医学部受験での英語資格は有利になる?英検準一級やTOEIC79%以上で有利
今回は、医学部受験で使える英語資格について解説していきます。
医学部受験と英語資格は何の関係もないように考えられがちですが、一定の基準を満たすとかなり有利になります!!
それでは、医学部受験と英語資格についてみていきましょう。
Contents
英検は準一級から医学部受験でも使える
英検は言わずと知れた英語資格ですが、もう一度その中身についておさらいしていきましょう。
まず、英検について解説させてください。
まず級について、英検には1級から5級まであります。
それぞれの級の目安として、以下のようになっています。
1級 大学上級程度
準1級 大学中級程度
2級 高校卒業程度
準2級 高校中級程度
3級 中学卒業程度
4級 中学中級程度
5級 中学初級程度
医学部受験では、準1級・1級でのみ利用できます。かなり高い英語力が求められていると言えます。
英検は、一般入試の試験と違って複数回受験することができます。
従来型では年に3回。従来型と英検S-CBTを合わせて利用すると、年に最大9回受験することができます。一発勝負の入試と違って、何度も挑戦できるのはメリットです。ある大学を受験すると、その大学に合わせて対策する必要が出てきます。しかし、英検で英語科目の受験を免除してくれる場合、その大学に合わせた対策をする必要がなくなります。そのため、他の科目に割く時間が増やせるかもしれません。
また、2つの受験方式があります。
それは、従来の受験方式である英検(従来型)と、PCで受験する英検S-CBTというものです。英検S-CBTでも、従来の英検でも、取得した級、点数は有効です。
従来型では、Reading(読む)、Listening(聞く)、Writing(書く)をテストする1次試験と、Speaking(話す)をテストする2次試験が分かれていました。そのため、全てのテストが終わるのに2日かかり、また結果出るのも時間がかかります。
英検S-CBTでは、PCを操作して受験します。パソコンの操作に慣れていない人の場合は、難しいかもしれません。Reading、ListeningはPC画面上で、マウス操作して回答します。Speakingはヘッドセットを着けて、解答を録音する吹込み式です。Writingは筆記型と、タイピング型を選ぶことができます。キーボードに慣れていない人は、筆記型を選んだほうがよいでしょう。
英検にCSEスコアというものがあるのを知っていますか。
英検CSEスコアとは、Common Scale for Englishといいます。受験する級に関わらず、英検を受験すると、CSEスコアが出ます。5級から1級まで統一した尺度で、英語力を測ってくれます。
大学のなかには、何級に合格したかではなく、CSEスコアを入試に利用する大学もあります。
例えば、あなたが準1級を受験して、CSEスコアが2000点だったとします。準1級の合格ラインは2304点のため、準1級を取得することはできません。しかし、このスコアを利用し出願することができます。
単純にこの級に受かった、落ちたという、何の級を取得したかだけではなく、CSEスコアにも注目してください。
さらには、CFERというランク付けもあります。これに応じて、加点してくれる医学部もあります。
より詳しく英検について知りたい人は、こちらのサイトをご覧ください!
実際に英検を活用できる医学部は18校
私がリサーチしたところ、昨年度の入試で英検を活用できた医学部は18校ありました。
以下のサイトでは、詳しい情報が見れるので確認してみて下さい!
TOEICも一定スコア以上で利用可能
次に、TOEICについてみてみます。
TOEICとは略称で、正式名称は国際コミュニケーション英語能力テスト(Test of English for International Communication)といいます。本来は、英語によるコミュニケーションとビジネス能力をはかるためのテストです。そのため、大学生やビジネスマンが多く受けており、問題もビジネスに関するものが多いです。ビジネス関連の語彙がないと高得点をとるのは難しいと、私も受けてみて感じました。
現在、TOEICには5つの種類があります。
・TOEIC L&R (「聞く」「読む」を測るテスト)
・TOEIC S&W (「話す」「書く」を測るテスト)
・TOEIC Speaking(「聞く」を測るテスト)
・TOEIC Bridge L&R (英語初・中級者に合わせて「聞く」「読む」の基礎的な英語力を測る)
・TOEIC Bridge S&W(英語初・中級者に合わせて「話す」「書く」の基礎的な英語力を測る)
医学部では、TOEIC L&R とTOEIC S&Wの4技能の成績を提出することが多いです。
昨年度の広島大学一般選抜では、TOEIC L&R とTOEIC S&Wのスコアが合わせて1560/1980点以上の場合、共通テストの得点が満点になります。
得点率でいうと、約79%です。大学入学前にTOEICでこの得点率を取得することは安易ではないので、ここでも高い英語力が求められていることが伺えます。
学校で受験するTOEICテスト(IPテスト)は大学が受理しない可能性がある
TOEICの受験方法には、公開テストと団体特別受験制度(IPテスト)というものがあります。IPテストは、主に学校などで実施されます。IPテストの結果は有効とされていますが、公開テストと違って、公式認定証が発行されません。大学によっては公開テストのスコアと指定されている場合があります。自分が受験する大学がIPテストでも受け付けてくれるのか確認しましょう。これから、TOEICを受ける場合は、公開テストで受験したほうが、安心です。
TOEICについて詳しく知りたい人は、TOEICのHPも参考にしてみてください。
医学部受験での英検・TOEIC活用の3パターン
①試験免除のパターン
英検の取得級やスコア、CFER、TOEICのスコアを提出することで、試験が免除されます。
スコアが基準以上の場合のみ出願資格があります。出願資格を満たしたとき、外国語の試験を免除し、スコアに応じた得点を換算して、付与します。
②得点換算のパターン
英検の取得級やスコア、CFER、TOEICでの点数を換算して、英語の点数とするやり方です。
それぞれの点数やスコアに応じて、80点、90点、100点などという具合に換算されます。
③加点のパターン
英検の取得級やスコア、CFER、TOEICのスコアを持っていることで、加点されます。
自分の受ける大学についてどのように利用されるのか知りたい方は、大学の募集要項に必ず目を通しましょう。
英語試験を上手に活用しよう
英語試験が医学部受験においても役立つことがわかりました。
医学生になってからも英語は必須です!英語ができれば、医学の分野でも活躍の幅を広げることができます。
ぜひ、受験生のうちから受験英語だけでなく英語という学びにも興味を持って、積極的に取り組んでみて下さいね!
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