【2022年度出願状況速報】国公立大学の出願は冷静に考え、決めたら迷わず進め!

医学部入試情報

共通テストが終わり、共通テストの自己採点を基に国公立大学のどの大学を受験するか、医学部受験生の皆さんも医学部以外を受験する受験生の皆さんも、深く考えているという人もいらっしゃると思います。あるいは、もうすでに第1志望を決めてあって、出願を済ませたという受験生もいらっしゃると思います。

国公立大学の出願は、1月24日から始まりました。出願締め切りは2月4日です。例年、2月に入ってから出願のピークを迎えるんですよ。

どこに出願するか決めるまでは冷静に考えましょう! でも、いざ決めたら迷わず出願し、後ろを振り向かずに走り抜けましょう!

国公立大学の出願について

国公立医学部も出願期間に入りましたので、迷わず出願したいと考えるかもしれません。「国公立医学部は、ここしか受けない」と決めている受験生も多いと思いますが、国公立大学の医学部合格を本心から狙っているならば、少し考えてから出願するのも手です。

今年の共通テストは、数学ⅠAの平均点が37.96点など、理系科目での難化が目立っています。大手予備校も、「理系900点満点の平均点は、前年より50点ほどダウンした」と発表しましたよ。

共通テストを終えて、自己採点をしてみて、落胆したのは、医学部受験性も、他の理系学部受験生と同じだと思います。でも、大学入試センターが公表した共通テスト中間集計や、大手予備校の分析などから明らかなように、理系科目は「どの人も点を取りにくかった」のです。

特に国公立医学部受験生は、大手予備校が発表した国公立医学部のボーダーラインを見ながら、どこに出願すべきか冷静に戦略を練っているという人も多いのではないでしょうか。

河合塾は、「前期一般枠の合格可能性50%の共通テスト得点率」を発表しています。「合格可能性50%の共通テスト得点率は75%」とする医学部を、弘前大学、秋田大学、福井大学、鳥取大学、高知大学など9大学と決定しています。

特に、共通テストボーダーが低い医学部の出願動向を見極める必要があるのですね。以下の部分で、河合塾が公表した入試難易度予想と、文部科学省とデータネットが公表した国公立大学2次試験出願状況を紹介していますので、参考にされるとよいでしょう。

出願するかもしれない大学の入試要項はすべて手元に置いておき、いざとなったらどこでも出願できるように準備しておくのがベターです。

最後は、2次試験対策を行う時間をどれだけ確保できるか考えて、医学部・理系学部の受験校を決めるとよいでしょう。

河合塾が入試難易予想ランキング表を発表

河合塾は2022年1月19日、各大学の偏差値や大学入学共通テストの得点率を一覧にした「入試難易予想ランキング表」の最新版を公表しました。大学入学共通テストの得点率のボーダーラインは、国公立大の医・歯・薬・保健学系で東京大学(理科三類)が88%、京都大学(医学部医学科)は85%となっています。

入試難易予想ランキング表は、河合塾が予想する国公立と私立の入試難易度(ボーダーライン)を学部系統別・大学所在地区別にまとめたものです。入試難易度(ボーダーライン)とは、河合塾が予想する合否の可能性が50%に分かれるラインのことです。ボーダーラインは2022年1月現在の予想で、2021年度入試結果と、2021年度の全統模試の志望動向を参考にして設定しています。

国公立大学において、前期日程の医・歯・薬・保健学系の得点率をボーダーラインでみると、東日本では、東京(理科三類)が88%と最難関ですね。西日本の最難関は、京都(医学部医学科)で85%です。そして、東京(理科一類)は85%です。さらに、東京(理科二類)、東京医科歯科(医学部医学科)、大阪(医学部医学科)は、いずれも84%となり、相変わらずの難関と言えそうです。

千葉(医学部医学科 一般枠)(医学部医学科 千葉県地域枠)、横浜市立(医学部医学科 一般枠)(医学部医学科 地域医療枠)(医学部医学科 神奈川県指定診療科枠)は、いずれも83%であり、東京大学や東京医科歯科大学、京都大学、大阪大学に迫る難関です。

