【速報2022】伊賀忍者の故国で堅実な学業を積む!三重大学医学部!

医学部入試情報

昨夜、窓を開けて読書していると、早くもスズムシの鳴き声が聞こえました。もう少ししたら、スズムシやマツムシの鳴き声が本格的に聞こえますね。秋の夜、それらの鳴き声を聞いていると、鎌倉時代や室町時代の人々も風流な鳴き声に癒されていたのだと、心が安らぎます。

さて本日は、三重大学医学部を紹介・分析します。

三重大学医学部の最新情報

三重大学ってどんなところ?

三重県は、琵琶湖がある滋賀県の南部、奈良県の東部に位置しています。そして三重大学は、三重県にある唯一の国立大学です。

三重大学は、人文学部、教育学部、工学部など、全部で5つの学部しかありませんが、貴重な医学部もあります。1949年に、三重師範学校、三重農林専門学校などを母体として、三重大学が新たに発足しました。その当時は学芸学部(今でいう教育学部)と農学部だけでしたが、1972年に三重県立大学を併合したことにより、医学部などが新設されました。比較的早い時期に医学部が設置されたと解釈することも可能です。

「四日市ぜんそく」という四大公害病を被った歴史があるため、「四日市学」という学際的な講座を開講しているほか、かつての「伊賀国」が伊賀流忍者で国際的に知られていることもあって、「忍者・忍術学」という学際的な研究・教育・社会活動にも取り組んでいます。「忍者・忍術学」は、忍術道具の研究も行っているほか、伊賀地域の観光振興にも貢献しており、興味が尽きないところです。

以上のように、レベルの高い国立大学として、独創的・精力的な研究・教育に取り組んでおり、総合大学として教養教育と語学教育にも熱心です。

公式データに基づく三重大学医学部の最新入試情報や入試制度

では、文科省や大学側が発表した最新の公式データの中から、医学部に関する情報に絞って、解説・分析していきます。公式データは膨大なもので、パソコンで閲覧してもデータ量が大きくて見にくいですし、一つ一つ目を通していると時間や労力を費やしますから、こちらから医学部に絞って分かりやすく解説することで、皆さんの便宜を図れればと思います。

三重大学医学部は、最新の2022年入試において、一般選抜の前期日程と後期日程の双方で入試を行いました。募集人員は、医学科にあっては、前期日程が75名、後期日程が10名です。ちなみに、看護学科は、前期日程が52名、後期日程が5名であり、国公立大学医学部は医学科の人数を絞って大学院のような精鋭教育を施す傾向にあるので、医学科のほうが看護学科より明らかに人数が多いというのは、現在では色々な事情により珍しいことです。

さて、前期日程の医学科の志願倍率は、1月末の時点では1倍程度だったのですが、その後どんどん志願が相次ぎ、2月14日に確定した確定志願倍率は5.2倍でした。75名の募集に対して、最終的に390名が志願した形です。なお前年の医学科の前期日程の倍率は5.3倍で、今年(2022年)とほぼ変わらず、国公立医学部の中でも、かなり高いほうです。偏差値や難易度の高さゆえに大都市圏の国立医学部を敬遠する受験生が多いこと、地方の国公立医学部は地元の受験生の志願が殺到することなどが分析できます。

なお、医学科の後期日程に関しては、10名の募集に213名が志願し、倍率は21.3倍でした。昨年は18.3倍でした。国公立医学部医学科の後期としては、必然的な数値になりますが、ちなみに看護学科はどうかというと、前期日程の倍率が2倍(昨年は2.5倍)、後期日程の倍率が18倍(昨年は24.2倍)と、看護学科にしては高いです。看護学科の倍率も高いのは、三重県内に国立大学が1つしかないため、地元の受験生の志願が殺到することが背景にあると分析できます。

一般選抜の過程と数値を細かく分析

では、上述した三重大学医学部医学科の一般選抜の数値や、流れを詳しく見ていきましょう。

まず医学科の前期日程は志願倍率が5.2倍で390名が志願しましたが、このうち1次選考を合格したのが375名でした。その375名のうち、最終選考を受験したのが311名であり、最終選考の倍率は4.1倍になりました。そして77名が合格し、全員入学しています。

