【2022年度速報】私立医学部の合格者が続々と発表
中学受験の山場は2月1日~2月3日ですよね。私も、2月1日は開成、2月2日は城北、2月3日は筑波大駒場と、ある意味で私の人生を決めた戦いの日だったことを思い出します。
大学受験もいよいよ佳境に入ってきましたが、中学受験の中日(なかび)である2月2日に早速、私立医学部の合格者発表が行われました。これから、私大医学部を始めとして、国公立医学部でも、続々と合格発表が行われていくでしょう。
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藤田医科大学の医学部の最終合格者が発表!繰り上げ合格は今後
2月2日に、藤田医科大学の医学部の最終合格者が発表されました。医学部一般前期の2次試験合格者発表であり、2022年度の私立医学部2次試験の合格発表の第一弾となるものです。
愛知県地域枠と一般枠を合わせた募集人員78名に対し、1746名の医学部受験生が志願していました。これだけ聞いても、すごい倍率で、「医学部入試の倍率は高止まりで、入試の難易度は下がっていない」というのがうなずけます。
1月25日に発表された1次試験合格者は、愛知県地域枠を含め325名でした。
1月28日、29日に行われた2次試験を経て、一般枠239名、愛知県地域枠5名が藤田医科大学医学部に正規合格となりました。
藤田医科大学医学部の2次試験は、配点40点の面接のみなのですが、藤田医科大学の面接はMMIが基本ですので、合格した方々は多かれ少なかれ苦労されたと思います。
昨年の藤田医科大学医学部一般前期では、繰り上げ合格者が49名出ています。ただ、一昨年の繰り上げ合格
者は11名でした。藤田医科大学の繰り上げ合格者数は年によって変化します。これから発表される繰り上げ合格の発表から、目が離せません。
藤田医科大学 2022(令和4)年度 医学部 医学科 入学試験 合格発表
昭和大学医学部は数学を受験しなくても合格可能
昭和大学医学部一般選抜の試験科目には英語、理科2科目が含まれています。ここまでは普通だと思うのですが、このあとが特殊です。英語、理科2科目が必須で、あとは数学か国語か選択なのです。数学が苦手だという人は国語を選択すれば、数学の受験なくして合格可能なのです。
そのうえ、昭和大学医学部の国語は、なんと現代文のみであり、古文や漢文は1問も出題されないのですよ。
では、数学の受験を避けて、現代文だけの受験で、医学部に受かるのでしょうか。大丈夫です、ちゃんと受かっていますからご安心ください。
実際、医学部の再受験生が、数学はもう忘れてしまったということで国語で受験して合格したなど、国語選択者の合格例は枚挙に遑がありません。明らかに数学より現代文のほうが点が取れるという確信がある受験生は、国語を選択するのも有効な手ですよね。
それぞれの受験生が自分の状況を考えて、数学と国語の選択をすればいいと思います。ただ、他の医学部を受験するときに数学を使わなければなりませんから、数学を捨てることができないというのは医学部受験生の宿命です。
また、昭和大学医学部の一般選抜は、「英語と数学」または「英語と国語」を、140分で一気に行います。先に英語から着手するのか、先に国語から着手するのか、過去問演習を通じて戦略的に決めておく必要があります。
どちらの科目にどれだけの時間を割くのか、時間配分もあらかじめ決めておかねばならないでしょう、
そして、これまでの1次試験合格者の最低点を見ると、6割の得点が合格に必要な最低得点だと言えます。
兵庫医科大学で1次試験合格者発表。最終合格者発表が待たれる
1月26日(水)に、全国3か所で1次試験を行った兵庫医科大学医学部で1次試験合格者の発表がありました。今年の一般選抜Aの1次試験合格者は昨年より11名少ない438名でした。
兵庫医科大学医学部一般選抜Aでは、小論文は1次試験として課されています。したがって、2次試験では小論文はなく、面接のみが行われます。面接の配点は調査書と合わせて100点ですので、かなりの高配点となっています。
兵庫医科大学一般Aの面接は、面接官2名による個人面接になります。聞かれることは、医学部の面接ではよく聞かれる質問がほとんどです。また、面接の雰囲気は始終和やかであり、受験生も焦らずに冷静に答えられるものです。