北海道(医学部医学科)、名古屋(医学部医学科 一般枠)、神戸(医学部医学科)は、いずれも82%であり、神戸大学が旧帝大と並んでいますね。

東北(医学部医学科)、筑波(医学部医学科)(医学部医学科 地域枠 全国)(医学部医学科 地域枠 茨城)、大阪公立(医学部医学科 一般枠)(医学部医学科 大阪府指定医療枠)、九州(医学部医学科)は、いずれも81%であり、北海道大学や名古屋大学の次点の地位を占めています。

中期・後期・別日程においては、東京医科歯科(医学部医学科)は88%、千葉(医学部医学科 一般枠)と山梨(医学部医学科)は86%、名古屋(医学部医学科 地域枠)と奈良県立医科(医学部医学科)は84%で、いずれも超難関と言えそうです。岐阜(医学部医学科)と浜松医科(医学部医学科 一般枠)(医学部医学科 地域枠)は83%であり、超難関大学に次ぐ難関度です。

国公立大学2次試験(個別試験)の試験は、前期日程が2月25日から、中期日程(公立大学のみ)が3月8日から、後期日程が3月12日からとなっています。全国172大学594学部において、9万8564人を募集します。

河合塾「入試難易予想ランキング表」はコチラ

文部科学省が国公立大の2次試験出願状況を発表

文部科学省は2022年1月28日、2022年度(令和4年度)国公立大の2次試験出願状況の中間集計を発表しました。

1月28日午前10時の志願状況によると、国立(前期)は募集人員6万3579人に対し、志願者数が3万1701人で、志願倍率が0.5倍です。国立(後期)は募集人員1万2949人に対し、志願者数が1万4296人で、志願倍率が1.1倍です。公立(中期)は募集人員2349人に対し、志願者数が3581人で、志願倍率が1.5倍です。

国公立(前期・後期・中期)合計は、募集人員9万8564人に対し、志願者数が5万9319人で、志願倍率が0.6倍となっています。

志願者の内訳は、国立大が4万5997人、公立大が1万3322人です。昨年の確定志願者数は42万5415人、確定志願倍率は4.3倍でした。

志願倍率を学部系統別にみると、「人文・社会」0.7倍、「理工」0.6倍、「農・水産」0.5倍、「医・歯」0.6倍、「薬・看護」0.5倍、「教員養成」0.3倍、「その他」0.8倍となっています。

高倍率となったのは、国立大学では、後期の一橋大学(経済)7.2倍、公立大学では前期の奈良県立大学(地域創造)1.8倍、中期の奈良県立大学(地域創造)5.1倍などです。

国公立大学の2次試験(個別試験)出願は、1月24日から2月4日となっていますが、例年、2月に入ってから出願ピークを迎えます。

〈以下の資料は文部科学省より〉

 

データネットが、2022年度国公立大学出願状況を公開

ベネッセコーポレーションと駿台予備学校による「データネット2022」は、1月28日より「2022年度入試 国公立大学出願状況」の掲載し始めました。国公立大学の出願状況データとして、各大学の募集人員、志願者数、志願倍率を試験・学科ごとにエクセルの一覧表にまとめて公表しています。

下部にそのリンクを貼り付けてあるのですが、情報は随時更新されるため、受験生は自分が必要な時に最新の情報をチェックすることができます。受験生には、本当に役に立つ情報源だと思いますよ。

1月27日時点の大学発表をもとに作成した1月28日版によると、東京大学(前期日程)の志願者数と志願倍率は、文科一類が224人で0.6倍、文科二類は188人で0.5倍、文科三類は209人で0.4倍、理科一類は542人で0.5倍、理科二類は297人で0.6倍、理科三類は41人で0.4倍となっています。

京都大学(前期日程)の志願者数と志願倍率は、文学部は116人で0.6倍、法学部は111人で0.4倍、経済学部は103人で0.5倍、教育学部は31人で0.6倍、総合人間学部は63人で0.5倍、理学部は145人で0.5倍、工学部は416人で0.5倍、医学部は107人で0.6倍、薬学部は33人で0.4倍、農学部は138人で 0.5倍となっています。

「データネット2022」では、自己採点計算ツール、志望大学の合格可能性を判定する「判定チェッカー」、大学入学共通テストや大学の動向分析など受験生に必ず役立つ情報も公開しています。

データネット2022出願速報

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