以上のように、前期日程においては、1次選考はほぼ全員が合格しています。そして1次選考合格者のかなりの割合が最終選考を受験しており、辞退者は比較的少ないです。そのため最終選考が激しい選抜となり、国公立医学部医学科の全体を見てもかなり高い倍率です。

それに対し、やはり後期日程の過程は異なる様相を呈しています。募集人員が10名のため志願倍率は21.3倍で、213名の志願者のうち1次選考を合格したのがちょうど100名でした。ですが、その100名のうち最終選考を受験したのが、何とわずか14名でした。そのため、最終選考の倍率は1.4倍とかなり低く、地方の国立医学部医学科によくあるパターンとなっています。

医学科に入学すれば医師という道が開かれ、定年もなく生涯にわたって医師という職業について稼ぐことができます。そのため、高校3年間で念には念を入れて対策し、併願戦略は多くの人に相談するのはもちろんですが、「最後まであきらめずに奮闘することが医学科入学につながる」と合格者がよく言うのは、こういった事情も背景にあります。

なお、医学部医学科は、「共通テストを課す型」の学校推薦型選抜においても、40名の募集を行いました。それに対し118名が志願し、第1次選考の合格者と第2次選考の受験者は64名で、そのうち最終的に38名が合格しました。

以上で見たとおり、多少の調整はありましたが、医学部医学科は、一般の前期日程で75名、後期日程で10名、学校推薦型選抜で40名、合計で125名の募集を行いました。総合型選抜での募集や入試はありません。

入試速報や入試データに関しては、大学の公式サイトのページが参考になります。

女性の合格率が高い!男性の浪人生や再受験生も

三重大学は、医学部医学科に限って、男女別の合格率や、年齢層別の合格率を開示しています。

この公式データによると、全体では、男性の合格率が28パーセント、女性の合格率が40パーセントであり、女性が奮闘しています。女性の社会進出と地位向上に貢献しており、医学や医師が女性が活躍できる分野の1つであることを示しています。

その一方で、38パーセント~40パーセントと、男性の浪人生や再受験生の合格率も比較的高く、現役でなくてもチャンスを狙える国立医学部であることが分析できます。

データは以下のリンクよりご覧いただけます。

最新の令和5年度の入試の要項が公表!

このたび、来年行われる、令和5年度入試の募集要項が正式に公表されました。医学部医学科は、「前期75名、後期10名、推薦40名」という割り振りは変わらないままです。

医学科の前期日程は、共通テストが600点、個別学力検査が700点です。

共通テストは、国語100点、地歴公民100点、数学100点、理科200点、外国語100点と、数学と外国語の配点が低く、相対的に理科の配点割合が高いことに最大の特徴があります。このことにより、全体的な配点バランスが変わっています。また、地歴公民において、現代社会も選択できるのが特長です。

個別検査は、数学・理科・外国語が200点ずつで、面接が100点です。共通テストの数学や外国語の配点が低いことにより、個別検査の点数が重視される結果になっています。

また医学科の後期日程は、共通テストが前期と同じく600点、個別検査は小論文が200点と面接が100点の300点です。小論文の配点が面接の2倍と比較的高くなっていますが、共通テスト重視の、国立医学部医学科の後期試験としてはよくある型です。

詳細は、以下の大学公式サイトよりご覧ください。

まとめ

三重大学医学部医学科は、附属病院と提携して臨床研修やキャリア支援に力を入れているほか、「学生なんでも相談室」があります。どちらかというと、「きっちりした環境で、落ち着いて勉強し、しっかり安定した力をつけたい」という方に向いています。天才肌というより、一歩一歩着実に勉強できる「かっちり型」の医学部です。

また、看護学専攻で博士後期課程まで整備されているほか、授業料の減免制度と、三重県による医学生対象の修学資金があります。財政的支援もかなり重要だと思いますので、以下のページでご確認ください。

 

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