したがって、面接をプレッシャーに感じる必要はないのですが、誰もが落ち着いて臨める面接ということになりますので、失敗したり失点したりしないことが重要になります。医学部志望理由、兵庫医科志望理由、入学後の抱負、卒業後の進路、目指す医師像など、必ずと言ってよいほど頻繁に質問される事項について、あらかじめ回答を用意しておきましょう。
面接時間は10分と決まっています。それほど多くの質問があるわけではありませんので、医学部面接の定番、と言われるような質問を想定しておけば問題ないと思います。
なお、同じ日に1次試験を行った一般選抜Bの1次試験合格者の発表は2月11日に行われます。
2022年度 医学部 一般選抜A 4科目型(第1次試験)合格発表(2月3日 17:00発表) |
東京医科大学の志願者は再び増加
募集人員79名の東京医科大学医学部一般選抜の志願者は、2173名となり、前年の志願者を508名上回りました。
募集人員79名ですから、それに対して2173名の志願者ということで、志願倍率は27.5倍となりました。
2019年度の東京医科大学医学部一般選抜の志願者は、医学部不正入試の影響を受けた年であったためか、966名でした。そこから3年後の2022年度入試では2000人の大台を超えました。
それにもかからわず、東京医科大学の人気は「復活した」ということではないのです。志願者966名の年は、医学部不正入試の影響で医学部受験生の人気が下がった、と言うことではなく、募集人員が38名に減らされたことが最大の要因だったのです。
募集人員38名では、「これはさすがに、ちょっと無理だろう」と多くの受験生が敬遠したということですね。事実、それを証明するかのように、募集人員が75名に戻ったら、志願者は1916名に倍加し元通りになったので、募集人員減が主たる原因だったことがわかるわけです。
では、今年の志願者が、昨年に比べて約500人も増加した理由は、なんだと思いますか。またしても、募集人員にかかわる理由なのでしょうか。
今年に関して言えば、1次試験の日がバラバラになった、というファクトが大きなアクターであると言えます。
どういうことかと言いますと、昨年、東京医科大学医学部の1次試験は、埼玉医科大学医学部の前期1次試験と試験日が重なっていたのです。したがって、受験生は、東京医科大学を受けるか、埼玉医科大学を受けるのかの2択に迫られていたのです。今年は、2択を迫られることがなくなり、両方の大学に出願できるようになったというわけです。
東京医科大学医学部入試は、どの科目も「60分で、100点の配点」です。試験時間が短いので試験時間の使い方が合否に直結します。
あらかじめ、過去問演習を通して大問ごとの時間配分を決めておくのはもちろんのこと、解ける問題を未着手のままにしてしまう、という失敗は不幸な結果につながります。
また、解き方が思い浮かばない問題に多くの時間を費やしてしまう失敗も避け、取れる問題や解答できる問題で得点を稼ぐことを念頭に、解けそうな問題はすべて正答しましょう。
岩手医科大学医学部でも合格者発表!補欠繰り上げ合格が待たれる
昨日、1月28日(金)、1月29日(土)に2次試験を行った岩手医科大学医学部で、2次試験合格者の発表が
ありました。
岩手医科大学医学部の合格発表は、受験生自らが岩手医科大学のサイトにアクセスして合否を確認するため、2次試験合格者数は分かっていません。
過去の正規合格者数を見ると、一般選抜の正規合格者は140名程度だと思われます。また繰り上げ合格者ですが、昨年の岩手医科大学医学部の繰り上げ合格者は88名でした。一昨年の繰り上げ合格者は76名、3年前は106名でした。
一般的に医学部の地域枠では「合格した場合は必ず入学する」という条件が付いていますが、岩手医科大学の「地域枠C」は、入学辞退が可能な地域枠です。
昨年の地域枠Cでは繰り上げ合格者が2名、一昨年の地域枠Cでは繰り上げ合格が3名出ています。
今年の岩手医科大学医学部の補欠からの繰り上げ合格の発表に、目が離せません。
令和4年度岩手医科大学入学試験 合格発表↓↓↓
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