないということです。

例えば、主張するという意味でclaimを使ったら、次に主張するといいたいときは、argue、assert、stateなどと言い換えて使わないといけません。

前後に同じようなことを書いている文がないか探しにいきましょう。

7.よく長文読解で使われるテーマの内容に詳しくなろう

英語の長文読解で使われるテーマは決まっています。よく出題されるのは、環境問題、異文化理解、動物と人間の違いなどがあります。その分野に詳しくなりましょう。日本語でも、よく知らない分野の文章を読むと、理解するのは大変です。まして、英語で詳しくない分野の話を書かれても理解できません。よく出題される話題に詳しくなると、便利です。

8.まずは、120word/minuteを目標に時間を測って練習しよう

大学受験では1分間に120~150語読むスピードが求められます。練習の際も必ず時間を測って解きましょう。初めは時間内に解けなくても、慣れればだんだん速く読めるようになります。

共通テスト英語長文におすすめの問題集4選

1.精読力を極めるなら、全レベル問題集英語長文

この本には構文の説明が詳しく書かれており、「精読」が鍛えられます。

1~6とレベルが分かれていますが、初めての英語長文の参考書としてレベル4がおすすめです。複雑な文の構文もていねいに解説していあり、苦手な人でも勉強しやすいです。レベル5とレベル6は少し構文の説明が省略されるので、レベル4で基礎的な力をつけてから他の問題集に挑戦するのもいいでしょう。

2.長文の記述問題対策なら、やっておきたい英語長文

国公立大学の入試問題から多く良問を集めている問題集です。全て記述式の問題なので、二次対策におすすめです。

なお4つのレベルのうち、最も基礎的な「やっておきたい英語長文300」にも多く国公立大学の入試問題が扱われており、英語に自信がない人には少し難しいかもしれません。また構文の解説が少なく、自分である程度SVなどを把握できる人におすすめです。

基礎的な力がある人はぜひ同シリーズ「やっておきたい英語長文500」に挑戦してみましょう。文章の質も設問も良いものばかりで、実践的な力が身に付きます。

3.短期で仕上げるなら、英語長文レベル別問題集

こちらも構文の解説に力を入れており、すべての文に構文の説明が付いています。東進のレベル別シリーズは、細かくレベル分けされており自分に合ったレベルを見つけられること、有名塾講師の解説がわかりやすいこと、そして1冊に長文が12問しかないことが特徴です。設問が少ないので、短期集中で1冊を仕上げることができます。

私も高校生の頃に、英語と物理で東進のレベル別シリーズを使用していました。例えば私は、「今日から1週間を〇〇教科の強化週間」と設定し、短期集中で1教科ずつ取り組むスタイルだったので、短期間で問題集を仕上げられるこのシリーズを愛用していました。

英語が苦手な人はレベル4から、得意な人はレベル5を目標に練習するといいでしょう。

4.さらに長文を得意にしたい人には基礎英語長文問題精講

最後に、英語を得点源としたい人向けのおすすめを紹介します。「基礎」と名が付いていますが、かなり解きごたえのある問題ばかりです。

1冊にたっぷり40の文章が収録されています。それぞれに語彙問題、構文問題、和訳などの設問があり、さまざまな形式の問題に慣れることができるでしょう。一つひとつの構文の解説は詳しくないので、英語が苦手な人にはおすすめしません。

同シリーズにさらに難しい「英語長文問題精講」があります。高校時代、英語が得意だった私は気安くこの本に挑戦してしまい、難しすぎて数問で諦めた記憶があります。こちらは最難関国立大学レベルで、すでに英語が得意でさらに得意になりたい人におすすめです。

正しい勉強方法で長文で9割を獲得しよう!

これまで勉強方法とおすすめの参考書4選を紹介してきました。重要なのは、正しい方法で自分のレベルに合った教材で勉強することです。まずは「ぎりぎり読める」くらいの文章から練習を始めましょう。

正しい方法で努力すれば、必ず力がつきます。「精読」と「速読」を鍛えて、共通テスト英語での9割獲得を目指しましょう。

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